国民の教育

著者 :
  • 産経新聞ニュースサービス
3.00
  • (1)
  • (4)
  • (13)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 74
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (561ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594033019

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現代の日本が抱える教育の問題について、保守の立場から比較的自由に語ったエッセイです。

    著者は、日教組に代表される左翼的な立場からの教育への介入を批判して、一定の留保を付した上で、教育の多様性を認めるべきだと論じています。また、子どもたちに無制限の自由を認める考えを退けて、伝統的な家庭教育を復権する必要性を論じています。

    語り下ろしということもあって読みやすかったのですが、戸塚ヨットスクールや石原慎太郎の家庭教育など、一般化するには少し特殊にすぎる例に依拠して議論がなされていることが気になりました。また、後半は現代の歴史教育の誤りを正すという目的で昭和史が扱われたり、著者自身の知的変遷がたどられたりして、教育問題からやや離れた議論になっています。

    教育についての論考というよりも、著者の教育観とその周辺について語ったエッセイとして読むべき本だと思います。

  • 教育というよりエッセーか。教育に関する認識はほぼ自分と一緒。

  • 知的生活。エリートの功罪。逆順入仙。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1930年、山形県鶴岡市生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了後、ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学へ留学。ミュンスター大学における学位論文「英文法史」で発生期の英文法に関する研究を発表。ミュンスター大学より、1958年に哲学博士号(Dr.Phil.)、1994年に名誉哲学博士号(Dr.Phil.h.c.)を授与される。文明、歴史批評の分野でも幅広い活動を行ない、ベストセラーとなった『知的生活の技術』をはじめ、『日本そして日本人』『日本史から見た日本人』『アメリカ史の真実(監修)』など多数の著作、監修がある。2017年4月、逝去。

「2022年 『60歳からの人生を楽しむ技術〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡部昇一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×