シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険: ワトスン博士の未発表手記による (扶桑社ミステリー メ 1-1)
- 扶桑社 (1988年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594002787
感想・レビュー・書評
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1976年に映画にもなったホームズ贋作の傑作長編。コカイン中毒のホームズを医者にみせるためにモリアーティ教授をおとりにウイーンに誘き寄せる。ウイーンでホームズを迎えたのはジグムントフロイト博士。2人は奇妙な事件に巻き込まれる!どうもホームズがライヘンバッハの滝に落ちた後の大空白時代に起きたことらしい。70年代はホームズ物のパロディが多く書かれた時代だが、ホームズの描写も正確なうえにワクワクさせるエンタメ感が素晴らしく冒険小説としてのホームズ贋作長編はこの本が一番面白かったと思う。
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2019年4月に読了。登録し忘れてた。
ホームズのコカイン中毒を心配したワトスンが、うまく理由をつけてドイツへ連れていき、フロイトに治療してもらうという、秀逸なパロディ。(あー、でも細かいところ忘れてる。最後、列車の追っかけっこみたいな展開になるのはなぜだっけ?(^_^;)) -
大好きです。
仕掛けられた推理をするホームズと、ハラハラと見守るワトソンのコミカルな心情、フロイト博士との駆け引き、薬と格闘するホームズとワトソンくんの対話は切ない気分にさせられて、イキイキとしたいつものホームズの冒険譚へなだれ込んで行く。最後はちょっと淋しいけれど、とても締まりのある終わり方だったと思う。
この一連の流れを全部一冊の本で描かれてしまうのはもう感服です。
楽しかった。ウエストエンドの恐怖も読んでみたい。 -
本当のホームズ作品にも劣らない、夢中になって読めるし、ホームズ好きに一読をお勧めする(できる)本。
最初は何も知らずに、新しいホームズの作品が出たのかと思ってしまった。 -
原作(正典)の雰囲気をそのままに、スケールアップされたホームズの贋作本の代表作です!
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パスティーシュ。コカイン中毒の治療のためドイツに来たホームズとワトスンが、そこで遭遇した事件にフロイト博士と挑む! 興奮と感動。文句なしにおもしろいです。PART2もあり。