SSB―超青春姉弟s―(スーパーセイシュンブラザーズ)(8) (ポラリスCOMICS)
- ほるぷ出版 (2017年3月14日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593881413
感想・レビュー・書評
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やばい、槙本先生が私を萌え殺しに来てる
冗談も下段もなく、私のキュンキュン耐性が振り切れる勢い
これまでも殺傷力が高かったけど、この(8)は桁が違う。これまでを『ドラゴンボール』の孫悟空のスーパーサイヤ人とするなら、この(8)はスーパーサイヤ人3と言えるだろう・・・えぇ、分かってる、例えとして的確でないのは私が一番。萌えが極まりすぎて、混乱している、と理解していただければ幸いだ
『ヲタクに恋は難しい』も、相当なもんだが、主人公が男子高校生、ヒロインが女子大生だからか、甘酸っぱさはコッチの方が上だな、と思う
事実的に相思相愛になってから、ちゃんとした告白をするまでに、随分とかかったもんだ
並みの恋愛漫画だったら、途中で飽きてしまっていただろうが、やっぱ、槙本先生はズバ抜けた握力で、一度も私は心を鷲掴みにしている先生の“手”を引き剥がせなかった。握力には、まぁまぁ、自信があったけど、まだまだだったんだなぁ、と自省
これまで、多くの恋愛ものを読んできて、その都度、イイ一撃を急所に貰い、KO負けを喫してきたけど、こうも重さと鋭さが両立している上に、ジクジクと刻まれた痕が疼く作品は、そうそうない
大袈裟じゃなく、今、最も注目すべきラブコメは、この『SSB—超青春姉弟s』だろう
この(8)に何が凄いかって、マコとチコのクリスマスデートからの告白、カップル成立だけに力が入っているだけでなく、このペア同様に、読み手をヤキモキさせていたチカとマコにも大きな変化を齎している点だろう
マコとチコにも、ある種の面倒臭さがあったにしろ、チカとマコも負けちゃいない。むしろ、チカが自分の本当の気持ちに今まで気付いてないっつーより見て見ないフリをしてきて、ここに来て、やっと向き合う覚悟を決めた分、上回りそうだ
しかし、一体、何がどうなったら、ホテルの一室に移動する羽目になるんだ、この二人は
雪降る聖夜に性夜、ホワイトクリスマスなんて、下ネタに槙本先生が発展させるとは思えないが・・・この先生、何気にオヤジっぽいとこあるからなあ
それは次巻までのお楽しみとして、その間、幾度もマコとチコがくっつくまでの紆余曲折を読み返して、ニマニマするとしよう
いや、ほんと、良かった、マコの恋心が報われて。勉強や運動だけじゃなく、恋愛もちゃんと頑張りゃ、イイ結果が出るし、みっともないくらい真っ直ぐな努力をした人間こそが幸せになるべきだよな
ただ、カップルになったからと言って、そこで終わるってことぁない。恋人同士になったからこそ、その関係を維持し、今以上の幸せを一緒に味わうために、今度は二人で力を合わせていかねばならない。そういう意味で言えば、こっからが、マコとチコの正念場だ
恋人になって見えてくる一面もあり、それを受け入れられるか否か、その試練だけでなく、大好きな人が他の人と仲良くしているのを見て、今までにない嫉妬の念も抱くだろうし、そんな自分に自己嫌悪を抱く事もあるだろう
ただ、まぁ、この二人なら、周りの力を恥ずかしがらずに借りつつ、相手を尊重して楽しそうにやっていけそうだ
どの回も毎秒1ℓの鼻血が出ていくが、個人的にズバ抜けている、と感じたのは、64リアルめ、第455話「マオ君の告白」だった。ホント、ないよ、こうも、男心、女心、どっちもブチ貫いてくる、最高の告白!!不器用なマオが、勇気を振り絞りながら、必死に自分らしいコトバを紡いで、チコへの本気のキモチを伝える。それを受け止め、チコの頭ん中はマオへの好きで一杯になってしまい、抱え込めなくなったモノが幸せの涙になって溢れてきてしまう。そして、恋人になって初めてのキス・・・・・・王道ど真ん中にも程がある!!先生、読み手を殺す気ですか。でも、これからも自重しないで、ガンガン来てください!!
この台詞を引用に選んだのは、先述したマオとチコの両想い成立に負けないくらい、ヘビーな破壊力だったので。改めて、この『SSB-超青春姉弟s』を陰から支えているよな、この店長。他の誰よりも大人な彼がいるからこそ、メインの四人のラブコメがキラキラと光るんだろう。こんな妙チキリンな被り物をしてるのにイケメンオーラが出るってことは、本物だよ、この人 -
マオくんっっっ!!!!めっちゃドキドキした。
もう一組も気になります。