平然と車内で化粧する脳

  • 扶桑社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594029692

作品紹介・あらすじ

人前でイチャつく、所かまわずしゃがみ込む…激増する不可解な若者たち。すべては、モンゴロイド日本人の「脳の進化」に逆らった生活と子育てが原因だった!脳科学から日本を見た激しく納得の大結論。脳科学の鬼才・沢口俊之にプロのおちこぼれ生徒南伸坊が聞いた最新の脳科学講義。

感想・レビュー・書評

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  • 我々ヒトはネオテニー(幼形成熟)化したサルである。ヒトを人たらしめている、(脳の)前頭連合野は、日本人の生活様式が欧米化したことに伴い、その未熟性だけが助長される結果となったとの仮説を、この本では立てています。

    従来、日本人社会の中では、その未熟な前頭連合野を育てる子育てや生活様式、食生活などであったので、子供の躾をする際には、時間をかけて昔のように厳しく未熟な前頭連合野を躾けるべきとのことのようです。

    書いてあることの全てを納得することはできないのですが、当時の脳科学的考察につてはよくわかりました。

  • 聖書科の先生に借りました。興味深い話が多かった。人種によるネオテニーの話、食生活と脳の関わり・・・細かいところでは、親不知もネオテニーに関連してるとか・・・その他多数。脳科学って面白い!

  •  我々はそもそも未成熟な存在であり,家庭のしつけや子どもが育ち学んでいく環境をもっと見直すべきという趣旨の指摘。仮説の部分があるとしても内容は非常に面白い。
     要点は,
    ①ネオテニーを生かす幼年期の適切な脳教育
    ②大人になってからも知性を伸ばすのをあきらめない ~ クリスタライズド・インテリジェンス
    ③食生活を見直す
    の3点に纏められている。
    ■ネオテニー ~ 幼形成熟
    ■日本人の境界例のほとんどは自立障害
    ■至近要因,究極要因,中間的要因
    ■フィメイル・ボンド
    ■ランナウェイ

  • 贔屓目もあるかもしれないけれど…分かりやすく楽しんで読むことができた
    本文でも触れられているが「平然と車内で化粧する脳」より違う題名のほうが良かったかも?
    この本をきっかけに脳科学に興味を持つようになった

  • 人前でイチャつく、所かまわずしゃがみ込む……激増する不可解な若者たち。すべては、モンゴロイド日本人の「脳の進化」に逆らった生活と子育てが原因だった!脳科学から日本を見た激しく納得の大結論。脳科学の鬼才・沢口俊之にプロのおちこぼれ生徒南伸坊が聞いた最新の脳科学講義。

    いい本でした。人間は幼児化している、周りのことが見えていない、そういった言葉が、自分の心に刺さりました。

  • 残念ながらタイトルの「平然と車内で化粧する」人たちの話はあまり出てこない。が、そうならないために、私たちは何をしたらいいかということが脳化学を根拠に説明されている。私たちモンゴロイドはもっと自分たちの文化や価値観に自信を持っていい。なぜならモンゴロイド的文化や価値観が人間の進化してきた道のりだから。しかし、それが間違って欧米化されてしまったので、モンゴロイドの持つ特徴の悪いところばかりが目立つ社会になってしまった。(2005.12.19)

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著者プロフィール

北大教授 著書に『わがままな脳』『平然と車内で化粧する脳』『モテたい脳,モテない脳』など

「2005年 『HQ論:人間性の脳科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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