坊主失格

著者 :
  • 扶桑社
3.27
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本棚登録 : 334
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594062613

作品紹介・あらすじ

生きづらさを抱えた僧侶の半生-淋しくて不安で、空しくて、イライラして、皆を傷つけて。こんな私でした。それでも、変われた。

感想・レビュー・書評

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  • 小池龍之介の半生を振り返り、恥ずかしくもある赤裸々な自分を克明に分析しています。よく自己分析していて考え抜いています。凄い。なにが凄いつて、自分の弱いところをこんなにも飾り気なく披瀝しているのが凄い。それと著者は座禅と云う形式には拘らず、呼吸瞑想を勧めている。修行して二カ月程してから、『三昧』とか『禅定』と呼ばれる(煩悩が全く無い)状態に入れる様になったようで、この上もない満ち足りた心の状態のようでした。そうそう著者は相当モテてたようで、恋愛の悩み相談室なるものもあるみたいです。

  • とても興味がある方だったから借りて読んでみたんだけど・・・
    かなりめんどくさい人だったんですね。
    よく正直に書かれたものです。
    瞑想に出会ってだいぶ変わられたみたいですが。
    もう1冊借りてるから読むけど、苦手かも。すみません。
    頭が良くて正直な方なんだろうけど。

  • 小池さん程ではないけれど、その負の感情は自分にも思い当たる。
    ますます坐禅瞑想に興味を持った。

  • よくわからない…と言うか、あなた自身の過去を聴かされても…と言う感じ。
    じゃあ、私はどうすればいいんでしょう?に対する答が欲しいんだが…
    坊主というより「人間」としてどうなんだという、筆者の過去を語られても、「いや、ぼくはそこまでひどくないし…」と引いてしまう。
    ひょっとして、行動こそしなかったが、根っこが似てるのを感じとって、無意識に遠ざけたのか(^^;;
    他の小池氏の本読み切ってから、もう一度、読んでみよう。

  • 寂しい、愛が欲しい、そういった渇愛を乗り越えたお坊さんの自伝。
    なかなかに鬱屈した半生で、読んでいて辛くなったりしたけれど、読みやすい文体で最後までさくさく読めました。
    人生相談にのるお坊さん自体も苦しんでいたと知り、今の自分の状況でもこの仕事を続けていいのかも、と思いました。きっと、誰だって自信なんてないんだと。
    自分を見つめる静謐な時間って、誰にでも必要なのかも。

  • 赤裸々な闇の過去話が面白すぎ。

  • 小池龍之介大好きです
    いままで読んだ本の内容が
    合点いって良かったです。

    感動という名の快楽は
    今までの苦しみが、
    ガラッと崩れた
    そのタイミングにしか生じない

    苦痛が減じた時の感動は
    翌日にはすでに
    「前は感動的だった」という
    記憶にすぎなくなる

    『過去の感動は記憶にすぎない』

    深く心に刻まれた言葉です

    「幸せになれない構造」
    圧倒されました

    いい本です

  • 小池さんの昔の考え方を今に思い起こし、分析してるのですが、その時の小池さんと言うのは周りから見たらほんとに嫌な人だったと思います。
    しかしそこから自分を分析し見つめ直し「変わる」ことが出来たのが、仏道のお陰だったと言う。
    だからと言って別に仏道を推奨する訳ではなく、人にはなにかしら自分の心を見つめ直して改善していくことが必要で、それにはどんな道具であっても良いのだと伝えてる。

    ・煩悩がもたらす害悪は身体に如実に出る

    ・「見」は自らの意見、自説に執着し、「自分は間違っていない」とかたくなに主張してしまう煩悩

  • 坊主らしい人格者だと思っていたけど、実はずいぶんやんちゃな人だった。坊主になってからもやんちゃは続いていたようで、正直こんな人にお経をあげてほしくないなぁと思う。当時を回想しながら精神面を分析していくのだけれど、難しくはなくエッセイとして楽しめる。著者の他の本では真面目な人で距離を感じるけど、一気に近しく感じられた。

  • 私たちが身体的に感じることのできる感覚は苦痛の刺激情報しか存在しない。
    快感というものは身体に苦痛を与えながら、その苦痛情報を脳内で心地いいとデータ変換してつくりだされるもの。
    苦痛1から苦痛2へと逃げ込んで落差をつくる時に、快楽という幻を脳内生産している。




    130916断捨離

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著者プロフィール

1978年生まれ。山口県出身。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌倉市)住職、ウェブサイト「家出空間」主宰。僧名は龍照(のちに空朴に改名)。住職としての仕事と自身の修行のかたわら、一般向け坐禅指導も行う。執筆活動も手がけ、『考えない練習』(小学館文庫)、『しない生活』(幻冬舎新書)、『超訳 ブッダの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多くの著作を持つ。2018年9月に月読寺を引き払い、路上生活者に。11月には修行の旅に出る(現在は音信不通)。

「2019年 『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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