去りゆく星空の夜行列車

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 19
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594058555

作品紹介・あらすじ

憧れの存在として、あるいは庶民の足として愛されてきた夜行列車。交通事情は大きく変わり、2008年には「銀河」が廃止、「富士・はやぶさ」もまもなく姿を消そうとしている。そんな徐々に消えゆく夜行列車たちの乗車記を路線図や時刻表とともにつづる。「富士・はやぶさ」をはじめ、19の夜行列車紀行。

感想・レビュー・書評

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  • 2009年発行の本です。

    この時点ではかろうじてブルートレインや
    夜行列車は残されていて、それらの乗車記
    を味わい深くレポートしています。

    しかし現在2021年では、定期的に運行さ
    れている夜行列車は、東京ー高松/出雲間
    の「サンライズ」だけです。

    この「サンライズ」も現在の車両が老朽化
    すれば、廃止になると言われています。

    もはや夜行列車、寝台列車はノスタルジー
    の中にしか存在しない時代になったのです。

    その最後の輝きを味わうことができる一冊
    です。

  • BGM(BGV)で、Youtubeで寝台列車の車載動画を流しながら、昨日と今日とで読了。
    寝台列車はもちろんですが、最近列車に乗っていないので、この本を読んで旅に出たくなりました。
    それにしても、本当に夜行列車が少なくなっていますね。

  • あとがきにもあるが「乗車中は基本的に夜間なので、移りゆく車窓の変化を描写することは、長距離列車の場合を除いてほとんどできない。おまけに、寝てばかりである。車窓観察の楽しみを原則的に放棄した列車の旅ばかりを収録する鉄道紀行作品」だが、面白かった。

  • ブルートレイン。乗ったことがないのだが、消えていく途上にあるらしい。面白く、勉強になる。

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著者プロフィール

昭和50年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程単位取得退学。日本及び東アジアの近現代交通史や鉄道に関する研究・文芸活動を専門とする。平成7年、日本国内のJR線約2万キロを全線完乗。世界70ヵ国余りにおける鉄道乗車距離の総延長は8万キロを超える。平成28年、『大日本帝国の海外鉄道』(現在は『改訂新版 大日本帝国の海外鉄道』扶桑社)で第41回交通図書賞奨励賞を受賞。 『鉄道と国家──「我田引鉄」の近現代史』(講談社現代新書)、『旅行ガイドブックから読み解く 明治・大正・昭和 日本人のアジア観光』(草思社)、『宮脇俊三の紀行文学を読む』(中央公論新社)、『アジアの停車場──ウラジオストクからイスタンブールへ』(三和書籍)、『「日本列島改造論」と鉄道──田中角栄が描いた路線網』(交通新聞社新書)など著書多数。日本文藝家協会会員。

「2022年 『アジアの一期一会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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