ひそやかな復讐〈上〉 (扶桑社ミステリー)

制作 : Donna Tartt  岡 真知子 
  • 扶桑社
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  • レビュー :1
  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594053789

作品紹介・あらすじ

みんなから愛されていた少年ロビンが変わり果てた姿で発見されたのは、ある母の日のことだ。家族が目を離したわずかな隙に、木の枝から首をくくられ、ぶら下げられていたのだ…それから12年。ロビンの死はいまもなお暗い影を落とし、家族は徐々に崩壊への道を歩んでいた。事件当時、まだ赤ん坊だった末妹ハリエットは、頭の切れる少女に成長し、自分たちの不幸の原因へ目を向けた。すなわち、ロビンの死の真実を探り、犯人に裁きを下すのだ。こうして、ハリエットの危険な夏がはじまった-。

感想・レビュー・書評

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  • 前作シークレット・ヒストリーからどれくらい経ったんだろう?ずっと今作を待ちわびていて、やっと読むことが出来た。

    やはり、どこはかとなく漂う狂気と不穏な死の香り。死んだ兄の記憶。兄を殺した殺人鬼が未だ身近に住んでいるかもしれない町の中で育つ、少女の話。混沌とした闇の気配。

    兄の死後からずっと寝室で寝たきりの母親、愛人と暮らす別居中の父という崩壊した家庭、そしてたくさんの祖母たちとの中で育つハリエットとアリソン。

    確か私の子供の頃もそうだった。死やセックス、ドラッグやそういったタブーには抗い難い魅力があったし、家族の色んな複雑な確執や葛藤の中で翻弄されながら、誰の助けもなく残虐なその闇の中へと飛び込み自分自身を模索しなければならなかった。そして、恐怖に怯えながらも胸高鳴らせる死への魅惑が常にそこにはあった。

    南部アメリカの湿ったむっとする熱気を感じる。その沼地には、何か得体の知れないものが沈んでいるのだ。そしてそれは臭気と共に、気が付くと背後に忍び寄っている。

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