加田伶太郎全集 (扶桑社文庫 S 5-1)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (588ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594030803

感想・レビュー・書評

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  • 外国船の中男たちは迷宮入り事件の推理を披露しあうー『完全犯罪』
    血塗れで倒れていた男が歩くなんてー『幽霊事件』
    招かれた豪邸の温室には遺体が閉じ込められていたー『温室事件』
    弟が帰ってこないー『失踪事件』
    脅迫者はだれかー『電話事件』
    催眠か事故かー『眠りの誘惑』
    湖畔のホテル。小屋には大量の血痕。遺体はどこにー『湖畔事件』
    女優の死は自殺か他殺かー『赤い靴』
    他ショートストーリー2本、SF1本、エッセイと盛りだくさんの一冊。

    事件、名探偵、助手、論理的な謎解きと何拍子も揃った推理短編。新聞の書評欄で知った本でしたが、とっても面白かった。
    一番好きなのは「失踪事件」でした。
    現代の本格派の本を読み漁りやや食傷気味な本格推理小説好きな方にオススメです。

  • 題名と作者の名前が合わないのは何故か。そこから始まる愉しい世界。
    巻末にある沢山の解説たちは、著者の偉大さを今の読者に分かってほしいからですね。語り口が独特な短編集です。ラスト一話はなんとSFです。

  • バラエティに富んでいて、文章がキレイ。

  • 面白い!文学の人だけに文章は本当にきれいだし、余技という点が有利に働いているのかもの凄い楽しんで書いてる感じがして読んでるほうもその遊びの精神が作用するのかとても楽しく読める。どれもこれも純粋ど真ん中の本格って感じだし、そういう興味も十二分に満たしてくれる。エッセイとかショートショートとかSFまで入っていてそれがどれも面白いと言う大盤振る舞い。最高。

  • 伊丹英典さんのシリーズの他、ノンシリーズの作品がいくつか。
    伊丹さんは可もなく不可もないキャラだけど、読みやすくてよかったかな。

  • ミステリーとSFと、エッセイと。
    そのどれもが面白いんですよね。
    この作品、結構ページ数あるんですよ。
    だけれどもあっという間に読んじゃうし
    終わりまで読みつくしてしまいたくなります。

    伊丹英典という風変わりな名前の
    ちょっと非力な名探偵が解決する様々な事件。
    その中にはちょっと後味の悪い作品も
    まぎれています。
    (いわゆるいろいろ拗らせちゃった系)

    1作品のみ、中編のSFが入っています。
    いわゆるパニック系なんですよね。
    本当はもう少し続きがあったようです。
    ちょっとこれ、続き気になるんだけどな…

    解説陣も豪華で面白かったです。

  • 文学

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著者プロフィール

1918-79。福岡県生まれ。54年、長編『草の花』により作家としての地位を確立。『ゴーギャンの世界』で毎日出版文化賞、『死の鳥』で日本文学大賞を受賞。著書に『風土』『冥府』『廃市』『海市』他多数。

「2015年 『日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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