サマセット四姉妹の大冒険

  • ほるぷ出版
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本棚登録 : 64
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593534913

作品紹介・あらすじ

コーネリアの家のとなりに、笑顔が素敵な作家ヴァージニアが引っ越してきました。床からヤシの木が生えたモロッコのリビングに、上品なフランスの応接間、読み切れないほど本があるイギリスの図書室は、まるで外国みたい。そこで語られる、若きヴァージニアたちサマセット四姉妹の話にコーネリアはすっかり引きこまれていきます。-言葉がほんとうの冒険へ変わっていく、少女の成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • 友だちもいない、母親からもかまってもらえない寂しい少女が、新しい隣人に冒険話を語ってもらう話。

    ママの行き先と、隣家の部屋、冒険話がリンクされる工夫が、でき過ぎの感はあるが、おもしろい。

    隣人ヴァージニアの病名は余計。ファンタジーの雰囲気の中、ここだけ妙に現実感を持つ。

    残念なのは絵。
    最後に少女は隣人からタイトルと同じ題名の本を贈られるが、そこには、隣人と同居している画家が絵の具を使った挿絵を描いているはずだった。
    なのに、この本でカラーの挿絵は表紙のみ(それも天才画家の作品とは思えない)だし、巻末のモノクロの絵もかわいらしすぎる。

    この本の登場人物は、画家と管理人と本屋さん以外は、全部女性。
    表紙の絵のファンシーさからも、高学年男子は手に取りにくいだろう。

  • ティーンズ向けの書籍コーナーから何気なく手に取って読み始めたらすぐにら引き込まれました。
    自分も姉妹の1人になって世界を冒険した気分になりました。コーネリアの世界がコーネリア自身で変わっていく日々も引き込まれました。
    ステキな本でした。

  • サマセット四姉妹の武勇伝が楽しすぎる。
    その武勇伝に励まされるように、友達のいなかったコーネリアの環境も変わっていき…

    ヴァージニアの住まいが素敵で、想像力をかきたてられる。
    印象に残る児童書でした

  •  読み始めてすぐに私好みの作品だと感じた。人見知りの女の子、コーネリア。両親は有名なピアニスト。でも今はママとニューヨークで暮らしている。ママは演奏旅行で海外を飛び回っているので、実際は家政婦のマダム・デジャルダンとの生活だ。部屋に閉じこもり本を読み、その中で知った難しい言葉を使って、マダム・デジャルダンの小言を撃退するのだ。
     そんな退屈な毎日を隣に引っ越してきたヴァージニアが一変させてくれた。彼女が語るサマセット家の四姉妹の大冒険にコーネリアは夢中になるのだ。ヴァージニアはとても魅力的な人で私も読んでいてすっかり虜になった。描写される彼女のファッションもとてもお洒落だ。
     コーネリアはつらい出来事も体験するが、間違いなく成長していく。仲の良い同世代の友人もできるし、ママとの緊張感のある親子関係も柔らかく温かいものになっていくーヴァージニアのおかげで。

  • モロッコが懐かしい❣️

  • この本はサマセット四姉妹の冒険話をコーネリアが聞く話です。コーネリアは話を聞いている事をお母さんなどに秘密にしていました。でも、最後には話をしてくれた人が命が短いという事を知らされます。冒険が好きな人にオススメ。

  • ページにときどき現れるイラストがとてもかわいい

  • ある日、コーネリアの家の隣に少し変わった小説家、ヴァージニアが引っ越してきます。ひょんなことからヴァージニアが20代のときに姉たちと世界中を旅した話を聞くことになります。他の人に心を閉ざしがちなコーネリアでしたが、ヴァージニアの話にすっかり引き込まれてします。思いがけない行動をとるサマセット姉妹の旅はまさにハラハラする大冒険です。

  • 面白かった。アメリカのお金持ちの子供のお話。スケールが違う金持ちの世界だが嫌みがなくとても面白い。

  • 有名なピアニストの母と暮らすコーネリア。演奏旅行で留守がちな母、なじめない学校。本と難解な言葉で人を遠ざけていたコーネリアの隣に不思議な女性・ヴァージニアが引っ越してくる。ヴァージニアは作家で、遊びに来るコーネリアに若いころ姉妹4人で世界各地を旅した時の愉快なエピソードを語ってくれる。
    周囲の人たちとうまくやっていけないコーネリアスが、ヴァージニアとの出会いで少しずつ友人を増やしていく。

    バージニアの四姉妹(=サマセット四姉妹)の冒険は愉快!ヴァージニアの飼っている犬や、身の回りの手伝いをしているインド人の男性の秘密が、最後に明かされる。プロットは面白いけれど、最高~に面白いと言うには、ちょっと…かな?

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