- Amazon.co.jp ・本 (551ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594014179
感想・レビュー・書評
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マイクル・コナリーは最初から順番に読めと言われているので、これが2作目。全部読み通すには何十年掛かるやら……
ここでは「ベトナム戦争」の過去をひきずった男で一匹オオカミとして書かれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
捜査がどこに向かってるのかわからないまま、終盤でやっと面白くなった感じ。
違法捜査は大丈夫なんだろうか…
闇に葬られた感じでモヤモヤが残るラストだった。 -
近頃のドラマや映画で定番になっているメキシコ・ルート(ハワイ産“アイス”と入れ替わり⁉︎)の麻薬犯罪の実態を30年前にして生々しく書き切っていることに驚かされる。ミステリアスな内面を抱える新たな恋人とは次作で更なる進展があるのか、気になるところだ。
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中盤からの法廷での戦いに備えて手堅く証拠がためをするボッシュとは違った印象を受けるアウトローっぷりがかっこいいい!
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自殺 偽装 麻薬 メキシコ
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USの推理小説を読んでいると、最近?の刑事はけっこう似たような感じが多い、というか、流行ってる推理小説では同じようなタイプが受けているという事か、タフで、割と不器用だけど、何気に頭が切れる、みたいな。昔なら頭だけ働かせてれば良かったけど、今は汚れ仕事もこなさなくちゃいけないから、大変だよなー、などと思ったりする。とはいえケチをつけなければこの主人公は格好良いし、終盤に向けての勢いは悪くない。そしてメイクラブという翻訳を見た時に、なんかドキドキしてしまったという事だけは言っておきたい。なんつーか、こう、一回りして新しい。
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デビュー作を読んだのは、もう随分前だ。
三人称でありながらも、常に主人公の行動を追い、彼の視点で描写するため、読んでいる最中でも、一人称のストーリーと錯覚する。
作者は、ヒーローの孤独をより際立たせるために、内面描写を出来るだけ避けるスタイルとしたのだろうか。
とまれ、ハードボイルドに求められる要素は本書でも申し分なく盛り込まれており、ストイックに真相に向かってひた走るハリー・ボッシュは、惚れ惚れとするほど格好良い。
クライマックスでの対決シーンは、まるで古臭い西部劇だが、実は極めて現代的な暴力的決着として描かれる。 -
ハリー・ボッシュ・シリーズ第2作。
モーテルで発見された麻薬課刑事の死体。自殺で片付けようとする警察幹部をしり目に、死因に不審感を抱いたボッシュはひとり捜査に乗りだす。
寂寥感が漂う作風は前作と同じだが、視点の置き方や人物描写などに違いが見受けられる。よりハードボイルドらしくなったというか。邦訳に関しては、むずかしい言いまわしが影をひそめて読みやすくなり、ボッシュのぞんざいな物言いが丁寧なものに改められた。ただし、会話文ひとつで印象が変わってしまうので、そこは慎重に訳してほしい。