ダヤンのたんじょうび (DAYAN’S COLLECTION BOOKS)

著者 :
  • ほるぷ出版
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593592104

感想・レビュー・書評

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  • 誕生日が分からないネコのダヤン
    魔女に貢ぎ物をして誕生日を調べて貰いました
    そして誕生日の日、盛大なパーティーをするのですが
    恩を忘れていました。。。

    短い絵本の中に、軽く教訓が入っていますw
    池田あきこさんの描くネコちゃんは大人に人気
    小さい子はどうだろうなー

  • 突然ですが、
    あなたは、あなたが生まれた日のことを
    覚えていますか。

    では、お子さんのいる方は、
    あなたのお子さんが生まれた日のことを
    覚えていますか。

    最初の質問については、
    ご両親からたくさんその日の話を聞いていた方は、
    ご両親の語ったストーリーによって覚えている
    と答えられるかもしれませんね。

    自分の記憶でYesと答えられる人は、稀有な方でしょう。

    でも、後者の質問については、
    お子さんのいる方は
    たいてい覚えているのではないでしょうか。

    だって、特別な日ですもの。

    さて、ダヤンのたんじょうび。

    『ダヤン、わちふぃーるどへ』をお読みになった方ならば、
    その日付、時間、エピソードは、しっかりと刻まれていることでしょう。

    ところが、それをしっかり刻んでいるのは、その誕生を見守った方であって、
    当の生まれた本人は、それを聞かされない限りは知らないのですね。

    ダヤンは、生まれた日のことをリーマちゃんに教えてもらう前に、
    わちふぃーるどに来ていますから、自分の誕生日のことは知らないわけです。

    ちなみに、『ダヤンの長編ファンタジーの世界』シリーズでは、
    第3巻の『ダヤンと時の魔法』で、
    ダヤンは、リーマちゃんに再会し、生まれたときのエピソードを聞かされるのです。

      ねえ、ダヤン。あんたが生まれた時の話をしてあげる。

      その時のこと、わたしよく覚えてるの。

      風も雨もみんなしてあんたが生まれるのを見にきてね。

      稲妻があんたの名前を呼んだの。『ダヤン!』ってね。

      ああ、ダヤンは特別な猫なんだってその時思ったのよ。

    いつもジタンと比べられることを気にしていて、

    そして、誰もが過去への旅立ちの主役は、
    なぜジタンではなくダヤンなのかということを思っていて、

    ダヤン自身も、自信を失い、行きたくないなぁと思っていたときに、

    このリーマちゃんの語りは、ダヤンを元気にして、やっぱり行くと思わせました。

    誰にでもある自分だけの特別な一日。

    それが誕生日です。

    さて、このときもダヤンは、自分の誕生した日のエピソードは聞いていますが、
    自分が何月何日の何時に生まれたかは聞いていないのです。

    これはまた別のお話、なのですね。

    ダヤンの世界は、長編ファンタジーシリーズがあとから生まれることにより、
    一本の幹を持つことになりました。

    それ以前から小さなおはなしがぽこぽこと生まれていました。

    それが、コレクションブックシリーズです。

    最初は「コレクションブック」として12巻でまとめられ、
    その後、番外編も入れて、part1:7巻、part2:7巻として再編されたようです。

    これらは、長編と同時進行で、どんどん増えていっていたわけですが、
    ファンタジーとしての深みと象徴をたくさん含んでいる長編とは違った楽しみ方ができます。

    長編はストーリーで読ませますが、
    こちらは、かわいらしく印象的な絵が主役としての存在感を持った
    心が温かくなる小絵本といった位置づけです。

    本書の表紙の赤ちゃんダヤンのかわいいこと。

    ダヤンは、わちふぃーるどにくるまで誕生日を祝うことを知りませんでした。

    マーシィの誕生パーティーの帰り道、
    自分にも誕生日があればいいなとジタンに尋ねると、
    誰にでも誕生日はやってくるといいます。

    それから、ダヤンは、誕生日を待ち続けました。

    留守に来てしまうといけないからと出かけることさえしませんでした。

    だけど、どんな姿でやってくるのかわからない。

    ある日ジタンを訪ねて、真剣に聞くのです。

    「たんじょうびって
    どんなかお、してるのさ」。

    それほどに、ダヤンは、「誕生日」を知りませんでした。

    マーシィの誕生パーティーに参加していたのに、意味がわかっていなかったのですね。

    ダヤンは、カシガリ山の魔女のところへ、誕生日を見つけてもらいに行きました。

    3人の魔女の占いは、いかにも魔女チックでユーモラスです。

    そして、魔女の占いにより、長編ファンタジー読者なら知っている、
    あの日のあの時間がダヤンの知るところとなったのです。

    ダヤンの誕生パーティーには、お客さんがいすに座りきれないほど、詰めかけました。

    もう見開きいっぱいの仲間達のみっしり感は、ほほえましいばかりです。

    ところが、ダヤンは、肝心なことを忘れていたのでした。

    そして・・・。

    この3人の魔女とダヤンを結びつける本書のエピソードは、
    『ダヤンと時の流れ星』や『ダヤンと夢の約束』にも
    つながり、繰り返されます。

    このエピソードが繰り返されるのは、
    このダヤンのシリーズ全体が、時をテーマにしたものであることを
    しっかり象徴しているからでしょう。

    誕生日は、誰にでもあるけれど、
    あなただけの特別な一日。

    あなたが、その日、その時間に、
    生まれたことの意味を味わい、

    あなたが生まれたこと、
    あなたの大切な人が生まれたことに
    感謝する日。

    ダヤンと一緒に、お祝いしませんか。

  • わちふぃーるどのダヤンシリーズ第1弾(なのかな?)
    自分の誕生日を知らないダヤンが
    魔女たちへ誕生日を教えてもらう物語。

    小さくてとても可愛い絵本。
    子供はもちろん大人にも読んでもらいたい絵本ですね。
    小さいから持ち運びも楽です。
    これでダヤンとどこでもいっしょ♪

  • 自分の誕生日を知らないダヤンが、誕生パーティーのために誕生日を探す話。

    いくら可愛いダヤンが見れようとも、私も年はいらない(笑)ダヤンが背中に背負ってる魔女達への貢物が気になる・・・ネズミ?

  • ちょっと眠り姫の要素がはいったかわいらしいお話。

  • 再読
    何度見てもあきこ先生の絵はきれいだなぁああああ
    みんなかわいいなぁあああ
    お誕生日はどんな顔でくるの?

  • キャラが好きなだけでちゃんと読んだことがなかったもので・・・いいですね。

  • ☆ダヤンの絵本1

    自分の誕生日を知らないダヤン。ある日、自分の誕生日を探しにカシガリ山の魔女を訪ねます。

    魔女に自分の誕生日を探してもらったダヤンは、さっそく誕生日パーティを開きます。
    たくさんのごちそうにたくさんの友人にかこまれ、とても素敵なパーティをまんきつしているダヤン。
    しかしそこにうっかり招待するのを忘れてしまった魔女達が、かんかんになって現れます。ダヤンはその魔女に誕生日を奪われ、なんとあかちゃんになってしまいました。



    誕生日がものとして扱われているところがおもしろい。魔女たちのあやしい探し方も、すごくわくわくした。
    ダヤンの誕生日会の場面の絵がとてもかわいくて、赤ちゃんになったダヤンもすごくキュート。私もダヤンの誕生日会に招かれたいな。

  • 【O図書館】

    顔を洗うダヤン、「誕生日ってどんな顔してるのさ」というダヤン、赤ちゃんのダヤン、魔女を誕生日パーティに招待し忘れるダヤン、どれもかわいすぎる^-^ パーティでバイオリンをさりげなく弾いているジタンもカッコいい!!招待されずに怒った魔女、誕生日を取り上げたのはいいけれど、年をとるのが嫌で、誰も受け取りたくない。なんてかわいい魔女だろう(*^-^*)眠りの森の美女みたいな魔女でなくて良かった。誕生日を奪われると赤ちゃんになるっという設定が面白くて好き。ダヤン絵本シリーズいいね!!

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    わちふぃーるどにやってきた、ねこのダヤンは人気者。けれども、自分のたんじょうびを知らず、大きくなっていました。なぜって、外の世界では、たんじょうパーティーなんて、しないのです。たんじょうびをさがすダヤンは…。

    誕生日。あたりまえにあると思ってはいけないのね。
    赤ちゃんになっちゃうダヤンも、魔女もみんなわちふぃーるどのみんながとてもかわいい。
    赤ちゃんになっちゃうのねぇ、お誕生日がなくなると。
    シリーズ全部よんでみたい!

    Baby Dyan

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著者プロフィール

本名:池田晶子。東京都吉祥寺生まれ。
1976年、革工房「わちふぃーるど」創設。1983年に東京都自由が丘本店のシンボルキャラクターとして「猫のダヤン」を描く。その頃から不思議な国・わちふぃーるどを舞台にした物語を描き始め、絵本や画集、長編物語、旅のスケッチ紀行など、多方面で執筆活動を続けてきた。現在までの著書は130タイトルを超える。
2023年はダヤン誕生40周年にあたり、6月の松屋銀座での記念原画展を皮切りに、全国で巡回の予定。

「2023年 『猫のダヤン ポストカードブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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