かっこいいスキヤキ (扶桑社文庫 い 8-1)

制作 : 泉 昌之 
  • 扶桑社 (1998年10月1日発売)
3.61
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本棚登録 : 385
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594025779

感想・レビュー・書評

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  • オリジナル、新装版も登録したので、やはり文庫版もという事で。

    96年に出た改訂版(青林堂刊)を文庫化したもので、
    「かっこいいスキヤキ」の他に
    ・プロレスの鬼 全6話
    ・ズミラマ館 二話
    ・すももたろう
    ・あとがき座談会その1 泉VS久住VSみうらじゅん
    ・あとがき座談会その2 泉VS久住VSワカ(久住さんの友人)
    を収録。(解説はPuffyの吉村由美)

    プロレスの鬼は子供の頃からプロレスが好きで、いい歳をして妻子もありながら庭にハーフサイズのリングを作り何かあるごと(基本的に世間の理不尽な出来事等)にトランクス代わりのベルト付海水パンツを穿き怒りをたぎらせるプロレスバカの話。
    例の如くストーリーはバカバカしい(面白いという意味で)のは言うまでもないが、随所に見られるプロレスネタの数々に思わずニヤリとさせられる。

    すももたろうは桃太郎のパロディだが、たろうが鬼ヶ島と勘違いして向かう島とその住人と彼らが乗るメカはどう見てもサンダーバード。
    ウルトラマン絡みの話といい、久住さん(ストーリー担当)は意外にというか実は特撮好きなのか?

    この文庫版で注目すべきは
    やはり、あとがき座談会1と2。
    泉昌之を"ガロ界の梶原一騎・川崎のぼる"と言うところが いかにもみうらじゅんらしい。
    その みうらじゅん、既に時効とはいえ「かっこいいスキヤキ」の単行本が出た時、万引きして手に入れたなんてヤバすぎる!!
    2では「夜行」と「ロボット」が実話を元にしたという事実が明らかにされていて興味深かった。

    このあとがき座談会を読む為だけでも、文庫版を持っている価値はあると言えるかもしれない。

    • 深川夏眠さん
      本棚に『かっこいいスキヤキ』三連発……
      “圧”が凄いです(笑)
      本棚に『かっこいいスキヤキ』三連発……
      “圧”が凄いです(笑)
      2020/10/11
    • darkavengersさん
      深川夏眠さん
      いいね・コメントありがとうございます。

      改訂版もあれば4連発といきたいところですが、さすがに持っていないので(笑)
      深川夏眠さん
      いいね・コメントありがとうございます。

      改訂版もあれば4連発といきたいところですが、さすがに持っていないので(笑)
      2020/10/11
  • ザ・ガロ画風。
    中島らもがエッセイで「夜行」について書いていたので、興味を持って手に取る。

    久住昌之ってなんだか見覚えがあるなぁと思っていたら、「孤独のグルメ」の原作者だ!
    これでおもしろくないはずがない。
    久住氏の「独特な」視点(重箱の隅的自意識過剰)と、泉氏の「独特な」画風(無駄な迫力!)ですさまじいグルーヴである。
    「これでもか、これでもか」と畳み掛けられる「プロレスの鬼」も傑作。
    プロレスは全然知らないけど。

    やっぱり中島らもは偉大なる先人だ。

  • 伝説の「夜行」を収録。「夜行列車での駅弁の食べ方」をひたすら描く作品がこれほど面白いのは、作者の食への執着ゆえか。同時収録「最後の晩餐」もいい。

    • darkavengersさん
      遅くなりましたが「高橋葉介」への花丸、コメントありがとうございます。

      自分も「学校怪談」好きですね。(何気に「夢幻紳士」とリンクしてた...
      遅くなりましたが「高橋葉介」への花丸、コメントありがとうございます。

      自分も「学校怪談」好きですね。(何気に「夢幻紳士」とリンクしてたりして。)

      久住昌之作品も好きなんです。「夜行」は「世にも奇妙な物語」で実写化されたけど主人公が普通のおじさんに変更されてガッカリした覚えがあります。
      2013/07/22
    • piyoさん
      コメントありがとうございます。実写化といえば、孤独のグルメのドラマはいい出来でした
      コメントありがとうございます。実写化といえば、孤独のグルメのドラマはいい出来でした
      2013/07/22
    • darkavengersさん
      フォローありがとうございます。
      今後もよろしくお願いします。
      フォローありがとうございます。
      今後もよろしくお願いします。
      2013/07/22
  • バカバカしいことこの上なし。
    でも時々読み返して鼻で笑ってみる。

  • すき焼きは、男の戦場w

  • 永遠のマンネリ作家ではあるけれど、食い物ネタを描かせたら並ぶもののないく下らなさを誇る泉昌之の原点。私は、雑誌ガロに掲載されていたスキヤキを喰う漫画「最後の晩餐」を本屋で立ち読みしたとき、あまりの面白さに店頭で大爆笑して人目を引いてしまった経験を持つ。当時はギャグ漫画の革命だと感動した。久住昌之の発想力と泉晴紀の歪んだ画力がタッグを組んだ「泉昌之」の傑作短編集。

  • とことんくだらない内容に対して渋すぎる絵が最高。「夜行」「ARM JOE」「最後の晩餐」が好き。

  • 「かっこいいスキヤキ」やっぱ世にも奇妙な物語でドラマ化された「夜行」が一番。で、「アームジョー」ってやっぱり「腕っ節の強いジョー」だと思うよねw。私も小学生の時にそう思った。口伝されるとね、そうなるよね。この作者もかーって愛を感じた。

  • 「孤独のグルメ」原作の久住昌之さんの原点とも言われている一冊。
    絵は泉晴紀氏で、表紙の通り、甚だしい劇画タッチである。

    内容は、こだわりのグルメが少々、あとは、いわゆるB級マンガであり、それを面白がることができないと、怒りが湧いてくるかもね。

    何が面白いのかわからない部分もありますが、何も考えずに読んだらよいのではないでしょうか?

    巻末に、久住氏、泉氏らの対談収録、解説は、PUFFYの吉村由美さんです。
    なんだか、「らしい」感じがしました。

  • クソ。最初の『夜行』のそこそこの面白さをどんどん差っ引いて、最後にはマイナスに突入するようなクソっぷりを見せつける作品集。百歩譲っても、やっぱり古い作品だと思った。『孤独のグルメ』まで昇華される、遥か以前の旧石器時代みたいな内容です。期待した自分の方が悪かったのかも。平たく言って、全部スベってます。なるほど!!!

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