バカが国家をやっている

  • 扶桑社 (2008年10月24日発売)
3.25
  • (4)
  • (3)
  • (8)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 68
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784594058043

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • (2009/2/17)
     私はiriverなるMP3プレーヤーにpodcastからラジオ番組をダウンロードして、通勤やクライアントへの移動の際に聴いているのだが(もちろん皇居歩きも29階昇りも!自分の荒い息を聞かずに済むのでお奨め)、一番注目度の高い番組のひとつが、小西克哉・松本ともこ ストリーム(TBSラジオ月金13時から)
    http://www.tbs.co.jp/radio/st/index-j.html#choice
    その中でも、コラムの花道水曜日、勝谷誠彦が一番聴き応えがある。なんというか、マスコミの癖にマスコミらしくないというか、良くぞここまで歯に衣着せずに喋っていると思わせる内容。ニックネーム「闘うコラムニスト 喋る時限爆弾」とはよくいったものだ。
     そんな勝谷氏の近著。SPA!に連載されている「ニュースバカ一代」2年分を掲載したものだが、ほぼストリームで聞いた内容がオーバーラップしてくる。
     愛国心が強く、陛下を尊敬し、今の日本を「利権談合共産主義」と斬り捨て、役人やそれに群がる悪徳業者、あるいは政治家をびしびし切りまくる。暗殺されないかと思うほど。
     
     今回読んでいて一番感心したのが、陛下のお考え。直接は政治に口は出されないが、できる限りの意思表示を示していらっしゃると勝谷さんは見ている。
     私も天皇を取り巻くきな臭いもの、、まさに取り巻きや利用しようとする輩は大嫌いだが、先日の150周年式典でお言葉を聞かせていただいて、天皇陛下の認識が変わったことは前にもコラムで述べた。
     今思えばやはりこれは日本の文化なのだろう。少なくとも継体天皇から1500年つながっている血というものが、今の陛下の姿勢につながっているのだと思う。

     勝谷誠彦がどんな風に世の中を切っているか、知らない人は一読する価値はあると思う。

    TBSラジオの平日昼の名物番組 ストリームが終わる 困る
    BASENAME: /200903/article_3.html
    STATUS: Publish
    ALLOW COMMENTS: 1
    CONVERT BREAKS: 1
    ALLOW PINGS: 1
    PRIMARY CATEGORY:
    CATEGORY:
    DATE: 03/03/2009 19:14:00
    -----
    BODY:
     寝耳に水だった。
     いつものように夜、明日の移動時用にituneからpodcastをダウンロードすべく更新をかけていると、「ストリーム終了について」とかなんとかのコメントが見えた。
     聴いてみると、小西さんと松本さんが残念そうに終了を伝えている。2日の社長記者会見で触れられていたそうだ。
     ということでHPを見ると、こう。
    http://www.tbs.co.jp/company/newsrelease/20090225.html
     ぜんぜん理由になってないが、これはもうどうしようもない事実。3月いっぱいで、あの切り口鋭い番組が聴けなくなる。ひとつの視点を失ったようで、残念である。

     小西克哉・松本ともこ ストリーム
     http://www.tbs.co.jp/radio/st/

     とにかく凄い番組である。その代表例はTBSテレビと一体であるはずなのに、TBSお抱えのようだったボクシングの亀田親子を、まだマスコミがちやほやしている頃から平気で「礼儀がなってない!」と一渇していたことからもわかるだろう。
     コラムの花道はすごかった。
     月曜 喋る墓荒らし・吉田豪 プロインタビュア
     火曜 愛とエロの伝道師・町山智浩 映画評論家
     水曜 喋る時限爆弾・勝谷誠彦 
     木曜 辛酸なめ子
     金曜 月刊大人げない発言・石原壮一郎 
        裁判傍聴人・阿蘇山大噴火 等々

    このへんがすごいんだよなー。
    吉田豪は芸能人が書いた古い本をしっかり持ってインタビューした話をするし、町山さんは日本で上映しないようなアメリカ映画を紹介するし、勝谷誠彦は日本を切りまくるし。
    阿蘇山さんは被告人や裁判長の意外な一面を紹介してくれるし。
    この辺が聞けなくなるのが悲しい。

     立ち読みストリーム(しんごさんの週刊誌チェック)も下世話な世の中の動きを知るにはよかったんだがなぁ。

    ・・愛川欣也の番組も打ち切りになったというが、今回の終了もスポンサーの影響があるのだろうか?
     批判を恐れぬ過激さで、刺されたのだろうか。

     悔しいなぁ。

     お隣の文化放送で大竹まことゴールデンラジオも頑張ってはいるが、小西さんとは深さが違う。大竹さんの庶民感覚はそれはそれでいいのだが、やはり自分にない鋭い切り口は貴重だった。
    ああ。
    http://www.joqr.co.jp/golden/
    ***
     アメリカ後退がはっきりする中、日本も青年人口、壮年人口が半減していることがはっきりしてきた。人口動態は赤ん坊の数を見れば大体わかるわけだが、無策のつけがここに来て効いて来た。
     消費を増やそうにも年寄りは消費しきれない。若い人がエネルギーがあるのだ。(最近は若い人も物を買わないという話はあるが、それにしてもだ。)
     女性が安心して子供を産める環境、その前に若い人が結婚しても言い、幸せになれると思う環境づくりをしないとどうしようもない。
     渡りなんかやって退職金を貯め込んでいる場合ではないのだ。
     子供を産む世代に時間と金を提供しなくては!

    健在!TBSラジオ ストリームメンバー
    3月に惜しまれながら終了したTBSラジオストリーム。
    独自の視点と主張がぴか一の番組だった。
    それがなくなり、どうしたものかと思っていたが、どっこいメンバーは各メディアでしぶとく生きている。

    小西克哉  TBSラジオ荒川強啓 デイ・キャッチ! 火曜日コメンテーター<div align="center"><a href="https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/004/935/59/N000/000/003/123909845250916327997_pic_konishi.jpg" target="_blank"><img src="https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/004/935/59/N000/000/003/123909845250916327997_pic_konishi.jpg" width="152" height="200" class="up-image" alt="画像" title="画像を等倍で表示します" /></a></div>
    http://www.tbs.co.jp/radio/dc/tue2/index-j.htm
    町山智弘  TBSラジオ小島慶子キラキラ 金曜日 サウンドパティスリー
            MXテレビ日曜日23時 松嶋×町山 未公開映画を観るTV<div align="center"><a href="https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/004/935/59/N000/000/003/123909848819016327986_p07_b.jpg" target="_blank"><img src="https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/004/935/59/N000/000/003/123909848819016327986_p07_b.jpg" width="94" height="118" class="up-image" alt="画像" title="画像を等倍で表示します" /></a></div>
    http://www.sonymusic.co.jp/etv/matsumachi/
    タチヨミストしんごさん
            podcast タチヨミスト橘しんご雑誌チェック
    勝谷誠彦  http://katsuyamasahiko.jp/

    ってとこでしょうか。
    キラキラ、いまいちだけど、少し使える。水道橋博士と町山のやりとりはいい。
    町山さんもしんごさんも同じスタイルでやってる。
    町山さんはMXでウォルマートを取り上げてた。
    中国産の製品の安売りで地元企業をつぶし、従業員を低賃金で働かせ、国の保護を受けさせる。利益至上、株主至上。
    こうなると諸悪の根源はグローバルな株主か?
    人々が生きていくための給料すら払わせない世界中の株主って何?
    なんだか最近の経済の歪みを体現している。
    松下幸之助のそれとはまったく違う。ウォルマートの創始者サム・ウォルトンも墓で嘆いているのでは?
    オセロ松嶋尚美がどうもじゃまくさいが、しかたないか。町山節健在、がんばれー!!

    久々 勝谷節 ストリームの裏番組 大竹まこと ゴールデンラジオ!「大竹メインデッシュ」に登場
    TBSラジオストリームコラムの花道水曜日といえば勝谷誠彦。独自の切り口で世相、利権談合共産主義を斬るのが痛快だった。
    その勝谷さんが、ゲストながら水曜昼のラジオに帰ってきた。それも文化放送、裏番組、ストリームを休止に追い込んだ大竹まこと ゴールデンラジオ!に。
    文化放送もしゃれがきつい。
    podcastで聴けるのがうれしい。

    http://www.joqr.co.jp/blog/main/img/mp3.jpg
    相変わらずの切り口。
    私もおとといのコラムで書いたが、和歌山カレー事件、状況証拠だけで死刑にすることに対して警鐘を鳴らしていた。砒素が一致もどこまで正確か。。。同じ日、栃木の事件でDNA鑑定をやり直したら一致しなかったという記事も載っていたことを指摘。科学の進歩、は、とりもなおさず一時代前の不正確性を証明してしまう可能性がある。
    もし犯人でなかったら、、、。
    あの当時被告は完全に悪役だった。マスコミに水をまくビデオは今も目に焼きついているが、もし、もし、彼女が犯人で無いのにマスコミが家の周りを囲んだら、子を持つ親だったらあれ位するかもしれない。
    現にデビ夫人も北朝鮮用語発言を右翼が凱旋車で批判したら植木鉢で応戦している。
    やってもおかしくない。
    しかしマスコミはそれを、「悪の証拠」のように何度もビデオで取り上げた。
    いや、彼女が無罪といいたいのではない。
    罪が確定していない状態でマスコミが世論を誘導してしまうということがいいたいのだ。今回の小沢さんしかり。
    検察のリークを垂れ流し、国民は洗脳される。
    裁判員制度もどうなることか、、、。

    大マスコミが民主を応援しないのは、記者クラブ廃止を公約にしているからという説がある。
    当然大マスコミはこれを取り上げない。ラジオやフリーランスは取り上げる。
    記者クラブも利権の塊。

    ・・・自分の考えと勝谷さんの発言がないまぜになったが、こういう放送はやはり得難いなぁ。
    ストリーム、復活しないかなぁ。
    勝谷誠彦どっとこむにはいるかなぁ。有料かぁ、、。月875円。読むより聴きたいけどなぁ。
    http://katsuyamasahiko.jp/
    そういえば大前さんのライブも月一万円。
    http://bb.goo.ne.jp/special/ohmaelive/index.html
    自分ではある程度彼らの考えを自分で構築できるようになった気はしているが、やはり確認したいんだよな、、。
    そうなると有料。無料に甘んじていたからストリームは消された。
    考え中。

  • Sat, 24 Jan 2009

    たかじんのそこまで言って委員会 などでおなじみ,ジャーナリストの勝谷氏がSPAで書いていたコラムを集めたもの.

    アマゾンでみんなの評価高いなぁ.僕も比較的高評価.

    勝谷氏は右翼の象徴のように捉えられている事があるが,なんか,そうでもないので,あまり偏った見方に与しないように.
    大体,小泉政権の終わりらへんから最近までのコラムなので,時代の流れも追えてたのしい.
    まぁ,問題をばっさばっさ切っていくので,日本や世界の問題を再認識させられるので,あまり気分のいいもんじゃないですが・・・.


    あまり,テレビを見れなかった時期と重なっていたので,知らない事がおおかったのだが,ミートホープ事件はあまりにあまりの最悪さだったようですね.告発者のインタビューも載っていて,改めてビビル.
    いかに農水省,農政局が機能していなかったかがわかる.それだけでなく,保健所なども機能していないという・・.
    うーん.マスメディアも機能していませんが.


    ミートホープなどは,メディアも大きく取り上げているので,おいておくとして
    勝谷氏ならではのネタといえば,対馬問題だろうか.

    竹島・獨島の韓国による実効支配(軍配備)は日本の抱える国境問題の一つであるが,
    最近,対馬も問題になり始めている(韓国でそれを主張している人が多い)という話.
    実際,対馬でデモが起きて,かなり大変な事になってたりするらしい.(現場しらんのでなんともいえないが)
    こういうマスメディアと別経由の情報を聞くと,ほんと日本のマスメ

    ディアの好むネタは偏っているなぁと思わざるを得ない.僕らはそのバイアスの下の情報を享受しつづけていていいのだろうか,と考えさせられますね.

    やはりここでもネット技術に基づくCGMに基づく非マスメディアのコミュニケーションが時代の変革を起こしていくのでしょう.

    新聞やテレビと言った共同幻想を生み出す儀式としての装置が消え,国家レベルでは混乱が生まれても,地域・コミュニティは息を吹き返すだろう.
    問題は,ネットコンテンツ産業が初期投資費用に対して変動費が小さいインフラ産業に似た経済構造をもっているために,一極化が起こりやすく結局は情報の多極化を生み出さない可能性があるところだろうか.
    (投稿動画メディアもほとんど ニコ動とyoutubeに集中!?)
    とはいえ,マスメディアは明示的に偏っているので,それよりかは変化しているのは間違いない.


    脱線したが,
    本書で思い出されて,インタビュー記事では不覚にも涙をこぼしてしまったのが
    オリンピック前にあった中国でのチベット蜂起.
    わすれてませんか?フリー・チベット!と,鎖の五輪を掲げていたころを(まぁ,私は掲げてませんでしたが・・)


    日本人はメディアが情報を流さなくなると,どんな大切な事も忘れてしまう薄情な生き物ですが,
    イラクやアフガンといったちょっと遠い場所よりも,いま同じ東アジアの一角で起きているこの問題が
    現在,よりひどいことになっていないことを少なくとも祈るものです.
    日本政府もこのあたりはセンシティブだから全く動けてないよねぇ・・・.(動く気があるのかしらないが)

  • 20120724

  • トピックスは古くなったが、赤ちゃんポストを子捨て箱にせよ、だとか偽善を嗅ぎ取る力のある著者。

  • 地元民の安全を優先し、原発停止を命じた柏崎市長の見事な奇手

    中越沖地震に伴う、柏崎刈り原発の事故の後の東電のふるまい。
    黒鉛が高く立ち上っている映像がテレビから流れている最中に、当店は「放射能漏れはない」と言った。結果として真っ赤な嘘だったことがわかった。「4人が消火に当たった」とも発表した。日本国中が、燃えている変圧器のそばに人がいないことを確認しているというのに、よく抜け抜けといったものだ。

    本当は、現場がパニックになるような危機的な状況だったのではないか。変圧器が送り出している電気は、原発内の様々な機器を動かしている。その中に、制御棒はなかったのか。私たちが考えているより遥かに、全世界の核の安全に関わる人々は、今回起きた事の真実を知りたがっている。東電と政府は、日本国民に対してだけではなく、国際社会に対して、すべてを説明する義務があるだろう。その中で、またも当初ついた嘘が幾つも明らかになってくるのではないか。

    細かないいわけよりも、ともかく「信用できない」と思ったのだろう。柏崎市の会田洋市長は消防法による機器の使用停止を命じた。私は思わず膝を打った。奇手である。
    原子炉を止める権限は自治体にはない。しかし原子炉を動かすのに必要な周辺機器の使用をやめさせれば、原子炉が動かない。的を得んと欲せばまず馬を射よ、ということだ。

    中央官庁の役人をたらし込んで安穏としていた東電は頭を抱えただろう。いや、莫大な対策費をばらまいて、実は地元も抱き混んでいたはずなのだ。3年前の選挙で、自公推薦の現職市長が相田さんに負けなければ。

    しかし、東大工学部卒で安全に目をつぶることをしない合田さんが当選し、地元民の安全を何より優先するために、見事に一手を打ったのだった。

    柏崎市の市民たちは今こそ「1票の重み」を感じているのではないか。

  • 右翼評論家?SPA!の連載〜神戸空港開港から安倍さん,福田さん,麻生さんと総理が替わり,小沢一郎や元ミートホープ常務・聖火ランナー福原愛の前に飛び出して拘束された亡命チベット人とインタビュー。利権談合共産主義を糾弾する〜どうも「利権」「談合」「共産主義」という言葉を合わせてもイメージが沸かない。意見が合う部分もあるのだが,全面的に賛同はできないので,SPA!は立ち読みで良いことにする

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

コラムニスト。写真家。1960年兵庫県生まれ。
「SPA!」の巻頭コラムをはじめ、雑誌に多数連載を持ち、TV番組にも出演。
2013年10月よりサンテレビ「カツヤマサヒコSHOW」でメイン司会を務める。
対談「怒れるおっさん会議 in ひみつ基地」(西日本出版社)、「日本人の『正義』の話をしよう」(アスコム)のほか、「ディアスポラ」(文藝春秋)「平壌で朝食を。」(光文社)などの小説、評論「バカが隣りに住んでいる」(扶桑社)など、著書多数。
365日毎朝10時までに400字詰め原稿用紙で12枚以上を送る有料配信メール「勝谷誠彦の××な日々。」は多くの熱狂的読者を持つ。

「2015年 『カツヤマサヒコSHOW 酔談3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

勝谷誠彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×