できるだけ塾に通わずに、受験に勝つ方法

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594052997

感想・レビュー・書評

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  • こう暑いと駅までの道で汗だくになり、電車でぼーっとしてしまう。
    積読が減らない言い訳・・・。

    教育環境設定コンサルタント、受験プロの筆者が子供の教育について語る。
    今まで教師経験者の本を読んできたからか、公立教諭に対する攻撃的な発言が多いことにギョ。
    小学校も親になってみて担任の先生によってずいぶん差があることに驚く。確かに。
    「批判力や問いかける力よりも受け入れる力を重視しすぎた場合、指導者が愚かであればあるほど、生徒は低レベルに導かれてしまうのです。」
    先生もいろんな情報が飛び交う世の中、やりづらいだろうなあ。

    基礎学習ができてなければ、塾に通う意味がない。

    基礎学習とは、漢字力、綴り力、暗算力、暗記力、文章力、読書力、算数文章理解力、社会フィールドワーク力、理解実験力、基礎英単語力。

    漢字は「連想」と「イメージ」で覚える。「学研漢和大辞典」

    綴りはスピードより美。

    計算はサイコロ学習法。

    暗記は遊びで鍛える。

    文章はメモ術で。

    読書は音読法で。

    結局、親がどれだけ付き合えるかだよなあ。
    塾より珠算や書道に通わせる方が良いような気にもなる。

    暗記術
    ①強い興味をもつ
    ②覚えることを決意する
    ③覚えるものを映像化してイメージする
    ④覚えるものを他のものと連鎖させる
    ⑤様々な言い方で自分に言い聞かせるように連呼する
    ⑥人に尋ねさせて不十分なところがないか確認する
    ⑦暗記学習に入る前に、遊びの世界で暗記できることを確認しておく!

    できるだけ短時間でアタマを良くしてオモロがること

  • 何も考えずに子供を通わせると搾取される一方の学習塾を、極力お金と時間を使わずに利用する手アレコレが書かれている。

  • いや〜、とにかく目からウロコがボロボロ。。。
    自分の勉強不足も目を覆うばかり。
    参考になるキーワードが盛りだくさん!
    以下、気になったフレーズをメモ。




    ・小さな頃に、たっぷり遊んだ男の子は、成績が伸びやすく受験にも成功しやすい
    遊び=TVゲームではなく、できれば、大自然での遊び

    ・TVを見る時間が長いと頭が悪くなる

    ・ある程度子どもの勉強が進み、親が見てやれなくなったら、速やかにプロにまかす

    ・親に必要なのは、じっくり子どもを観察すること

    ・公立校の教師のレベルの低さは、頭が痛くなるほど。理不尽な要求は、
    「ばっかじゃねーの!」という子どもの意見に「あなたの感覚は正しい」
    と認めたうえで、「不必要に敵をつくる必要はない」と大人の経験を伝授する

    ・「音読」「作文」には、こどもにじっくり付き合う
    「それで?」「○○はどうだったの?」なるべく子どもを長く会話するように
    して、表現力を鍛える

    ・つくった作文は、中身をチェック。ラクしてサボることのないように。

    ・問題集は、「ちょっと上向きの子のなんだけど、今の君ならできるんじゃない?」
    とプライドをくすぐる。
    「ここまできたら、次はこれね。」などと、無機質にハッパをかけるのはよくない。

    ○わが子を良い学校にかよわせたい! と願うなら、やることは1つ
    「基礎学力をつけさせること」

    ・塾への見学は、夫婦そろって、下記は絶対に聞く
    最初からナメられないように!
    1. わが子の志望校について
    2. その塾のクラスごとの合格者数
    3. 塾でどれくらいの成績だった子が我が子の志望校に合格しているか
    4. 授業内容とテキストの内容
    5. クラス編成の内容
    6. クラスごとの志望校分布
    7. 志望校の攻略法についてどんな具体的な対策を持っているか
    8. 予習、復習にどれくらいの時間をかけるべきと考えているか

    ・家庭教師を探すときは、
    もし斡旋業者なら、「子どもの志望校に合格させた実績のある教師を紹介して」
    と依頼し、もしいたら「どういう指導法をしているのか、具体的にどういう例があるか」聞く

    ・ある漢字を覚える場合、その漢字の意味と内容を頭で理解させる。

    漢字の意味→説明できるようになる→脳裏に思い浮かべる」
    最後に1回、大きく漢字を書く

    この方法で、毎日10個程度、覚える。そうすると、1つは、忘れるからトイレに張る
    などして、くりかえす

    「「せいじつ」って、どう書くかいってみて」
    「誠実を使って例文を言ってみて」

    → できたら、そう!すごい!とほめる。

    ・20x20までの2つの積の暗算
    9 x 9 x 9 までの3つの積の暗算
    が自在にできるようになるまで、進学校に行ってもムダ

    ・100マス計算は、時代遅れ
    「20面体サイコロ」の足し算、引き算、掛け算を親子で遊ぶ
    これは、「勉強ではなく遊び」と思い込ませればOK

    ・その子の好きなもの(恐竜でもポケモンでもなんでもよい)の名前を大声
    で言ってもらい、次々に名前を覚える。

    ・旅行だったら、あらかじめ地図などで、地名をわくわくしながら唱えさせる。
    子どもが強い興味がでたものは、暗記術を身につけるチャンス

    ・「文章が書ける」子は、「いじめにあいにくい」
    それは、周囲の人間を観察する力が自然につくことで、孤立を回避できるから

    ・文章力をつけるやり方
    B4かA3の紙の真ん中に、「書きたいことのテーマ」を書き、○をする
    あとは、連想するように「バスはどうだった?」「ついたら何して遊んだの?」
    などの質問をあげながら、紙のうえにメモ(マインドマップ)を書いていく
    全て、出尽くしたら、キーワードを箇条書きへ

    ・薄い問題集を毎日1つずつレ点をつけながら、間違ったものは、翌日チャレンジ

    ・英語が好きな子には、はやいうちから「アルク2000語絵じてん(CDつき)」
    など、絵と音の両面から学べるものを買い与える

    ☆14歳までに身につけておきたい「基礎学力」
    1. 漢字力
    2. つづり力
    3. 暗算力
    4. 暗記力
    5. 文章力
    6. 読書力
    7. 算数文章題理解力
    8. 社会フィールドワーク観察記述力
    9. 理科実験力
    10. 基礎英単語力

  • 後半の「できるだけ塾に通わずに受験に勝つ方法」はよかった

  • 2007年刊行。

     中学受験において、専門進学塾が劇薬であり、それを使用せず、あるいは使用するにしても慎重であれ、というのは間違いとは思わない。いや、正しい方向性だろう。
     しかし、現実に、中学受験の合格を念頭におくと、本書に挙げる処方箋は、やはりリアリティに欠ける。著者の方法論が効く子は、何もしないでも中学受験を突破できる子のような気がするのだ。

     しかも、小学校が、基礎の定着と好奇心滋養の教育機関とはお世辞にも言い難いが、その状況も等閑視している感はある。
     
     本書においては、現実に対する部分適応の存在は否定しないし、御説ご尤もな理念は強く共感するところであるが、些か理想主義に過ぎる感はないではない。

  • 基礎学力とは?に丁寧に回答しているので「???」ってならずに済んだww

    塾や家庭教師の良い面と悪い面、両方書かれているので、
    今後の教育に大変参考になる。
    受験時に、もう一度再読したいと思える本。

  • 勉強ができる子:自分の身の回りの事がきちんとできる子に多い=「自分の意思を持ってきちんとする力がある子」将来的にも好ましい方向に進める/明治時代に2冊の大ベストセラー『学問のすゝめ(福沢諭吉)』『西国立志論(中村正直)』2つで350万部売れた→当時日本が世界でも珍しいほどの読書王国だったことを物語っている。江戸末期に寺子屋や藩校が各地にできたせいで日本は識字率世界一となった

  • 5年生。塾へ行くグループと行かないグループがきっぱりわかれて。
    幸い(?)上の子ちゃんのクラスは行っている子が数人。
    「行った方がいいかなぁ?でも行かなくてもいいよねぇ?」なんてユラユラと揺れている私には、「まだ行かなくていいっ!」と思えた本でした。

    もう塾に行っていて、それが良いと信じている方は読まない方がよいと思います。

    前半は塾のからくりについて。
    もちろん塾も商売なので、言われるがままにお金を払い続けると馬鹿をみるよ、と書いてある。お金を払うからにはそれなりの見返り(子の成績アップだとか、入試合格だとか)をちゃんともらわなくてはいけない。だから期待に合わない塾の場合は早々に見切りをつけることも大切、と書いてある。

    後半は、それでも塾を活用しなければ受験合格は難しいかも、と書いてある。いかに効率よく塾を活用するべきかが書かれてあり、この本によると6年生の春からでも遅くない、と。
    ただし、じゃぁ5年の2月までずっと遊んでいてよいか?ではない。いままでずっと遊んでいた子は座って学習ができないんだからそこは気を付けるべき、と書いてある。

    受験するにせよ、しないにせよ、自宅で学習できることも書かれてあるので参考になった。
    1.とにかく文章をかくこと。その書き方(テーマを決めて派生させて、言いたいことだけを簡潔に書く)⇒さっそく夏休みの日記に活用しよう!
    2.読み聞かせに古典。古事記、万葉集、古今集、竹取物語、枕草子、源氏物語、平家物語、徒然草、奥の細道・・・⇒高校時代を思い出すとじんましんがでてきそうだけど、ここは娘たちのため。がんばって読もう!と思う。

  • どの本を読んでもそうだが、やはり読書は大切!

  • 松永さんの本をいろいろと予約したので、少しずつ読んでいます。
    前回のお手伝いの本よりもこっちの方が面白かったです。
    いいことなんだろうなと思ってしまうと、その人の書くことについ影響されてしまうのですが、この本は読みながらうちで出来ることや息子の性格などを考えて読むことが出来ました。

    だから2冊目にして全てを鵜呑みにするまでには至りませんでしたが、今までの子育てはそれ程間違っていたわけではなく、むしろこの時期にこの本を読めたことはラッキーだったなと思いました。

    今年の夏、塾の夏期講習へ行かせようと思っていた私は、もしもそれを受けてしまったら、そのまま塾を続けていただろうと思うのです。
    だけど、今はまだ早かったことが分かりホッとしました。

    今のうちはチャレンジで十分だなと。正直通信教育のことなどは全く書かれていないので、家庭での学習が良いと書いていながらなぜだろうと思ったのですが、市販のドリルタイプのもの(出版社名なども書かれていた)を推薦されていたので、息子が好きでやっているチャレンジでも構わないかなーと思ったのです。

    とりあえずそのドリルや辞書は今度本屋さんで探してみます。

    漢字の間違いの克服方法などもなるほど!と思ったのですが、難しそう。とりあえず中学に入るまでに基礎をちゃんとさせたいなと思っています。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒。教育環境設定コンサルタント。学生時代にバイトで始めた家庭教師が天職となる。奇跡の合格と学力不振解決を続々成功させ、「カリスマ家庭教師」とも呼ばれる。専門は国語記述解答と小論文指導であるが、音読法、作文法、暗算術など数多くの学習法や能力向上メソッドを開発。最近は、焚火教育とリベラルアーツの実践に力を入れている。講演は「マシンガントーク」と評される。『男の子を伸ばす母親はここが違う!』『超音読法』(扶桑社)、『中学入試国語選択ウラのウラ』(主婦の友社)など著書多数。

「2013年 『必殺 センター古文』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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