- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593560479
感想・レビュー・書評
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斎藤孝編纂のシリーズだが、飯野和好さんの絵が好きなので手に取った。白波五人の弁天小僧菊之助の名セリフはかっこいいねえ、ビシッと決まるぜ。
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読後の爽快感がたまらない一冊。
白波(つまり盗人)が開き直ってエラそうに喋っているのだから爽快どころではないのだが、飯野さんの挿絵の魅力もあって妙に可笑し味が増している。
この画家さんのお気に入りのセリフでもあるらしく、講演の後で「さあ、皆さん!一緒にやってみましょう!」と聴衆とともに唱和するらしい。
いやはや、なんて楽しい人だろう。
有名な「白波五人男」という歌舞伎の中の、弁天小僧・菊之助のセリフ。
その「白波五人男」も、正確には『青砥稿花紅彩画』(あおとぞうしはなのにしきえ)と言うのである。歌舞伎の演目って、タイトルがどれも難しいわ。
初演が1862年3月、江戸・市村座。
大衆演劇ということは、当時のひとはこれを観て聴いておおいに楽しんだということだ。
江戸のひとたちの素養はかなり高かったことになる。
何しろタイトルになっている「知らざあ言って聞かせやしょう」の次は「浜の真砂と五右衛門が、歌に残せし盗人の、種は尽きねえ七里ヶ浜、その白波の夜働き」と続くのだ。思わず「寅さ~ん、助けて~」と叫びたくなる。
菊之助のような美少年でもなく、美人局をするほどの美人でもない私がこれを暗唱してみせたら、さぞ驚かれたり笑われたりだろうけど、面白いから覚えてみようかと、もっか奮闘中。
いやいや、「美人局」とか「稚児が淵」などは意味を聞かれたら困るなぁ。
仕方がないから、いっそそのまま説明するとして(笑)。
年配の方の教養の高さに時折驚くことがあるが、こういうものを声に出して覚えることで、だんだん意味も知り、セリフに深みが加わり、それが教養として積まれていくのだろう。
昔の教育方法も良いものだなと思ったりもする。
堂々と自己紹介する泥棒さんの話。
ちょっと、あなた。悪者らしくしてください。
約5分。幼児から大人まで。-
8minaさん、こんにちは♪
コメントありがとうございます。
お盆も過ぎて、朝晩は少し涼しくなった気がします。
そうそう、その声かけを...8minaさん、こんにちは♪
コメントありがとうございます。
お盆も過ぎて、朝晩は少し涼しくなった気がします。
そうそう、その声かけをする「大向こうさん」のアルバイトに、
応募してしまったことがあります。
採用するのは男子のみということを知らずに(笑)
やってみたかったなぁ。
今でもTVで歌舞伎を見られる機会があると、大向こうさんのマネをしています。
ああ、杉浦日向子さんもいいですね。
江戸文化を身近に楽しく紹介してくださった、素敵な方でした。2015/08/17 -
歌舞伎(やオペラ)って、話が単純じゃないですか(⇒なので、分かりやすくて受ける)。
言葉(せりふ)や、意味が、難しく感じられるのって、...歌舞伎(やオペラ)って、話が単純じゃないですか(⇒なので、分かりやすくて受ける)。
言葉(せりふ)や、意味が、難しく感じられるのって、時代の移り変わりもあるけど、我々が「粋」じゃなくなってしまったのでは、ないかなァ。2015/08/19 -
だいさん、こんにちは♪
コメントありがとうございます。
実は、幼少のみぎりにこのセリフを全部諳んじていたのですよ。
誰かに教わったので...だいさん、こんにちは♪
コメントありがとうございます。
実は、幼少のみぎりにこのセリフを全部諳んじていたのですよ。
誰かに教わったのでしょうね。
意味も何も分からず、ただの猿真似でしたからすべて忘却のかなた(笑)。
ところが、大人になった今それをやろうとすると、意味を考えてしまうのです。
ここの「掛詞」は、何が何に掛かってて、ここの「縁語」はこれとこれ、という具合に。
そこで、分かったことがあります。
こういうものは、意味は後回しにしてリズムよく読んで覚えるに限ります。
「粋」とは程遠い「野暮」な私なりに、そう思いました。2015/08/20
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知らざあいって聞かせやしょう
濱の真砂と五右衛門が 歌に遺せし盗人の
種はつきねえ七里ガ浜 その白波の夜働き
以前を言やあ江ノ島で 年季勤めの稚児が淵
白波五人男の弁天小僧菊之介の台詞を飯野和好の絵で大胆に明確い表現された、日本語のリズムをたっぷり味わえる絵本。
うちの夫は「若衆の美人局」が子供の教育上よろしくない!と苦っとりますが、これだけ気分のいい絵と言葉、ケチケチ言わずに楽しみましょうよ。 -
不穏さを感じる絵
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なんと驚く事に!
3歳の息子、これを覚えてしまいました。
負けじと覚える私。
「しらざあ」「しらざあ」家中大合唱です。 -
「日本語で遊ぼう」のシリーズです。
斉藤孝さん編集
パパと二人で何度も繰り返して覚えてました。
こどもって、ほんと、凄いんだなあとびっくりした一冊です。 -
子どもにもうけよし、
こういうので歌舞伎とか古典を身近に触れられるのは素敵っっ
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しらざあいってきかーせやしょーう!