あんまりな名前

著者 :
  • 扶桑社
3.36
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本棚登録 : 82
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594057299

感想・レビュー・書評

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  • のっけから驚いたなあ。ゴルゴダの丘に向かうイエスに汗を拭く瑠璃色の布を差し出したベロニカにちなんで、可憐な瑠璃色の花を咲かせる植物がベロニカと名付けられたそうだが、日本ではなんとあのイヌノフグリだったのである。実が犬の金玉にそっくりだからねえ。なんていう情報がたっぷりの項目が盛りだくさん。
    ①侮蔑系ーママコノシリヌグイ、ナマケグマ、アホウドリ、ハキダメギク、バカマツタケ、バカ貝、貧乏山など
    ②尾籠系ークサイ、ヘクソカズラ、バフンウニ、馬糞紙
    ③寿限無系ーナンジャモンジャゴケ、責任あるまぐろ漁業推進機構、ピカソの正式名、バンコクなど
    ④理路整然系ーネズミキツネザル、ハダカデバネズミ、ハイレグアデガエル、南あわじ市市市、大町町など
    ⑤矛盾系ー昼咲月見草、鶴岡市日本国、小さい大星、イレズミコンニャクアジ、スベスベマンジュウガニ、ホワイトブルーデージー、トゲナシトゲトゲ、チビオオキノコなど
    ⑥欺瞞系(以下省略)
    ⑦安易系
    ⑧あやかり系

    • goya626さん
      コスタリカに行って、フィールドワークをするとすぐに新種が見つかるそうですよ。ただし、命の保証はありません。
      コスタリカに行って、フィールドワークをするとすぐに新種が見つかるそうですよ。ただし、命の保証はありません。
      2021/07/20
    • Macomi55さん
      もちろん、命のほうがだいじです。
      もちろん、命のほうがだいじです。
      2021/07/20
    • goya626さん
      ふふ。
      ふふ。
      2021/07/21
  • 虫だから、草だからといって、テキトーに名前を付けるのは気のどくですよね。

    いろんな命名の由来が分かって賢くなれるし、
    あんまりじゃん!とかわいそうに思えるし、
    的を得たコメントとイラストに大笑いできます。

    「ウッカリカサゴ」って、ウッカリしてんの?
    「ラフォーレ原宿新潟」って、結局どこよ?
    あの「南セントレア市」も掲載されてますよ。

  • いろいろな理由であんまりな名前ができあがる。植物や動物の名前は、先にあるもののの名前を簡単に変更する訳にはいかないので、仕方がない面があるかな、と。でも、ほんとに尾籠系とかはなんとかならないものか。地名とか、その他のものは、軽く笑えるもの。関係ないが、昔、西尾という名前の人が大阪市長をやっていて、「にしおおさかしちょう」とニュースとかで聞くたびに、「いつ『西大阪市』ができたねん」と思っていたことがある。

  •  『ざんねんないきもの事典』が流行ってるけど、それが生き物の生態にスポットを当ててるのに対して、こちらは物事や地名、動植物の名前にスポットを当ててます。
     見開きの右側ページが説明で、左側ページがイラストていう構成で見やすい。

     てか、著者の藤井青銅さんて、本名なのかペンネームなのか知らないけど、あんまりとは言わないけど、人の名前に何で「青銅」? とは思う。

  • イヌノフグリ、ママコノシリヌグイ、奴隷海岸、馬鹿川、バフンウニ、ナンジャモンジャゴケ、ネズミキツネザル、ハイレグアカデガエル、スベスベマンジュウガニ、タツノイトコ、南あわじ市市市、昼咲月見草・・・・・・。100に上るおかしな名前がいずれも見開き2ページで紹介されている。命名の由来がこれまた笑える。

  • 軽い内容だけど、実はしっかり調べられていると思う。

  • 放送作家、藤井青銅氏による、言葉にまつわるシリーズ
    (本人に無断でシリーズ化してしまいました。)。

    「???」という名前を取上げて、
    その由来をきちんと調査。
    そして、著者お得意(?)の独自な分析をしています。

    琵琶湖は「一級河川」だったんだ。
    百選は100じゃなかったんだ。
    などなど、新たな発見もありました。

  • 世に溢れる「あんまりな名前」を由来とともに紹介してくれます。
    ・トゲがある「トゲトゲ」の仲間なんだけど、トゲが無いから「トゲナシトゲトゲ」
    ・日本の歴史公園百選はまさかの250ヶ所

    こんな感じでゆる~く書いてあるんで、肩肘張らずサクッと読むにはちょうど良いですよ。

  • テーマがいいねぇ。僕は、この本巻末の分類で言うところの<理路整然系あんまり>の「合併もの」「方角もの」あたりには前々から着目していたと勝手に自負してます。…が、世の中はこんなにも多くのあんまりに満ちていたのか、と思って感動すら覚えました。

  • 物、生物、地名など世の中に存在する“あんまりな名前”に関する話。言われてみれば確かに全部変な名前だ。あんまりというからには概して良い名前ではないのだが、言葉へのこだわりが非常に面白かった。あっという間に読了。お世話になった学さんの形見の本。学さんの独特の感性が時を経て蘇った。

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著者プロフィール

23歳の時、第1回「星新一ショートショート・コンテスト」入賞を機に作家・脚本家・放送作家としての活動に入る。ライトノベルの源流とも呼ばれる『死人にシナチク』シリーズなどの小説のほか、数百本のラジオドラマを執筆。「バーチャル・アイドル」芳賀ゆいの仕掛けや、腹話術師・いっこく堂のプロデュースを手掛けるなど、メディアでの活動は多岐にわたる。最近では、落語家・柳家花緑に47都道府県のご当地新作落語を提供している。

「2021年 『一千一ギガ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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