どぶどろ (扶桑社文庫―昭和ミステリ秘宝)

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 101
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594032883

感想・レビュー・書評

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  • いにしえの名作なので、読んでおこうと思って。
    途中で少し飽きてしまった。
    丁寧な書き方をしているのだろうと思う。
    1冊の本の中でのつながり方が面白くて、こういう構成なのか、という驚きがあった。

  • 宮部みゆき「ぼんくら」の原型。

    一見無関係に見える複数の短編とそれに続く長編で一つの物語を成す。

    宮部みゆきに比べてハードボイルド感が強く、シビアな結末となっているが、宮部みゆきによれば主人公は幸福だったとのことだ。

  • 短編数編は人物紹介に近い。単体でも完成はしているが、何となく印象がつかめないまま終わる。長編「どぶどろ」の背景事情とか、スピンオフのような感じ。
    歴史に明るくないからかもしれないが、最後までわかったような、分からないようなという感じで終わった。少し違う視点を持つだけで全てが逆転して見える、知ることによって不幸になったという平吉は、純粋であったがゆえに逆への触れ幅も大きかったのだろう。でも世の中なんてそんなもので、それぞれの立場に立てば違うものが見えるのは当然、京伝はそれを教えてくれていたのではないのかな。

  • 何も知らなければ、幸せなままでいられたのだろうか。
    社会の裏側を知ってしまった平吉の結末がなんとも切ない。
    小さな幸せでさえも、その陰には誰かの犠牲があるのかもなぁ。

    「しあわせになる為には、いろんなことから目をそむけなくては・・・見て見ぬふり・・・」

  • 最後に登場人物が結びつく点は面白かったが、物語の最後に救いがない。
    藤沢周平の前期作品に通じる感じ。

  • 2010.12.2(木)。

  • 68

  • 独特の構成をもつ作品。宮部みゆき『ぼんくら』『日暮らし』も本書をリスペクトして同様の構成をとっているけど、構成の妙は本家であるこの作品のほうが上だと思う。切ない結末に《無力》という言葉をただ思う。

  • 宮部みゆきが好きな本に挙げていたので読んでみた。短編だと思って読んでいたので、後からあれ??ってなって、誰が誰だか分らなくなったのと、いろんな人の関係が分からなくなったりもしたけれど、金持ちに貧乏の気持ちは分からないし、結局貧乏人からお金を吸い取って金持ちは生きてるっていう図は今も変わらないんではないかと思う…あ~やだやだ…でもおもしろかった。もう1回読んだらもっとおもしろさが分かる気がする…

  • 半村 良氏は自分はSFしか読んだことが無かったのでへえ、時代物も書かれるんだ~と思い購入。読み始めたらとりえず最後まで一気読みでした。面白かったです。

    途中まで短編集かと思ったんですがそのつもりで「どぶどろ」を読み始めたらなかなか終わらない(笑)なるほど、こういう仕掛けだったんだ、とその後気が付きました。

    政治や世の中の暗く薄汚い面を覗き込んでしまった、首を突っ込んでしまった。その汚さに心底嫌気がさすのと同時に自分の無力さをイヤってほど痛感する主人公にはこういう結末しか残っていなかったのだろうか。何事も無かったかのように生きるわけにもいかず。はたして無知のまま生きていた方が幸せだったのだろうか。色々と考えさせられます。力強いお話だと思いました。

    この頃東京の地理に前よりは明るくなったのでその辺りも読んでいて楽しかったです。

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