満州唱歌よ、もう一度

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594042011

作品紹介・あらすじ

故郷を想う歌、甦るあのとき。産経新聞で大好評を博した「わたしと満州唱歌」から生まれた待望の一冊!唱歌17曲を収録したCD付き。

感想・レビュー・書評

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  • 童謡の定番『ペチカ』『まちぼうけ』はよく見れば日本離れした設定、満州唱歌のハシリである。「『わたしたち』という歌を知っていますか」という一通の投書で掘り起こしは始まった。「寒い北風吹いたとて挫けるような子はいない…」満州っ子のアイデンティティー。本土より質の高い教育が行われたとさえ言われる。満州生まれの著名人は多い、赤塚不二夫など(彼の漫画のときとしてみせる残虐性は原体験があるのかもしれない)。歌を思い出すことは少年時に帰ることで様々な著名人の談話を集めるが、一未亡人が「終戦時、安東に八路軍が入ってきて『長』と名のつく職についていた男はみな連行され、形ばかりの人民裁判で判決を下し、市中引き回しのあと銃殺された。安東だけでその数は300以上…」。接収が国民党軍でないことからも、蒋介石が満州国を「中国」であり中央の主権の及ぶべき範囲としていたのが虚構であることがわかる。

  • 4499.初、並、CD未開封、帯なし。
    H.21.5.9.松阪BF.

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著者プロフィール

産経新聞社文化部編集委員。昭和35年大阪府出身。立命館大学卒。産経新聞社会部デスク、月刊『正論』 編集次長などを経て現職。主な著書に産経新聞連載小説『アキとカズ 遙かなる祖国』(集広舎)『イムジン河物語 封印された歌の真実』(アルファベータブックス)などがある。

「2017年 『満洲文化物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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