遺品整理屋は見た!

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 303
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594052324

作品紹介・あらすじ

「あっ!これが死臭なのか…!!」日本初の「遺品整理のプロ」の心に深く刻まれた46の壮絶な現場。少子高齢化、遺産相続争い、恋愛のもつれ、遺族の不仲、人に知られたくない性癖…。そこには、人の営みの光と影のすべてが凝縮されていました。これまでにない新しい視点と独特の語り口で、圧倒的な読後感。

感想・レビュー・書評

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  • 「死とは何か」や「死ぬ方法」を考える人は多いかもしれないですが、亡くなったあとの場所がどうなるか、どう片づけられているのかを知る人は少ないでしょう。

    本書は現実に起こった遺品整理の現場を教えてくれます。

    死は必ずおとずれるものですが、それがいつくるのかはわかりません。
    終活という言葉が定着してきた世の中ですが、終活は自分のため、そして他人のために必要なことだと思いました。


    副題に
    あなたの隣の「現実にある出来事」
    とありますが、読んでいる私たちもいつ遺品整理を依頼することになってもおかしくないことを、ひしひしと感じます。

    表現されている現場を想像すると、大変つらくなるところもあります。
    食事時や夜中は避けて、気持ちに余裕があるときに読まれることをオススメします。

  • 2018年10月28日、読み始め。
    45頁まで読んだ。

  • 人が生きるって事は、他人事じゃないんだよね。

    家族も知人も友人も、もちろん自分も必ず死ぬ。
    その時になにができるのか?

    悔いがない、その時を迎えれたらいいな。

  • ブルータス、おまえもか…
    カタチをとどめていない遺体の描写、死んだ家族に対しここまで非情になれる遺族の態度…しかし後味が悪いわけではなく、さっぱりとした印象。えぐい実情を書いてるのに読みやすい。
    自殺を考えている人、一人暮らししている人、いろんな人に少しでもいいから読んでほしい

  • 以前「特殊清掃」を読み、自分の知らない世界が衝撃でこちらも読んでみました。孤独死や自殺現場だけでなく、殺人現場まで清掃する・・・もう、ただただ頭が下がります。

    日々、淡々と生きているとどうしても、自分はこのま普通に生きて、普通に(家族に看取られて)亡くなる・・・と思ってしまいますが、自分や身内だっていつどこでどのように死ぬかなんて分からない。

    このような本は、多少表現が苦手だと感じる方もいるかもしれませんが、でも「人間=生もの」だということを改めて感じさせられます。

    でも、それが”生きている”ということなんだと思います。

  • 片付けきれないお部屋をお片づけする著者の話。
    エピソードが割りとてんこ盛りで淡々と語られてるが実物は凄まじいんだろうなと思う。
    ゴミ屋敷から殺人現場、死後の予約まで話は様々で、やっぱり孤独死の現場は多くなってしまうのはまあそうだろうなと。
    他にも飛び降り自殺の掃除って遺族がするのかということに驚いた。

    自分の整理を考えると……身につまされる。

  • 「死という現実から見る人間の姿」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=073187

  • 思索

  •  孤独死や自殺の記事が多かったと思う。途中何とかならなかったのかという著者の言葉があり。あれから10年たった今どんなセーフティーネットができたのか、変わってきたのかが気になった。
     一案件ごとに章が区切られており、読みやすい本だった。
     ゴキブリの壁の話が一番印象に残った。

  • 残された遺族が、、なんていうけど感情を抜きにした、決して他人事ではない現実的な話。

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著者プロフィール

吉田 太一
1964年大阪生まれ。大阪市立桜宮高校の体育科の一期生。日本料理の板前を経て、運送会社に勤務。28歳で独立、引越し運送業を始め、2002年、遺品整理専門会社「キーパーズ」を設立して話題の人となる。以来、数多くの遺品整理現場に立ちあった経験から、孤立化していく生活スタイルの問題定義のた
め、DVD制作や講演活動などを行っている。2011年に映画化されたさだまさし原作『アントキノイノチ』(幻冬舎)原作のモデル。主著に『遺品整理屋は見た!』『孤立死 あなたは大丈夫ですか?』(扶桑社)、『おひとりさまでもだいじょうぶ。』(ポプラ社)『私の遺品お願いします』等多
数。


「2013年 『いつか“遺族”になる時のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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