朝日新聞の大研究: 国際報道から安全保障・歴史認識まで (扶桑社文庫 こ 8-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594041144

感想・レビュー・書評

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  • 朝日新聞について体系的に書かれていて非常におもしろいです。

    また、著者たちも、元朝日新聞記者や、作家、ジャーナリストと三者三様。特筆すべき点は、元朝日新聞記者もいるところですね。元身内による意見というのは、説得力もあるし、内部事情にも精通しているため、なかなか聞くことが出来ない内情について知ることができたりして、興味深く読めました。

    この中で、とっても正鵠を射た文章がありましたので紹介します。P231最後の三行からP232の最初二行にかけて。

    新聞が旗幟を鮮明にして、自己の主張を述べることは、問題ありません。しかし意見表明の前段として、事実をあるがままに伝えようとするニュース報道ではできる限り、客観的になるべきです。テロに関しても「アメリカの状況はこうです」と伝える段階では、主張を取り除いた客観報道であるべきえす。しかし、朝日新聞はこのニュース報道であるべき領域のなかに主観を入れて、ゆがみのある偏向報道をしています。その点が問題なのです。

    これで全てを言い尽くしたと言えるでしょう。しばしば、産経新聞も偏っているではないかと言われますが、そうではないということがこの文章を読めば分かりますよね。産経新聞は少なくとも事実を客観的に報道したうえで、自分たち新聞の主張を述べている。

    産経新聞が朝日のような重大な捏造や、偏向報道をしたという話は、寡聞にして知りません。

    それに実際、こういった本の対象となる新聞は朝日新聞しかないことも、朝日に問題があることの証左だと、私は考えています。

    朝日新聞の報道を鵜呑みにしている『朝日真理教』のみなさん。そろそろ目を覚ましましょう!!

  • いやぁ、コレ素晴らしいです(笑)
    “…価値のある反面教師という意味で朝日新聞は貴重な存在”
    “朝日真理教”
    なんて素晴らしすぎっ(≧▽≦)
    これ書いている時点では、「NHK対朝日」の朝日の捏造記事の争いの真っ最中ですが、この本を見てるとその問題の本質が見えてくるような気がします^^

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著者プロフィール

産経新聞ワシントン駐在客員特派員。麗澤大学特別教授。
1941 年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。米国ワシントン大学留学。毎日新聞社会部記者、サイゴン、ワシントン特派員、政治部編集委員を歴任。87 年に産経新聞に移り、ロンドン、ワシントン支局長、初代中国総局長、ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員を歴任。ベトナム報道でボーン・上田記念国際記者賞、「ライシャワー核持ち込み発言」報道で日本新聞協会賞、東西冷戦終結報道で日本記者クラブ賞、『ベトナム報道1300 日』( 講談社) で講談社ノンフィクション賞などを受賞。主な著書に、『ODA幻想』(海竜社)、『モンスターと化した韓国の奈落』『米中激突と日本』『アメリカの悲劇』(以上、ビジネス社)など多数。

「2022年 『米中開戦前夜 習近平帝国への絶縁状』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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