深夜の逃亡者 (扶桑社ミステリー マ 26-2)

  • 扶桑社
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本棚登録 : 26
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594054830

感想・レビュー・書評

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  • 〇 総合評価
     ヴィンスという犯罪者が,深夜の病棟を抜け出し,元恋人を連れ出すために,元恋人の現在の夫と,自分の元マネージャーなどに対し復讐をする話。ヴィンスの一人称で書かれたサスペンスである。
     解説によると,1953年に書かれた作品であり,ストーカー行為をかなり先取りした内容となっているということだが…それほどの深みがない。
     解説にもあるが,作者であるマシスンが,3日間で書き上げた作品ということであり,それほど深みがあるプロットではなく,サプライズもない。
     ただの勢いだけで進んでいくサスペンス。それなりの緊張感はあるが,飽くまでそれなり。ジェーンとヴィンスが死ぬというオチも想定内。なにより,翻訳が悪いのか,マシスンの原文が悪いのかは分からないが,誰が何をしているかが分かりにくい部分が多く,読みにくい。そのため,物語に入り込めない。
     総合的に見て,評価はそれほど高くない。キャラクターの造形はなかなかよいと思うので,少しおまけして★2かな。

    〇 サプライズ ★☆☆☆☆
     ヴィンスは死ぬんだろうな…と思っていると,思っているとおり死ぬ。サプライズはない。

    〇 熱中度 ★☆☆☆☆
     原文が悪いのか,翻訳が悪いのかは分からないが読みにくい。誰が何をしているのか,把握しにくい部分が多い。物語に入り込めない。

    〇 インパクト ★★★☆☆
     ヴィンスのストーカー行為だけで1作描き切っている。焦点が絞られているので,インパクトはそれなりにある。

    〇 キャラクター ★★★☆☆
     ヴィンス,ボブ,ルース,ジェーン,スタンと登場人物は少ないがキャラクターはそれなりに立っている。しかし,それほど魅力的ではないか…。

    〇 読後感 ★★★☆☆
     ジェーンとヴィンスが死んでも,ちっとも悲しくない。読後感はよくも悪くもない。

    〇 希少価値 ★★★☆☆
     現時点では絶版になっている様子。手に入りにくそう。
     
    〇 メモ
    ヴィンセント(ヴィンス)
     主人公。ピアニスト
    ハリー
     男性看護師 
    ルース
     ヴィンセントの元恋人。ボブの妻
    ボブ
     広告・宣伝の仕事をしている。
    スタン・シェルダン
     ヴィンスの元マネージャー。
    ジェーン・シェルダン
     スタンの妻。ルースの友達。
    〇 ヴィンスは,ハリーを騙し,脱走する。
    〇 ヴィンスは,ボブの手からルースを解放するために,逃亡を始める。ある女性の家に忍び込む。
    〇 ヴィンスは,逃亡途中に地下鉄の駅で,駅員に撃たれる。
    〇 ヴィンスは,スタンの家に侵入する。スタンの家でのヴィンスとスタン夫婦のやりとり。ヴィンスは,スタンに,電話でボブをスタンの家に呼ばせる。ボブはスタンの家に向かう。ルースもタクシーでボブを追う。
    〇 スタンの家にボブがやってくる。ヴィンスとスタン夫婦及びボブとのやりとり。その最中,ルースがやってくる。ヴィンスはボブを撃つ。
    〇 ヴィンスはルースを襲う。ジェーンはヴィンスを騙し,銃を奪うが,ヴィンスに刺される。ジェーンは死ぬ。
    〇 ヴィンスは,ビルから落ちて死ぬ。ヴィンスは父を殺し,ボブの会社に乗り込んでボブを殺そうとしたので,病院にぶち込まれていた。ヴィンスが死んだことで,もう人を殺すことはなくなった。

  • 「深夜の逃亡者」1953年にマシスンが描くストーカーのお話です。
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-12-06

  • 深夜4時間の惨劇。
    ヴィンスちゃん怖い。

  • 確かにウールリッチ風で、先に読んだ『奇術師の密室』も良かったけれど、私はこちらの方が好みに合う。

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著者プロフィール

Richard Matheson

「2006年 『不思議の森のアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

リチャード・マシスンの作品

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