なめくじに聞いてみろ―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 135
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (531ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594029944

作品紹介・あらすじ

殺人方法考案の天才だった父が、通信教育で殺し屋を育成していたことを知った青年・桔梗信治は、彼らを消すことで父の「血に餓えた遺産」を清算すべく、東京へと赴いた。教え子たちが得意とする奇想天外な殺人方法はもちろん、名前も居場所も素顔すら判らない信治は、どうやって彼らと戦うのか-?アクションまたアクションの連続、惜しげもなくつぎ込まれたアイデアの奔流で息継ぐ間もなく読者を翻弄するナンセンス活劇の金字塔、ついに復活。

感想・レビュー・書評

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  • わざとらしくもユーモア溢れる会話はなかなか粋だが、 プロットが子ども騙し。お粗末。 都築は何冊か読んでるけど、面白いと思ったことは一度もない。 これで打ち止めだろう。

  • 殺し屋だった父親の弟子を探し、どんどん抹殺していく主人公の戦いを描くミステリ……というかアクション小説ともいえるかも。ミステリ的な要素もあるにはありますが。ほどよくユーモアを交えつつ、テンポよく進む読み心地がとても魅力的。
    数々の殺し屋の手口がもう見事としか。ほぼギャグだろ、と思ってしまう部分もあるけれど。だからこその面白さだよなあ。迎え撃つ側の手口にも舌を巻きます。
    ものすごくばたばたと人が死ぬわりには、なんなんでしょうこの突き抜けた爽快な読み心地は(笑)。かなり独特な雰囲気の一冊でした。

  • 4+ 

    半世紀前に書かれたアクション小説だが、もう単純に面白い。フレミングの007に触発されて書かれたとのことだが、個人的には山田風太郎の忍法帖シリーズや、ナンセンス・アクションとしては原作のルパン三世を思い起こさせられるあたりが非常に興味深い。

  • 特殊な色の強いミステリーです。
    何せ殺し屋を養成して「しまった」という
    父親の負の遺産を片付けるために
    息子が12人の弟子を「抹殺」するというもの。

    一見すると息子は
    へなちょこに見えてしまいます。
    だけれども…とてつもないやつですよ。
    彼は。

    一見すると同じパターンに思えますが、
    あとのほうで、意外な事実が提示されます。
    だけれども、人によっては
    見抜いてしまうかもしれませんね…

  • 桔梗信治は12人の殺し屋を殺すために上京した。というのも、その12人は桔梗の父が編み出した奇想天外な殺人方法をそれぞれ一つずつ伝承していたのだった。父の残した殺しの遺産を抹消すべく桔梗信治は12人の殺し屋に挑んでいく!

    読了後、タランティーノに映画化して欲しい!て思ったけど(『殺人狂時代』で映画化してるけど)、よく考えたらこの話は男版キルビルだと納得しました。会話がウィットに富んでいて素敵。個人的には昔の浜松の情景が描写されていて地元民として面白かったです。

  • 父親の負の遺産・殺し屋の弟子たちを「消す」ため、桔梗信治は東京へやってくる。おかしな凶器を使う殺し屋たちと、信治の戦いのゆくえは?

    この題名もそうだが、章タイトルも実に凝っていて、ユーモアが効いている。
    そもそも、信治と対決する殺し屋の弟子たちの凶器が、傘だったりトランプだったりと、「ありえない」ものばかりで、これを読んだだけでも、都筑さんの得意そうな顔が垣間見えそうだ。

    しかし、ネタとしては面白いのだけれど、話としては深みがなくて、途中で読むのが飽きてきてしまった。
    ドタバタ喜劇にナンセンスはつきものだが、それを12回続けるとなると、活字ではやはり厳しい気がする。

    あと、女性から見て、本作の女性たちはあまり気持ちのいいものではない(笑)。そもそも、彼女たちがそろって信治に惚れてしまうのがわからない。どこがいいのかな・・・。

    ところで、都筑さんの本を読むといつも「読点がめちゃくちゃ多いなぁ」と感じるのは私だけだろうか??

  • 父の残した負の遺産を片づけようと都会に出てきた男の話。
    父は「殺し屋」を育成していたのだが、その殺し方がとにかく変。そして一人一人違う手法だったりする。

    息子である男は自分をターゲットに殺人を依頼し、各章1人づつ消していくので、短編としても読めるし一連の話としても楽しめる。
    最後のオチがまたいいんだなー。

    これは映画にもなったらしいのだけれど、未だに見たことがないのだった。見てぇ~(心の叫び)

  • 通信教育で殺し屋を育てた父親の弟子たちを抹殺していく桔梗信治。12人の弟子たちの殺しの方法は様々。車泥棒・大友・ビルやスリの竜子などとともに戦う。

     2009年8月21日再読

  • 昔だなあ、って感じのミステリー。
    なんか50年前とかのミステリーは(ざっくりし過ぎ分類)スノビズムつーか、やたらとペダンチック?な教養飛び交うセリフを皆さんしゃべるよね。
    連作、て感じでがっつり読了感てのはないけど、昔の東京風景が垣間見れる感じが面白かった。
    最後のエピソードだけ急にガクンと読む気を失っちまったのは何故だ。
    そういえばこれのタイトルにはさっぱり覚えがなかったんだけど、映画化された際のタイトルだという「殺人狂時代」にはえらい覚えが。これのことだったのか・・・?

  • 殺人方法考案の天才だった父が、通信教育で殺し屋を育成していたことを知った青年・桔梗信治は、彼らを消すことで父の「血に餓えた遺産」を清算すべく、東京へと赴いた。教え子たちが得意とする奇想天外な殺人方法はもちろん、名前も居場所も素顔すら判らない信治は、どうやって彼らと戦うのか―?アクションまたアクションの連続、惜しげもなくつぎ込まれたアイデアの奔流で息継ぐ間もなく読者を翻弄するナンセンス活劇の金字塔、ついに復活。

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著者プロフィール

1929年東京都生まれ。10代より様々な筆名で小説を発表。〈EQMM〉初代編集長。2001年、『推理作家の出来るまで』で第54回日本推理作家協会賞、02年、第6回日本ミステリー文学大賞受賞。03年没。

「2015年 『不思議の国のアリス ミステリー館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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