- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593585656
感想・レビュー・書評
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2008年当時の古い情報だが、薄い割に情報量が多く勉強になった。
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292.36 タ 登録番号9238
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「百万の象の国」、ラオスを紹介する写真絵本。
私はラオスをよく知らない。なんとなーく持っていただけのイメージさえも、けっこうベトナムあたりと混同している。と思ったら大いにタイとかかわりがあって、ベトナムとも近くって、あながち間違っちゃいなかった。
東南アジアで唯一国境の全てを他国と接している国。
にもかかわらず、川や山に区切られて容易に外と行き来できない、うずもれた国。
交易しにくく襲うのも難しい地理条件。
長い歴史の多くが残っていないのは、残す必要のない平和な時ばかりだったのだろうかと想像する。そうあってほしい。
覚えていられた歴史はたいそうなとばっちりっぷりで、でも雰囲気は鷹揚。
東欧といい、こういうはさまれて翻弄される土地の人の強さは、はじっこの強さとは質が違う。ような気がする。
選挙シーンの候補者写真の三分の一くらいが女性で意外な気がした。
でもよく考えたら日本が遅れてるだけでこれが普通。
自分が「後進国」を見る目がどんななのかに気づいてしまってげんなりする。
書いた人はインドルーツのイギリス人だそうで、住所のつけかたや喜捨や「主食はもち米でなんと甘いもち米のデザートまである」食生活への目の向け方が面白い。
きちんと研究しているイギリス人よりも何も知らない東アジア人のほうが「知っている」ことがあるような気になれて変な感じ。なにかを共有しているわけですらなくて、低地の人の襟に親近感を覚える程度のことなんだけど。
一箇所だけいきなり「ためしてガッテン」ノリの駄洒落コピーがついてて吹いた。なんだあれ。