マイルスの夏、1969 (扶桑社新書) (扶桑社新書 69)

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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594061395

感想・レビュー・書評

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  • 同じ著者の「エレクトリック・マイルス1972‐1975~」を先に読んだのだが、こちらの方から読むべきだった。
    マイルス・デイビスのことを相当に研究した著者の講談を聞いている気分。
    非常に明快に60年代末からマイルスがエレクトリック路線を進めていった過程が語られる。

    確かによくわかりました。

    この2週間くらい「キリマンジェロの娘」以降のマイルスのアルバムを聴いているのだが、
    70年以降のアルバムに浸っていたら心身ともに不調になってしまった。なぜか70年代以降のマイルスを聴くと調子が悪くなる。
    あの時期のマイルスの音ってなんか人に悪い影響を与えるものが潜んでるような気がする。私だけなのだろうか。

  • ビッチズブリューを発表した年のマイルス。実現しそうでしなかったジミヘンドリックスとの共演の真実。その陰でうごめく人々。あっそういう訳だったのか。とうなづかされる。

  • 『Bitches Brew』にまつわる話。
    マイルスファンなら必読。

  • 中山康樹さん『マイルスの夏、1969』(扶桑社新書)読了。『マイルス・イン・ザ・スカイ』以降、一歩一歩エレクトリック路線を消化・吸収し、2大名盤『イン・ア・サイレント・ウェイ』『ビッチェズ・ブリュー』へと至るマイルスのアツイ季節を、おもに周辺人脈の面から読み解いた本。

    2枚で決定的役割を果たしたジョー・ザヴィヌル、ジョン・マクラフリンはもちろんウェイン・ショーター、ベニー・モウピン、チック・コリア、ハービー・ハンコック、デイヴ・ホランド、トニー・ウィリアムス、ジャック・デジョネットら新旧メンバーを通じて描き出される当時の空気はまさに夏。
    でも、本書に登場するのは参加メンバーだけではない。ベティ・デイヴィス(当時のマイルスの奥さん)、ジミ・ヘンドリックス、ギル・エヴァンス、テオ・マセロ、アラン・ダグラス、興行主のジョージ・ウェイン、スライ・ストーン、ジェームズ・ブラウンらがマイルスの進化を後押しした。

    本編を読むだけでもお腹いっぱいだが、圧巻はむしろ巻末の「関連人物/アルバム紹介」。本編の登場人物が1969年前後に出したアルバムがずらりと並び、マイルスとの関連という視点で切り取られている。見たこともないアルバムが多数あり、サイドストーリーとしても楽しめる。

  • コンプリート・イン・サイレントウエイ・セッションズで私はマイルスに目覚めました。

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著者プロフィール

1952年大阪生まれ。『スイングジャーナル』編集長を経て音楽評論家。ロックにも造詣が深くビートルズ系の本の中でも『ビートルズを笑え!』は辛口でありながら面白く書かれている。オノ・ヨーコに批判的で日本語が読めるオノに対して批判する評論家としては希有な存在。主な著書に『マイルスを聴け』(双葉社)『エヴァンスを聴け』(ロコモーションパブリッシング)『超ブルーノート入門』(集英社)『Jazz名曲入門』『Jazz名盤入門』(宝島社)『ジャズを聴くバカ、聴かぬバカ』(KKベストセラ-ズ)『スイングジャ-ナル青春録』(径書房)『ビートルズ アメリカ盤のすべて』(集英社)『ビートルズ全曲制覇』(エイ出版)『ビートルズを笑え!』(廣済堂)『ディランを聴け』(講談社)『音楽中心生活』(径書房)『超ビートルズ入門』(音楽之友社)『クワタを聴け!』(集英社新書)『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』(NTT出版)等がある。

「2012年 『かんちがい音楽評論[JAZZ編]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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