- Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594054540
作品紹介・あらすじ
肺ガンで、余命半年という宣告を受けた48歳のサラリーマン、藤山幸弘。死を迎えるまでの半年を何に費やすか-。「自分の人生と関わった人に、"遺書"を残したい。遺書のスタイルは様々あっていい。死ぬことより、忘れられることのほうが怖い」と決意した藤山は、思いを伝えられなかった初恋の人や、若き日にケンカ別れした旧友をはじめ、過去の忘れがたい人々を訪ねてゆく。秋元康が初めて挑んだ新聞連載小説の文庫化。
感想・レビュー・書評
-
面白いと勧められたものの、音楽プロデューサーの人が書く小説ってどうなのかな?と半信半疑で読み始めた。年齢や境遇が近い為か、しみじみと感じつつ読み進めた。読了後、映像見たさにDVDレンタルに走った。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
号泣。
自分が美和子、悦子、はるかの立場だったら。
AKBの人、としてしか意識してなかったけど、秋元康ってこういう人だったのか。
ーーー
肺ガンで、余命半年という宣告を受けた48歳のサラリーマン、藤山幸弘。死を迎えるまでの半年を何に費やすかーー。「自分の人生と関わった人に、”遺書”を残したい、遺書のスタイルは様々あっていい。死ぬことより、忘れられることのほうが怖い」と決意した藤山は、思いを伝えられなかった初恋の人や、若き日にケンカ別れした旧友をはじめ、過去の忘れがたい人々を訪ねてゆく。秋元康が初めて挑んだ新聞連載小説の文庫化。 -
肺ガンで、余命半年という宣告を受けた48歳のサラリーマン、藤山幸弘。死を迎えるまでの半年を何に費やすか…。「自分の人生と関わった人に、〝遺書″を残したい。遺書のスタイルは様々あっていい。死ぬことより、忘れられることのほうが怖い」と決意した藤山は、思いを伝えられなかった初恋の人や、若き日にケンカ別れした旧友をはじめ、過去の忘れがたい人々を訪ねてゆく。秋元康が初めて挑んだ新聞連載小説の文庫化。
-
私も父をガンで亡くしたため、最期のシーンなど
重なる部分が多く泣きながら読んでました。
私は本当に父の辛さを心から理解してあげられなかったのではないか、もっともっと話していたかった、最期までできることがあったんではないかと再度思い出して少し後悔が残りました。
人生は本当に思ってるよりも短くて、
明日が必ず来ると思って生きてはいないけれど、
1日をもっと大切に、自分の納得いくように過ごせるように大切にしようと強く思えました。
自分が最後の瞬間に誰といたいか、何を話したいか、
何を残したいかななんて考えたりする本でした。 -
秋元康さんの本を読もうと思ったきっかけは、自分が乃木坂46のファンで、彼の作詞する曲がすごく魅力的であることでした。
そのため、主人公が余命宣告をされてから自由に振る舞うようになっていく展開に、乃木坂46や欅坂46の歌詞を連想することがありました。
ストーリーの構成は悲しいものなのに、時々くすっと笑ってしまうようなシーンがあってそこがまた良かったです。 -
自分もいい年になって、残された時間が限られることに気付かされる。この本の主人公はかっこ良過ぎるが、最後の日々をどう過ごすか?一つのアイデアを教えられたような気がする。
-
自分が告知を受けたらどうだっただろう?今までの子育てや夫婦生活を振り返って、頑張れた!と言えるのだろうか?夫婦関係も子供たちとの関係も不倫の関係も会社の関係も素敵でした。いろいろ考えさせられる本でした。児玉さんと著者との会談の記録も素敵でした。
-
迫る自分の死、家族の死を意識した時にどう行動するのか。死を意識することで生を生き抜く事、生の価値を噛み締められる事が出来る。余命半年と告知された48歳の主人公は延命治療を拒否し仕事を辞め、残された時間を全うするために生きる事を決める。当時話題になった秋元氏初の長編小説は期待通りの泣ける本で電車で涙ポロポロ。