- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593564118
感想・レビュー・書評
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かつて、この場所に “ダ-ナ” という美しい星があった・・・「わしは昔、この街に住んでいた。妻と子どもがいたのだが...名前も顔も思い出すことができない...とても愛していたのに 」 ・・・ルポ氏は、鶏の声で目を覚ますと、昔クジラ獲れた海へと出かけて行く。荒れ果てた悲しい風景の中で、3時間ねばって獲った2匹の魚を持って、町のレストランに行き、2歳の誕生日プレゼントだったコックのネジを巻く 「ムニエルにしてくれないか」。ルポ氏とコックの二人だけの食事。…<たむらしげる>さんの切なく哀しい大人の幻想絵本。
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老いた主人公以外に人間のいない静かな青の世界。
話し相手はロボットだけ。
絵本の表紙にも出てくる老人の視線の先が衝撃的・・・。 -
読了
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難しなぁ。光が見える、確かに。むこうの星?にも誰かがいるんだ。そんな感じかな??? こどもたちならどんな答えを見つけるのだろうか?
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おじいさん、ルポ氏が朝起きていつも通りの支度をして、家の前の電車を動かして出掛ける
魚を釣って町のレストランに行って、くまのコックの人形のネジを回して魚を調理してもらう
橋の材料を集めて端っこまで行って橋の続きを作る
向こうに明かりが見えるので向こうの星のかけらにも人がいるようだ
生きている間に、向こうに届くかな、とルポ氏。
コックはルポ氏が2才のときの誕生日プレゼントらしい
ダーナはかつてあった星の名前で、ルポ氏がいるところも、向こうに見えるところも、引きで見ると星のかけらのように、地面が少しあって浮いているだけ。
ルポ氏にはかつては妻も子供もいたけど、覚えてないと言っていたり、コックは子供のころの両親からのプレゼントだったりと、謎が多い。
気がついたら変わってしまったとルポ氏が言っているように、妻や子供がいたときまではダーナ星があったけれど、その後何かがあって、破壊され、たまたまルポ氏とそのコックの人形だけが残ったのか。
町にも人影はちらほらある。
表紙、おじいさんの目に、夜空が映ってるのだと思ったら、まわりは宇宙だったという。
むしろ、宇宙しかない。
謎が多い。
しんみりした話。
青い色がいっぱいで好き。 -
読んだのは実はたむらしげるのWebサイトからダウンロードしたパイロット版とラフスケッチ版の2点。
パイロット版のほうはストーリーもなく淡々と進んでいくのがよい。死のイメージがそこはかとなくある(狼や首長竜)。ラフスケッチ版はもう少し絵本らしいストーリーとオチがあるがやはり淡々としている。老人が主人公なのがよい。絵本は教条主義ではなく子供の想像力を拡大するためにあるべき。とても感動した。 -
小さい頃はなんとなくこわかったのが、いまはしいんとしみる チョウザメモドキのムニエル食べてみたい
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「絵本たんけん隊」の本より見つけた、椎名誠さんお勧め絵本です!
大人向けのようにも感じられました。
不思議な世界を体験できました。 -
悲しく美しい本