- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594058463
作品紹介・あらすじ
こうして私は1987年8月の暑い日に、家族に見送られ成田を飛び立った。家族は、私が再び北朝鮮に、しかも3年間も行くということで、さすがに不安を隠せない様子だったが、私自身は違っていた。私の中には、何の不安もなかった。それどころか、北朝鮮に行けば、金正日はすぐまた私を呼び出すに違いない、そう確信さえしていた。しかし私は、その後自分の運命が180度変わることになろうとは、夢にも思っていなかったのである。日本人でありながら、金正日の専属料理人、そして友人として北朝鮮中枢で13年間を過ごした男の独占手記、待望の文庫化。
感想・レビュー・書評
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金正日の素顔を描いた、数少ない一次資料。
記載されている全てが真実だとは思わないが、「人間」金正日の一面が知れて非常に面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだ金正日の後継者が決まる前の頃に読んだ本。金正日やその取り巻きたちの様子が手に取るように分かって、面白い。
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金正日の料理人―間近で見た独裁者の素顔。藤本健二先生の著書。北朝鮮の最大権力者であった金正日の専属料理人であった藤本健二先生ならではの視点で描かれた金正日の実像。権力者=傲慢不遜で攻撃的で我儘三昧の人間というレッテルを貼ってしまいがちだけれど、人間らしさ、人間的魅力を持つ素顔の金正日が垣間見える内容でした。
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北朝鮮のことを少し知ることができた。
北朝鮮にマイナスイメージしか抱いていないのなら、本書を読んで金正日を別の側面から見てみるのもいいのでは。ちょっとイメージが変わるかも。
本書は、日本人の料理人が、北朝鮮に勧誘されて渡朝。この料理人からみた金正日が描かれている。贅沢三昧なのはいうまでもない。 -
とりあえず金正日が美食家であること、著者が気に入られていたのがわかりました。
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金正日の料理人(寿司職人)として仕えた日々の中、
金正日がどんなものを好んで食べたとか、著者に対する言動などが
書かれています。
立場上、おおっぴらに書けない部分があるのかもしれないが
本文は、少し幼稚な感じがした。