マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 189
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594060435

作品紹介・あらすじ

捏造報道が繰り返されるのは、産業構造こそ問題だった!人気経済評論家が書き下ろす渾身のメディア論。

感想・レビュー・書評

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  • 自分が、テレビや新聞の報道やその他番組、論評等を話半分として、事実確認のみに利用して久しいが、それは本書にある通り偏向報道が著しく、また加えて、未熟な洞察力から構成される論旨もお笑いものだからだ。
    本書では産業構造に根差した頽廃構造を体系的に論じたもので大変に面白い。但し、ガセネタも数多のインターネットを信奉しすぎるきらいがあり、その行方は見守る必要があると感じている。
    とはいえ最近では、官房機密費の中にマスコミへの付け届け費があったことも発覚している。ほんとゴミと言われても仕方がない。ゴミは醜いし臭いので捨てちゃった方が世のためである。
    他者を報道、批判する前に自らの襟を正し、首を洗って出直してこい!政治やゴシップを繰り返し繰り返し批評・批判する前に、自らの不見識を繰り返し繰り返し批評してみろ!

  •  大新聞やテレビといった「レガシーメディア」(※)が、恐竜のように滅びつつある現状を分析した一書。
     マスコミならぬ「マスゴミ」と表記した書名からわかるように、レガシーメディアに対する著者の姿勢は一貫して批判的・攻撃的で、逆にネットに対しては視線があたたかい。この著者は「2ちゃんねる」から登場した(!)新世代の論客だそうだから、それも当然だろう。

    ※元は、フロッピーディスクのような「古くなって使われなくなった記録媒体(メディア)」を意味するコンピュータ用語。転じて、ネット時代の到来で役割を終えつつある新聞、地上波テレビ等のオールドメディアを指す

     これは、意外な拾いもの。私は職業柄(守備範囲柄)マスコミ批判の書もかなり読んでいるが、それらの類書では見たことがないような斬新な批判の切り口が、本書には多数見られるのだ。

     何が斬新かというと、著者の本職が中小企業診断士・経済評論家であることから、マスコミを「時代遅れのビジネスモデル」ととらえて分析している点。「いまのマスコミはジャーナリズムの理想からかけ離れているからケシカラン!」などという紋切り型の批判(も、少しはあるが)ではなく、“大新聞もテレビ局も、もはやビジネスモデルとしてダメダメだから、早晩滅びるよ。自業自得だね”と、突き放すように冷徹に批判していく内容なのだ。

    《新聞産業にせよテレビ産業にせよ、新聞特殊指定や電波利権という利権構造に守られ、高収益を上げてきたわけだ。
     様々な「参入障壁」を築き、寡占構造を維持するのは、そうすることで儲けを最大化するためである。他産業の寡占構造は鬼の顔で批判するマスメディアが、自らは規制に保護された寡占構造に甘えきっていたわけだ。ここ数年、マスメディアの経営が一気に悪化したのも、当たり前に思えてならない。》

     ……というふうに、レガシーメディアの旧態依然ぶりや傲岸さをさまざまな角度から叩く鋭い筆鋒が痛快。「大新聞にもテレビ局にも、もう未来がないなあ」と改めて感じさせる。

     難をいえば、文章がやや生硬で、言葉遣いがときどき不自然。ふだんくだけた文章ばかり書いている人が、背伸びして「よそ行き」の書き方をしている感じ。
     いっそのこと、著者にとってなじみ深い2ちゃんねる文体で書いてしまえばよかったのに。「マスゴミざまあ!www」みたいな。

     それにしても、大新聞とテレビ局を叩く本書が、よくまあフジサンケイグループの扶桑社から出たものである。

  • 社会

  • マスコミ、新聞社とテレビ局に関して何故あんなに強気なのか、ちょっと古いんだけどデータとかネットで話題になった話から読み解く。
    地デジ難民時代の話でもある。
    まあ、新聞社とかが上場株式公開しないのは他国に買収されない為にありと言えばありだけど、企業情報はもっとオープンにするべきだと思う。
    まだマスコミの威力はあるけどちゃんと減らせているんだろうか不安だ。

    今もジリジリ新聞の購読者減ってるしね。

  • この著者の言は少々品がないので好みではないが、本書で書かれていることは非常に合理的でスッと腑に落ちた。ファクトもこれだけあれば人を説得するに充分である。(最近朝日新聞が国会答弁のファクトチェックなるものを不定期で始めたが、新聞こそファクトチェックを受けるべきであると、割とまじめにそう思っている。)

    大正期の大阪朝日捏造報道による神戸米騒動の煽動、戦時期の大手紙による戦争翼賛報道(旧毎日の百人斬り競争連載他)など、過去からおかしな選民意識に基づいた世論形成(とう名の人心操作)を繰り返してきたマスコミ業界が、近年遂に読者に愛想を尽かされ、経営まで傾いてきた理由が見事に分析されている。

    比較的古い本で地デジ化より前に書かれたものだが、マスコミをめぐる状況は全然変わっていないか、むしろ加速がついて悪化していて、内容は全く古くなっていない。

    『消費税増税は日本の将来にとって不可欠だ』と社説でぶち上げておきながら、政治力を発揮しまくって新聞業界だけ増税を免れるダブルスタンダードの姿を見て、本当にこの業界は腐っていると感じていたが、それが政治家とグルになって市場競争を拒否してきた護送船団的ビジネスモデルの延長であるとは考えたことがなかった。消費税についても本書でキッチリ言及されているあたり、慧眼と言わざるを得ない。

    かと言ってインターネット報道も著者が言うほど信頼のおけるものではないと感じていて、最近でも無責任なFakeニュースが後を絶たない(ひょっとしてこれもレガシーメディアの印象操作か?)。個人的には市場競争によるマスコミの健全化を期待するのだが、ほぼ10年経っても全く自浄作用も自己改革もない処を見るとダメかも知れない。特に朝日は慰安婦報道や池上問題であれだけの批判を浴びながら、実質何も変わっていない(我が家は20年来の朝日読者だ)。

    このままでは信頼できるメディアが日本から消滅し、何も信用できないカオスの未来がやってくるのではないかと真剣に危惧している。

    ところでこんな内容の本を出版するなんて扶桑社も懐が深いね。

  •  本書の内容を読むと「マスコミ業界」のまともな事業モデル分析の本である。しかし本書のテーマ「マスゴミ崩壊」とは、なんとあざとい表題であることか・・・。
     「新聞が抱える暗闇」においての新聞業界構造の緻密な分析は、もう誰もが知っている「新聞の部数減」が新聞業界のビジネスモデルを崩壊寸前にまで追い込んでいることを明らかにしているし、「最後の護送船団」におけるテレビ業界の「電波利権」や「放送免許」問題が、「護送船団」による「談合体質」という閉鎖的な業界慣行を許している実態を詳細に暴き出している。
     しかも、そのマスコミの構造が「インターネット」という解放されたメディアの進出により、「全面崩壊」しつつあるという本書の分析は、読んで納得とともに「自由とはいいもんだ」とのカルタシスさえ感じる思いを持った。
     読んだ後に、本書の内容は実に評価できる「マスコミ評論」であると思うのだが、同時に本書の評価に戸惑う点は、「マスゴミ崩壊」とのネーミングに「品のなさ」を感じるからかもしれない。
     思うに著者のキャラクターは、その「品のなさ」と「向かうところ敵なしの攻撃性」なのだろう。既成の権威に挑戦する「攻撃性」は実にスッキリするが、「品のなさ」はちょっと・・・との思いを持った。

  • クロスオーナーシップの一語をwikipediaで調べるだけで日本のマスメディアの恐ろしさがわかります。

  • 面白かった。

    まー、2ちゃんを見てる人は知ってますが、テレビや新聞しか見てない人は知らないことばかりかもしれませんね。

    それこそが、まさに偏向報道ってことなんですけど。

    新聞、テレビは正しい情報を流していると思っているかたは、一度読んでみてはいかがでしょうか。

    オススメです。

  • 期待外れ。

    話が的を得ていない。説得力もない。

    もうちょっと、それらしいファクトを積み上げてからじゃないとだめだね。

  • 新聞・テレビ・広告業界のビジネスモデル(他の業界と比較した特異なモデル)が描かれている。

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著者プロフィール

経済評論家、作家。
1969年東京生まれ。東京都立大学(現在の首都大学東京の前身のひとつ)経済学部卒業。大学卒業後、外資系IT企業ノーテル、日本電気、日本IBMなどに勤務し、中小企業診断士の資格を取得。
2008年11月、三橋貴明診断士事務所を開設して、フリーランスの活動を開始し、2009年11月24日、株式会社三橋貴明事務所(現・経世論研究所)を設立。インターネット掲示板の2ちゃんねるでの発言をきっかけに評論家としてデビュー。
2010年7月の第22回参議院議員通常選挙では自由民主党公認で比例代表(非拘束名簿式)に立候補したものの、落選。その後は世界経済と日本経済をテーマにした書籍を多数執筆し、自民党執行部との交流も続いている。
著書に『財務省が日本を滅ぼす』(小学館、2017年)、『米中覇権戦争 残酷な未来透視図』(ビジネス社、2019年)など多数。

「2020年 『自民党の消滅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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