聖なる血 (扶桑社ミステリー モ 4-1)

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (639ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594023171

作品紹介・あらすじ

NYの若き司祭ピーター。説教も巧みで人望も厚い彼を、嵐の運命が待ち受けていた。路上で強盗に襲われ、死を覚悟した瞬間-奇蹟は起こった!ピーターの手から光がほとばしり、強盗を焼き殺したのだ。動転する彼は、突如バチカンに召集された。ローマにやって来たピーターは、世界をゆるがす恐るべき秘密に突きあたる…時はまさに世紀末。練達のホラー作家モンテルオーニが渾身の力をこめて描く、ノンストップ・オカルト・エンターテイメント!ブラム・ストーカー賞に輝く大作、日本に上陸。

感想・レビュー・書評

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  • ニューヨークの若き司祭カレンツァは篤実な性格と巧みな説教で住民の人気も高かった。ある夜路上で強盗に襲われた彼は絶体絶命の瞬間、手から放った雷によって相手を倒してしまった。己のしたことに動揺する彼は急遽バチカンに招聘される。カレンツァはそこで、己の出生にも関わる、世界を揺るがす恐るべきプロジェクトについて知る。カレンツァはイエス・キリストの再臨として世を救うべく創り出されたクローンだったのだ。それを証明するかのように、彼は次々と“奇蹟”を起こしていく……。

    まさに世紀末に向けて書かれた一作、と言えるか。この物語は1999年のクリスマスで一度終わっている(とは言えto be continuedで、その続編として書かれたのが『破滅の使徒』)。

    若くハンサムで人望も厚く、真摯な聖職者として描かれる中盤までのカレンツァの姿はまさにヒーローそのもの。しかし、強大な力を発揮して奇蹟を起こし、信者を増やしていくうちに徐々に変化を遂げていく姿が元テレビリポーターから側近となったマリオンの目を通じて描写される。
    宗教者なんて所詮こんなものなのかとも思うが、その変貌ぶりは興味深く、またおぞましい。

  • ありそうで今までなかったテーマ。最後の一ひねりが楽しい。

  • 99mmdd以前読了

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