散歩もの (扶桑社文庫)

  • 扶桑社
3.49
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本棚登録 : 340
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594060800

作品紹介・あらすじ

文具メーカー勤務のサラリーマン・上野原が、勤務中や休日に歩いた都内の風景の数々。北品川、目白、吉祥寺、井の頭公園…。ふと目にとまった出来事を淡々と描くことが、ここまで上質な人間ドラマを生み出した。「孤独のグルメ」の黄金コンビが贈る、極上のエッセイ風コミック。

感想・レビュー・書評

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  • 2018年7月8日に紹介されました!

  • 散歩者と散歩物が掛かっている、
    孤独のグルメコンビの作。
    通販生活の中の連載だったそうです。
    そのため、毎回物を買うシーンがでてくるそう。
    今思い出しても、7話中3つしか思い出せないけど。

    原作者の久住さんが写真を撮り、谷口ジローさんが
    描く。歩いても何もネタがない場合もある。
    それでも、
    「そもそも散歩は身近で優雅な無駄足である。」
    あえてネットで下調べなどせず、未知の世界に飛び込む。この本も自分が旅先でふらっと訪れた際にたまたま出会って読んだので、すんごく共感した。

  • 今さら「孤独のグルメ」を買うのも恥ずかしい気がした。けれども、谷口ジローの作画を手にしたいという欲望がふと湧いて、文庫本にしたらその魅力は半減することを知りながらも、同様の作品を買ってみた。「こういう」散歩が大好きだということも買った動機の中にある。

    ここにあるのは、健康のための散歩ではない。近所や仕事先からの帰りなどの近めのお出かけではあるが、すべて「発見」を愉しむ散歩である。そういう意味では、私の日帰り旅や一人旅先で行う「散歩」とほとんど同じだ。

    後書きで、原作者は三つの決め事をしたと書いている。
    (1)調べない
    (2)道草をくう
    (3)ダンドらない
    私が旅先で厳密にそれを守るのはむつかしいが、しかし私は大まかにそういうことをしている。久住さんはそのことを「日常生活の隙間」だと言っている。私は「生きていることの実感」だと言いたい。

    文庫本の絵からも、谷口ジローの画力はひしひしと伝わってくる。久住さん曰く、一コマに一日かけているコマがかなりあるという。日本の職人技と芸術作品は、紙一重のものがかなりある。思うに、谷口ジローのマンガ(原稿ではなく)単行本はその類だろう。そして、第五話の真夜中散歩の画は、文庫本にしたら潰れてしまうような画が、谷口ファンの印刷屋の頑張りにより、かなり残っているらしい(部屋の灯りの微妙な表現が素晴らしい)。思うに、それも印刷屋の職人技だろう。
    2014年10月22日読了

  • 名作「孤独のグルメ」の番外編とも言うべき作品。

    おそらく孤独のグルメほど共感を得られない人も多いかもしれない。
    孤独のグルメは「腹を満たす幸せ」について書かれているが、「散歩もの」は人生哲学なのである。
    日々繰り返される日常の中に生じた隙間を埋めるものとして散歩が描かれているのである。
    故にその散歩哲学は市井に生きる人々から見れば少々先鋭的すぎるものになってしまう。(冷静に見れば主人公はただの変わり者だ)

    だが魂の漂泊を埋めるものとして散歩を見れば、その風景は変わってくる。
    放哉や山頭火、西行のように漂泊することが出来ない我々にとって、散歩は日常を逸脱するささやかな抵抗の現れなのだ。
    金子兜太風にいえば主人公・上野原譲二は定住漂泊を体現しているといえるのだろう。

    連載回数が少ないせいで後書き、解題が本の三分の一も占めるがそれはご愛嬌。
    <b>大人の「孤独の」散歩</b>をじっくりと味わえる一冊。

  • (288)

  • この雰囲気感が好きな人には堪らない。なにげない日常になにげない散歩している姿を何気なく書いている。

  • この作・画コンビは癖になる。「孤独のグルメ」のようなストーリー展開であるものの、文房具メーカーの営業部長が『散歩』している中での発見という設定。あとがきを読めば「通販生活」連載ということで執筆された由。そんな制約があっての物語ということを思うと、また趣き深い。

  • 歩いて新しいものを発見!この先、もうできないのが残念。

  • 孤独のグルメの散歩版。孤独のグルメほどの満腹感はないものの、話が食べ物にとどまらないので、ストーリーが単調にならず面白く読めました。1話の長さがもう少し長ければよかったなあ。

  • 散歩を「のんきな迷子」と言い変えるセンスに脱帽。
    孤独のグルメとは違った男の哀愁・ダンディズムが味わえます。

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