金正日の私生活: 知られざる招待所の全貌

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594046811

作品紹介・あらすじ

写真と詳細な見取り図で金正日の別邸(招待所)が丸裸に!『金正日の料理人』では描かれなかった真実が赤裸々に、今、語られる。

感想・レビュー・書評

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  • 古い本だが、最近の米朝会談などに登場して西側メディアで「キーパーソン」のような扱いを受けている金正日の秘書(書記)金昌成(キム・チャンソン)が多く登場するために手に取ったもの。金昌成はまるで、金正日が招待所(別荘)で遊ぶときに身の回りの世話をする、といった役割の人なのだが、それがいまや「キーパーソン」とは。
    北朝鮮ではどういった人間が「出世」するのか、という点から見ると非常に興味深い。

    同書は、金正日の招待所ごとに著者が思い出やそこでのエピソードを語っているもの。専門的なものでもなく、新しい話でもないが、やはり実際に長い間、金正日や金正恩の側にいた人なので、彼らの人となりや秘められた生活についてさすがによく知っているなぁ、と思わされる。

  • 「金正日の料理人」に続いて、二作目。

    前作に比べ、その情報量は減った感もあるが、それでも直接自身が見聞きしただけに、リアリティーたっぷりの内容だ。

    世界のどの情報機関でも手に入らない、第一級の情報を写真と経験に基づき記述している。

    オルブライト国務長官(当時)の訪朝時、金総書記が著者に「名前の発音はオルブライトか、アルブライトか?」と質問した話や、軍事工場視察に同行した際に、プールに潜水艦が浮いた状態で保管されていたエピソードは、迫力たっぷりだ。

    本作は、北朝鮮各地にある「招待所」と呼ばれる、別荘の間取り図や出来事を記憶をたどりながら、詳細に説明されている。

    あっという間に、読み終えたのは言うまでもない。

  • 金正日の生活について知りたくて読書。

    『金正日の料理人―間近で見た権力者の素顔』に続く本書は北朝鮮国内にある招待所についての解説とエピソードを紹介している。

    前書と重なる部分も多く衝撃度は前書ほどな感じない人も多いかもしれない。

    金正日の異なる一面、独裁者として批判する本からでは知ることができない興味深い内容も多い。

    髪の毛は元々は直毛だったが、身長を高く見せるためにパーマにした。
    漆アレルギー。
    鰻は関西風ではなく、関東風を気に入る。
    カップラーメン好き。しかも日本製のみ。ラ王、スーパーカップ麺と具体的な商品名も登場する。顕微鏡で調べたというエピソードも紹介され、安全な食品は日本とスイスくらいだと語っている。
    北朝鮮の米はうまい。しかし、量は極端に少ない。

    著者は日本へ帰国後も命が狙われているので、まだまだ全ては書くことができないと思う。氣をつけて欲しいと思うが、今後の情報にも期待したい。

    読書時間:約1時間20分

    本書は友人からいただきました。有り難うございます。

  • かの有名な「藤本さん」の著書

    各地の招待所とそこでのエピソードが描かれている

    エピソードからは人間金正日が垣間見え興味深い
    その反面、周囲の幹部のイエスマンぶりは想像通り

    先日読んだ帰国したジェンキンス氏の「告白」と比べると
    同じ国の話とは思えない・・・

    合わせて読むことをお勧めする。

    ただ、時期的に2003年くらいまでの話であるから
    今となってはこんなに悠長にもしていないのかもしれない

  • 世の中には想像を絶した世界があるのだ。

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