ブラック・アイス (扶桑社ミステリー コ 7-3)

  • 扶桑社
3.68
  • (11)
  • (33)
  • (35)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 256
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (551ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594014179

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マイクル・コナリーは最初から順番に読めと言われているので、これが2作目。全部読み通すには何十年掛かるやら……
    ここでは「ベトナム戦争」の過去をひきずった男で一匹オオカミとして書かれている。

  • 捜査がどこに向かってるのかわからないまま、終盤でやっと面白くなった感じ。
    違法捜査は大丈夫なんだろうか…
    闇に葬られた感じでモヤモヤが残るラストだった。

  • 近頃のドラマや映画で定番になっているメキシコ・ルート(ハワイ産“アイス”と入れ替わり⁉︎)の麻薬犯罪の実態を30年前にして生々しく書き切っていることに驚かされる。ミステリアスな内面を抱える新たな恋人とは次作で更なる進展があるのか、気になるところだ。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    モーテルで発見された麻薬課刑事ムーアの死体。殺人課のボッシュはなぜか捜査から外され、内務監査課が出動した。状況は汚職警官の自殺。しかし検屍の結果、自殺は偽装であることが判明。興味を持ったボッシュは密かに事件の裏を探る。新しい麻薬ブラック・アイスをめぐる麻薬組織の対立の構図を知ったボッシュは、鍵を握る麻薬王ソリージョと対決すべくメキシコへ…ハリウッド署のはぐれ刑事ボッシュの執念の捜査があばく事件の意外な真相。『ナイトホークス』に続く傑作ハードボイルド第2弾。

    ハリーの一匹狼としての本領発揮作。
    テレサも活躍するけど、次回からはどうかな?政治家ってなるとハリーとは相容れない。
    ここでハリーの生い立ちがかなりクリアになった。
    そっか許したのね。
    シルヴィアとの関係はつづくのか?
    マタドール、ブーツ、細部もワクワクした作品でした。

    The Black Ice by Michael Connelly

  • 中盤からの法廷での戦いに備えて手堅く証拠がためをするボッシュとは違った印象を受けるアウトローっぷりがかっこいいい!

  • 自殺 偽装 麻薬 メキシコ

  • ハリー・ボッシュシリーズの2作目、「ブラック・アイス」、それは、冬の、雨が降った後、とても冷えこんだ日に起こる。
    雨が道路で凍り、黒いアスファルトの上に、氷が張っているのだけど、見えない。
    それが、ブラック・アイス。
    上に乗っかるまで危険に気づかない。
    一旦、上に乗っかったらもう手遅れで、スリップしてハンドルが効かなくなる。
    ボッシュはブラック・アイスの危険を回避できるのか?

    カル・ムーアの残したメモ、「おれは自分がなにものかわかった。」から、幼い少年がそれぞれ自分がなにものであるのか見いださねばならなかった場所に、ボッシュは辿り着く。
    事件の手がかりであると同時に、ボッシュ自身に突きつけられた言葉でもある、とボッシュはつぶやいている。
    自身は何ものなのか、ボッシュの自己洞察が興味深い。

    P308
    生まれてこのかた、ボッシュは自分がなにか善なるものに近づこうとしていたと信じていた。有意義なものが存在していると信じて。
    ある種の決意と目的意識をつかもうともがいていたという感触が常につきまとっていた。自分のなかに、あるいは自分のどこかに、善なるものがあるのだと感じながら。
    そういうものが訪れるのを待ち構えているのは、つらいものだった。
    待っていると、心にぽっかり穴があいた気がすることがよくあった。
    P309
    その空虚な感覚を、孤独でいることと仕事で埋める術を学んだ。

    カル・ムーアの鼻腔内から見つかったピンクに着色された実蠅の幼虫。。。これが、放射線を浴びせて不妊化させた実蠅を大量にばらまいて実蠅を根絶させる国家プロジェクトにたどり着かせる。
    メキシコに単身乗り込んだボッシュは狙撃されそうになったり、実蠅根絶センターで黒幕を追い詰め対決したり、と危険極まりなく、心臓バクバクもの!

  • USの推理小説を読んでいると、最近?の刑事はけっこう似たような感じが多い、というか、流行ってる推理小説では同じようなタイプが受けているという事か、タフで、割と不器用だけど、何気に頭が切れる、みたいな。昔なら頭だけ働かせてれば良かったけど、今は汚れ仕事もこなさなくちゃいけないから、大変だよなー、などと思ったりする。とはいえケチをつけなければこの主人公は格好良いし、終盤に向けての勢いは悪くない。そしてメイクラブという翻訳を見た時に、なんかドキドキしてしまったという事だけは言っておきたい。なんつーか、こう、一回りして新しい。

  • デビュー作を読んだのは、もう随分前だ。
    三人称でありながらも、常に主人公の行動を追い、彼の視点で描写するため、読んでいる最中でも、一人称のストーリーと錯覚する。
    作者は、ヒーローの孤独をより際立たせるために、内面描写を出来るだけ避けるスタイルとしたのだろうか。
    とまれ、ハードボイルドに求められる要素は本書でも申し分なく盛り込まれており、ストイックに真相に向かってひた走るハリー・ボッシュは、惚れ惚れとするほど格好良い。
    クライマックスでの対決シーンは、まるで古臭い西部劇だが、実は極めて現代的な暴力的決着として描かれる。

  • ハリー・ボッシュ・シリーズ第2作。

    モーテルで発見された麻薬課刑事の死体。自殺で片付けようとする警察幹部をしり目に、死因に不審感を抱いたボッシュはひとり捜査に乗りだす。

    寂寥感が漂う作風は前作と同じだが、視点の置き方や人物描写などに違いが見受けられる。よりハードボイルドらしくなったというか。邦訳に関しては、むずかしい言いまわしが影をひそめて読みやすくなり、ボッシュのぞんざいな物言いが丁寧なものに改められた。ただし、会話文ひとつで印象が変わってしまうので、そこは慎重に訳してほしい。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

Michael Connelly:1956年生まれ。LAタイムズ元記者。代表作としてはボッシュ・シリーズ、リンカーン弁護士シリーズがあり、当代随一のストーリーテラー。

「2023年 『正義の弧(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マイクル・コナリーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マイクル・コナリ...
ジェフリー・ディ...
ドン・ウィンズロ...
トム・ロブ スミ...
パトリシア・コー...
ジェフリー・ディ...
マイクル・コナリ...
マイクル・コナリ...
マイクル・コナリ...
マイクル・コナリ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×