- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594050979
感想・レビュー・書評
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マイクル・コナリーのハリー・ボッシュが主人公のシリーズは「転落の街」読後2つ目。本作の背景にあるロスアンゼルス暴動事件は記憶にある。ストーリーが重厚で大変面白い。本シリーズを最初から読んでみたくなった。
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上巻の流れではロス市警の警官がホシではと思う流れでの下巻。
ラストの反転はなるべくしてなって行った結末・・不自然を感じさせない伏線回収で論理明快(些か、犯罪の中身への嫌悪感があるものの)
小児性愛事件かと言えばそれまでながら、加えて人種差別、警察組織内の爛れた内情‥そこで昼夜なく働き詰めのボッシュ。心が通うことなく立ち去ったエレノアがいない跡のボッシュの心情を思うと寒風吹きすさぶ様な展開だった。
「堕天使は地獄へ飛ぶ」の原題のユニークさからかなり気になっていた意味。結末に覚えた言い難い嫌悪感を考えるとうまい題名だと思う。解説で判明したエンジェル/フライトのダブルコンテンツに更に納得。今回も「唸らさせる」マイクルだ。 -
人種差別、小児性愛、警察内部腐敗の基、冤罪事件を問う複雑な構成、これにボッシュの個人の結婚生活まで絡むあたりセカンド・シーズン・シリーズは読みごたえタップリ
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ラストが事実とリンクして、エライことになってしもてるやん!
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(上巻より続く)
最後の怒涛の展開は、いつも通り圧巻。
しかも、かなり思いがけないラストだった。
ただ今回は、素敵な上司のビレッツがあまり活躍していなかったのが残念。 -
3月8日読了。図書館。
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ラストまで途切れることのない緊迫した空気感が心地よい。構成の巧みな作家だとは思っていたけれど、本作品を読んでますますその印象が強くなった。
中間管理職としてのボッシュは違和感があるが、その立場を上手く利用したボッシュの苦悩がよく伝わってくる。警察内部の問題については何度も取り上げているシリーズだが、今回は人権と冤罪という微妙なテーマが絡んでいるため、より奥の深いストーリーとなっている。だが、そういうヘビーな背景があるにも関わらず、メインは殺人事件であるというブレのないスタンスが頼もしい。
起承転結の“転”が、想像以上の転調だったので少し堪えた。決着のつけ方も意外ではあったが、それまでの展開と布石を考えると何となく納得してしまい、結局はそれが正解なのだと強く信じてしまうから不思議だ。ちなみに、本作品が翻訳された時点でコナリーはシリーズを12作までと決めていたそうだが、昨年13作目が翻訳されている。 -
ボッシュ第6弾。コナリー8作目。