- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594063306
作品紹介・あらすじ
司令塔なき日本の政治の実態や日本弱体化を着々と進めるアメリカの謀略、尖閣諸等問題など日本の弱腰外交を見越した中国の内情などを、元公安調査庁幹部の菅沼光弘とジャーナリスト・須田慎一郎が解き明かす-。
感想・レビュー・書評
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かつて旧西ドイツの情報機関ゲーレン機関で本格的なスパイの訓練を受け、CIAやモサドなど世界各国の情報機関との太いパイプを持つ人物とされる菅沼光弘。彼の姿にジャーナリストの須田真一郎が鋭く迫ります。
僕も東京にいたころに、詳しくはいえませんが、公安警察なる人間たちを見たことがある。彼らは異様に目つきが鋭かったことを今でも覚えている。この本の著者である菅沼光弘氏はドイツの諜報機関に研修に行き、創始者であるゲーレン氏からからじきじきの指導を受けたという。
そんな彼が日本をどのようにして見ているのか、それをジャーナリストの須田真一郎氏が巧みに引き出していくという対談集です。国際政治の裏側というのは虚虚実実の謀略戦だということが本当によくわかります。ムッチャクチャ穢い世界で思わず目を背けたくなるのですがよくこんな世界で泥水を飲み続けてきたなぁと、ただただ感心するしかありません。
そういう世界から物を見るというのはどういうものなんだろうかとそれだけを思いながら最後までページをめくっていました。菅沼氏は歴史の重要性を何度となくといていますが、それは僕も同意見で、歴史観がないとその後の積み上げもへったくれもありません。結構この本に書かれているのは「キケン」なものが多いです。しかし、日本最後の「スパイ」として、謀略戦を生き抜いてきた男の言葉の重みはぜひ一読に値するとおもいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の政治がいつまで経っても成熟しないのは、近代史を封印することで国家意識を眠らされているためだ。日本では国を愛することもままならない。これまたGHQの戦後処理が深く関わっていることだろう。
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