古畑任三郎 1 (扶桑社文庫 み 4-1)

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 276
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594019334

作品紹介・あらすじ

田村正和主演・大人気ドラマのノベライズがついに文庫化。事件が起こると忽然と姿を現わし、犯人を逮捕すると忽然と消えてしまう、バカ丁寧だが捕らえどころのない変わった男-警部補・古畑任三郎が大活躍。今回、古畑に挑戦するのは精神科医の笹山アリ、歌舞伎役者の中村右近、ミステリー作家の幡随院大、ピアニストの井口薫、超能力少年の黒田聖の五人。それぞれクセのある殺人事件だが、首尾よく古畑をだませるのか。それとも…。

感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れた、90年代を代表する刑事、
    古畑任三郎。

    つい脳内で、田村正和さんの声に変換しながら
    読んでしまいました。

    何気ないことから相手を崩していく
    古畑任三郎の追い詰め方、
    面白いんだよなぁ。

  • 倒叙ミステリの傑作、古畑任三郎シリーズ。
    最初から、犯人が分かっており、如何に古畑警部が、犯人の完全犯罪を崩していくのかが、ポイント。

    今回は、精神科医、歌舞伎役者、ミステリー作家、超能力少年、そして、ピアニストの5名。

    果たして、どの様に、犯人の計画を崩していくのか、見ものです。


  • 絶版になっている文庫である(と思われる)。
    このドラマを知らない人ももしかしたら世代的に増えてきているのかもしれないが…。
    もちろんドラマも大好きでエピソードを一度は一通り見ているはずだが、それもかなり時間が経ってしまっていた。久しぶりにDVDで見る機会があり、小説の存在も知ったので購入した。
    シーズン1からの各話を小説化しているが、印象としては、脚本のように古畑と犯人との対決の場面における会話の部分の比重がかなり大きいと思った。ただ当然というか、もともとが脚本であるので、会話のテンポが良く、古畑と犯人それぞれが相手に切り返すやり方もいちいち小気味よい面白さがあるように思う。
    あえて言えば、他のいわゆるミステリ、推理小説に比べると犯人の動機や殺人に至った背景に関してはあまり触れられていない。というよりもほとんど書かれていない場合すらあり、ともすれば、犯人は(もしかしたら古畑も)まるで知的なだまし合い、ゲームを楽しんでいるかのような印象すら受ける。
    それでも読者も楽しめてしまえるのは、やはり、犯人との攻防、会話劇の軽妙さ、テンポの良さにあるということだと思う。これが重たくなってしまうと、やはりこの作品の独自の魅力がそがれてしまうように思う。

  • 傑作

  • 小説版でもこうも面白いのはすごいの一言。
    主要な登場人物は古畑と犯人のみ。
    TVでおなじみの今泉君を省きコミカルなところが削れることで、古畑の底知れないつかみどころのなさが、魅力がアップ。
    おかげで犯人のみなさん、心中お察しいたします。
    ところでこのノベライズ①、出だしがどれも格好いい。

  • 単なるノベライズでなく、犯人視点での再構成をしている。ドラマとは違った色合いがあって、これまた佳からん。

  • 読み終わっちゃいました。昔古畑任三郎を見た記憶が蘇りました。いや~懐かしい。それにしても今泉慎太郎が居ないのが悔やまれます。しかもテレビと若干違うとこがあってそこも面白い。石黒賢さんの回なんかテレビ局に行かずに電話1本で解決も小説ならではで圧巻でした。

  • 改めて田村正和さんは名優だったなと思いました。

  • テレビの方がよかった。仕方ない。テレビでは幡随院の事件が一番好きだった。

  • なるほどこれが三谷幸喜の作風か、といった感じ。
    言葉の選び方ももちろんだけど、構成が演劇のようで映像を見ているような感覚で読めてとてもおもしろかった。
    殺人事件という悲劇をかるい喜劇のような娯楽へと昇華している見事な作品。

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著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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