一瞬の光のなかで

  • 扶桑社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594028480

作品紹介・あらすじ

雪の舞う真冬のウィーン。英国人カメラマンのイアン・ジャレットは仕事で当地を訪れた。滞在中にイアンはマリアン・エスガードと名乗る英国人女性と出合い、一瞬のうちに恋におちる。イアンには妻子が、マリアンには夫があったが、二人は当地で短いながら激しい逢瀬を重ねた。英国へ戻ったら二人は家庭を捨て、ラコックという町で落ち合う約束し、一足先にイアンがウィーンを立つ。英国へ戻った彼は妻子に別れを告げると、ウィーンから持ち帰ったフィルムの現像を友人に依頼した。だが、フィルムには何も写っていなかった!マリアンの仕業なのか?イアンは約束の町に行き彼女を待つが…。名匠が仕掛けた謎と秘密の迷宮。稀代のストーリーテラーが放つ名品。

感想・レビュー・書評

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  • ゴダード。何年振りだろう。最後の最後まで振り回される悦び。いいですねー。但し、今回のラストはいただけない。エイミーが可哀想すぎる。

  • 過去に起こした事故のために、大切なものを失ってしまう。
    そして、それが始まった時、彼はそうであるとも知らずに自分で決めたことだと思って、仕組まれた最悪な状況に進んで身を投じてしまう。
    ゴダードの作品は常に多くの事柄が関連していて、自分の意思で進んだと思いきや、仕組まれていたことばかりで、読んでいてとても怖くなる。
    それでも多くの歴史的な事柄や謎がいろんなところに散りばめられていて、どんどん先を読みたくなる。読めば読むほど主人公は悲惨な状況になっていくのに、それでも面白いと感じてしまう。
    悲惨な結末だったにも関わらず、主人公が立ち直っていきそうな予感をもたせて物語が終わるので、暗い気分にもならない。

  • ゴダードの本はわりと好きなんですが、これはがっかりでした。

  • ●裏表紙のストーリー紹介を読んだ時には、てっきりハーレクインロマンスの類だと認識。しかしそこはゴダード、単なる恋愛モノなわけがない。
    と言うより、まるっきり恋愛モノではありませんでした。あらー? 
    でも、最初の二人の出会いのシーンは、恋愛濃度バリ高し!
    「ゴダード先生、渡辺×一化ーッ!?(爆笑)」 
    と思われるほどベッタベタ!! 
    だがそりゃそうだ、でなきゃ後の男の行動に説得力がないもんな!! 
    ま、いいんですけどね。
    ●キャラクターと歴史と謎が密接に絡まりあった、すぐれたストーリー展開に脱帽。
    記述のすべてが重要な要素を成していると言っても過言ではございません。
    一気読みグレードの傑作として☆四つ。

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著者プロフィール

1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』が絶賛され、以後、作品を次々と世に問うベストセラー作家に。『隠し絵の囚人』(講談社文庫)でMWA賞ペーパーバック部門最優秀賞を受賞。他の著作に、『還らざる日々』『血の裁き』『欺きの家』(すべて講談社文庫)など。

「2017年 『宿命の地(下) 1919年三部作 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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