アメリカインディアンの教え (扶桑社文庫 か 1-1)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594013981

感想・レビュー・書評

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  • 人間性を形成するうえで、幼少期の環境がいかに大事かがよくわかりました。
    特に、著者の実体験に基づく話には説得力があります。
    「人は自分を受け入れられる程度にしか他人を受け入れられない」という一文はとても心に響きました。

  • 矛盾に抵抗を覚えたことを思い出した。
    自分ができてないことでダメ出しをされるとどうしても抵抗してしまうのだ。

    杖を挙げて犬を呼ぶ
    言葉ではなく態度から本心を悟ってしまう。
    言葉と行動が違うと戸惑ってしまう。

    自律性を獲得した人間は「重いなぁ」という時は本当に重いのであり、その意味しか含まない。
    手伝って欲しければ「手伝って」と言う。
    そこで「疲れている」と言い返されれば、「こっちも疲れているけど運んでいるんだよ、お前1人が疲れているんじゃない」と言い返すだろう。
    依存心強い人は、「重いなぁ」に手伝えの意味を込める。

    他人事ながら某ユーチューバーの長男とか典型的な良い子に見えるので、余計なお世話とわかりつつもつい心配してしまう。
    「僕は反抗期なんかならないよ」とか危ない反応だと思うんだよね。

    少差異のナルシシズム
    近いからこそ少しの違いも許せない
    あまりにも大きな違いには人は敏感に反応しない

    公平な中で育った子供は、公平を学ぶ

    あなたの愛を与えることはできても、あなたの考えを与えることはできない。子供は自らの考えを持っているのだから。

    しかし、なぜ、あなたが何者であるかをあなた自身に向かって証明するために、あなたは私の人生を使おうとしたのか?
    あなたが考えるように私が考えない、あなたが見るように私が見ないからと、私を非難するとき、あなたは私を反逆者と呼ぶ。
    あなたの信念は私を拒否するとき、実はそのたびにあなたのほうが私の信念に反逆していたのです
    親が子供を親不幸者と呼ぶとき、実は自分こそ子供をまったく愛していなかったということに気がついていません。

    子供は親の無意識を感じとる。
    自分を受け入れられない人は他人を受け入れられない。

    親に対する言及だが、子もまたゆくゆくは自分の身を振り返らなければならないもの。

  • 2009.12.01開始〜2009.12.07読了

    過去に神経症になった経験のある精神科医の著者。ふとしたきっかけで手に入れたアメリカンインディアンの言葉が、子育てに対して余りにもかかわらず

  • 2005年10月に購入していたもの。

    (2019年12月)
    園バスの待ち時間に読み。
    うーん、そうなんだろうなあ、とは思うのだけど、「子育てNG集」といった感じのまとめ方で、「じゃあどうすればいい?」「どうすれば余裕をもって子育てできる?」「具体的にどう接したらいいの?」みたいなところがぼんやりしている…。

  • 『無垢の力』で紹介されている。

    <目次>
    はしがき
    第一章 批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします
    第二章 敵意にみちた中で育った子はだれとでも戦います。
    第三章 ひやかしを受けて育った子ははにかみ屋になります
    第四章 ねたみを受けて育った子はいつも悪いことをしているような気持ちになります
    第五章 心が寛大な人の中で育った子はがまん強くなります
    第六章 はげましを受けて育った子は自信を持ちます
    第七章 ほめられる中で育った子はいつも感謝することを知ります
    第八章 公明正大な中で育った子は正義心を持ちます
    第九章 思いやりのある中で育った子は信仰心を持ちます
    第十章 人に認めてもらえる中で育った子は自分を大事にします
    第十一章 仲間の愛の中で育った子は世界に愛をみつけます

    感銘を受けたいくつかの言葉を記す。
    ・子供の話に耳を傾けよう
    ・人間の最も大切な願望の一つとして、自己重要感をあげています。自分が、社会や誰かにとって必要なんだと感じたい気持ちです。ところが、からかうということは、この大切な気持ちを傷つけることになります。
    ・最低の父親は、子供に感謝を要求する父親である
    ・子供をありのままに受け入れるために大変な忍耐力、寛大さが必要です。
    ・子育てとは、結局夫婦関係です。子供の教育に熱心な親から必ずしも立派な子供が育つわけではありません。
    ・励ましが必要なのは失敗したときです。しかし励ましが必要なときに、人はその人の側から逃げていき、励ましが必要ないときにその人のもとによってくることが多いのです。
    ・励ましに必要なのは寛大さです。
    ・我々は未知の自分を恐れ、未知の世界を恐れるものです。
    ・人は自分を受け入れられる程度にしか他人を受け入れられない。


    2013.06.30 読書開始
    2013.07.02 読了

  • これも良書
    子育て不安や悩みが楽になったのを覚えてます

  • なんだか子育て指南書みたいな一冊。著者の親子関係が、自分とかなりリンクするので、頷きながら読んでた。
    んー、でもネイティブアメリカンそのものってより、著者を通しての見解が色濃い。

  • 4594013988  188p 1997・1・20 14刷

  • なんじゃこりゃ。解説要らない。11個の文だけでよいな。

  • 自分の家族環境はどうであったろうか、
    と考えさせられた。
    子育てに悩むひとにすすめたい。(R)

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著者プロフィール

1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科を修了。元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員。現在、早稲田大学名誉教授。
主な著書に、『自分の心に気づく言葉』『心を安定させる言葉』(以上、PHPエディターズ・グループ)、『心の休ませ方』『自分のうけいれ方』『不安のしずめ方』『自分に気づく心理学』『やさしい人』『絶望から抜け出す心理学』(以上、PHP研究所)、『なぜ、あの人は自分のことしか考えられないのか』(三笠書房)、『心と体をすり減らさないためのストレス・マネジメント』(大和書房)などがある。

「2023年 『ブレない心のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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