屋根裏部屋の花たち (扶桑社ミステリー ア 1-2)

  • 扶桑社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594004972

感想・レビュー・書評

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  • これは本当に面白い。ページ数が多いけれど続きが気になってさくさく読める。
    悲惨でむごい親に虐げられる子供たちの話なのに、でてくる子供たちが本当に純粋で美しい。彼らが心を病んで、近親相姦にはしってしまうのもまた頷けます。それがまた美しい。そんなことより親がひーどーいー・・・

  • 桜庭一樹さんがオールタイムベスト文庫に入れていたので、頑張って読んだのだけどキツかった。。若い頃に読んだら違う感想だったのかも、、、もう、延々と屋根裏部屋の色々が。。耽美、背徳、毒親、監禁…、、こういうのが楽しめないのは時代のせいか、それとも私の年齢か。

  • 桜庭一樹の個人的な文庫オールタイムベストテン

  • 幸せな家庭だった。しかし、父がなくなったことにより一家は母の実家に身を寄せることになる。母は祖父の遺産金を手に入れるため子供たちを一つの部屋に閉じ込める。子供たちを訪ねてくるのは恐ろしい祖母だけ。祖母は、常に子供たちの行いに目を光らせていた。

    兄弟の近親相姦は家庭環境の不和が作りだすってどこかで見かけたんだけど、この本のクリスとキャシーがまさにって感じでした。屋根裏部屋でバレエに励む妹と、一緒に踊る兄って、とにかく美しい〜!けど状況は悲惨。幼い双子の兄妹は陽の光を浴びることができないせいで頭だけが育ち、体は小さなまま。母は子供たちを訪うことはせずにパーティ三昧。祖母は子供たちを悪魔の子のように扱う。クリスとキャシーは双子の親代わりとして過ごし、部屋から出て行くことを夢見る。続きも気になります…

  • 遥か昔に映画を観て衝撃を受けた。

    暫く忘れていたが、ある時思い出して探したら原作があるのを知りました。
    他の方々のレビューを見る限りでは、なかなか濃ゆい内容のシリーズのようですが…

  •  綾辻行人さんの『暗闇の囁き』は、映画『屋根裏部屋の花たち』に影響されて書かれたとのこと。そう聞いて、すぐには映画を見られないので原作小説を手にしたところ、こっちがすっかり面白くなってしまいました★
     目が吸い寄せられていくような、妖しさ混じりな魅惑の物語です。

     優しくて頼りになる素敵なパパと、うっとりするほど見目麗しきママのもとに生まれた四人兄妹は、そろって金髪でドレスデンドールズと呼ばれるほどのまぶしさ☆ 一家は幸せそのものでした、父親の突然の事故死までは……。

     美貌の未亡人なママは、裕福な実家に舞い戻りますが、子どもたちの存在をひた隠しにしていて、兄妹は屋根裏部屋に閉じこめられて暮らします。ここから救い出される日を待ちわびて。
     その日は一向に訪れない。クリス14歳、キャシー12歳、それに双子4歳という幼さでした。キャシーは、早い段階からママとの間に微妙な距離感がある。兄クリスはギリギリまで母親を信じようとしていて、マザコンっぽい。

     まあしかし、ひどい母親ですよ★ 遺産目当ての卑怯な豹変ぶり! 育児は放置プレイ。まったく許しがたい女ですけど、こうならないと『屋根裏部屋の花たち』という物語が成立しないのです、皮肉なことに。悪い女ほど魅力的だという原理は、多くの事件の発端なのだ!
     この境遇でもキャシーたちがあまり荒んだ風にならず、罪深きエピソードが入ってもまだ品の良さを残しているのが、せめての救いかな。

     曰くありげな大きな屋敷に屋根裏部屋、まるで人形のように美しい子どもたち……。つくづく、絵になる情景ばかりでできている作品☆ 
     見たいな、と潜在的に思っている絵を取り出されたような気がしました。衝撃的な結末さえ、最初から分かっていたかのように感じました。綺麗なものって、だいたいそう。初めての驚きに打たれつつも、なぜか昔から知っていたような気がするのです。

  • 作者の生い立ちを知り、作品の完成度をみると、惜しい人で、残念です。

  • V.C.アンドリュースは非常に多くの小説を世に送り出しているが、彼女の小説に主人公は共通して「美女」そして「打たれ強い」。
    表題の主人公キャシーは裕福な家に住みながら母親のわがままで屋根裏に兄弟と共に閉じ込められてしまう。その彼女が自由を取り戻すまでのすさまじい軌跡。
    映画にもなったこの小説、キャシーは単に打たれ強いだけじゃない。そこまでやるか、というくらいすさまじい少女なんである。別に指定はついていないけれど、人によってはちょっと嫌悪感をもたらすかもしれない。
    作者は既に故人で、亡くなったあとクローゼットの中から多くのプロット原稿が出てきたそうで、血縁の人達の手で完成させ、世に送り出されていますが、本人ではないシリーズはいまひとつ。
    やはりこのすさまじい世界観はアンドリュースにしか書けない世界だったんだろうと思う。


  • 誰がなんと言おうとこの作者は変態。
    続編も変態。
    とにかく変態。
    ある意味今まで読んだ本の中で一番怖かった…というか嫌悪感がすごかった。

  • 家にあって何気なく読んだら挿絵ないのにサクサク読めちゃって、
    まさかの展開にドキドキするし分かりやすい文章で読みやすい。
    何より主人公のキャシーの性格が個人的に好き。

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