40歳からの適応力 (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594063924

感想・レビュー・書評

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  • 30代の時に読んだ。
    ものすごいことを成し遂げ、その道を極めた方が本を書くと、作家でなくとも、言葉に重みがある。

  • 知識をいかに活かすか。
    着実な前進は内容の重視から始まる。
    直感の精度を上げるためには経験が必要。

    リーダーの必要条件(将たる所以 梅原猛著より)
    1.明確な意思を持つ
    2.時代の理念が乗り移らなければならない
    つまり、タイミングが大切。
    3.孤独に耐える
    4.人を知り、愛する
    5.神にならない
    6.怨霊を作らない
    7.修羅場に強く、危機を予感しなければならない
    8.意思を自分の表現で伝える
    9.自利利他の精神を持つ
    10.引き際を潔くする

    初心忘るべからず。とは区切りの時々の初心を忘れてはならない。ということも言っている。
    基本を知る時の基本は習うより慣れろ。
    アウトプットをすることで、自分の内面が分かること、確認できることがある。
    従ってアウトプットは大切なのである。
    Keep It Simple Stupid もっと簡単にやれ。無駄を削ぐことでポイントを掴む。
    間違ってもよいから、仮説をたくさん立ててみる。

    幅広い知識に驚くとともに刺激を受けた。

  • 羽生氏の文章は非常に読みやすく,ストン落ちる.

    ・経験こそが強い精神力を生む
    ・チャンスに強い若者,ピンチに強いベテラン
    ・仕事の軌跡・記録を残す
    ・複数の視点や基準があれば燃え尽きずに済む
    ・無理にプラス思考を続けない.

  • 将棋に関する情報を除けば中身なし

  • シンプルだけど重みがある。将棋が分からなくても分かりやすい言葉で説明してくれる点もありがたい。

  • 「棋は対話なり」という言葉があるのですが、一手一手の選択の中には意思が宿っているということです 忘れてしまえばその人にとっては無いことと同じになるわけですから本当に便利な機能だと思います 不測の事態が起こった時にこそ、その人の器や鼎の軽重が問われるのでしょう マザーテレサも「この世の最大の不幸は、戦争や貧困などではありません。人から見放され、自分は誰からも必要とされていない」と感じることなのです 個性の打ち消し合いを避ける 

  • 極めていると言う事に重みがある。でも割と普通の事かな。

  • 羽生さんの本は、なんかいい。
    素直に、シンプルに、人間らしく、自然体で、堅実に。。。 自らの能力を地道に高める努力と、潜在能力を最大限に発揮する知恵に関する気づきがある。

  • 40歳になって、それまでに積み重ねに加えてどのように生きるかというのを示唆した一冊。

    羽生さんの自伝という感じで、羽生ファンには楽しめる内容だけど、時勢の指南書としては?

  • 将棋はしないが羽生善治という人から色々学ぶことが出来る。
    将棋をベースとして多岐にわたり、色んなことに通ずる学び。
    これから来る40代をどう迎えようかな。
    また40手前に読み返そう。

  • 年齢を重ねても適応していくには?

    →結果だけにとらわれず内容を重視する
    立ち止まらず小さなリスクを取り続ける
    間違った仮説でもいいが、とにかくたくさん立てる

  • 将棋の日本トッププレイヤー羽生善治さん。超をいくつつけても足りない天才が万人向けのハウツー本なんて・・・、と訝りながらも読了。なんとも読み易いことか。人生において訪れる(であろう)様々な局面での打開策について、棋界だけでなく金融、サービス業などを例に取り上げながら丁寧な優しい語り口で書かれている。
    全5章それぞれにいくつかの節がつき、節ごとに3つの小見出しがある。その配置も美しい。内容に斬新さは無いが、それゆえに事を成す為に必要なものが必ずしも未知の何かではないということを思い知らせてくれる。
    業界のトッププレイヤーが語る人生訓はいろいろあるだろうが、本書を座右に置いてもいいだろう。

  • 「稽古とは一より習い、十を知り、十より返る、もとのその一」基本は大切に。

  • めちゃめちゃよかった。40歳になるのは、まだまだ先ですが、
    いい40歳になれるように、今からがんばりたいと思います。

  • 40代を迎えた人々への日々の心構えをいろいろなテーマから語りかけています。ビジネス書に分類されるのかな。
    どれもすんなり納得いく考えでありますが、逆に言えばあたりさわりないといいますか、普通のことのような気もします...。
    将棋を通した経験を交えた語り口調で読みやすいものです。
    でも、読後に何か残ったかというと、あまり残ってないかなぁ、羽生さん本気じゃないでしょう?てな印象です。すみません。

    羽生さんは将棋を通して社会のこと、競争のこと、人生の事、などなど学んだことを的確に分析し説明しています。同じ40代である自分が、ここに書かれているようなスピーチができるかというと、出来ない訳で、やっぱり頭のいい人だなぁとおもっちゃったりしました。

  • 40歳を過ぎてもなお将棋界のトップ棋士として君臨し続ける羽生さんの人生論です。つもらも40を前にして羽生さんの生き方、考え方を学びたく、この書籍を手に取りました。話し言葉を聞くようにすらすらと読めてしまいますが、この手の書籍にありがちな問題として、重要な言葉も気づかずに読み過ごしてしまうということがあります。今現在起きていることを羽生さん独特の思考方法で解釈している点、興味深い。本のタイトルはおいて、章立てのお題を元に羽生さんが好き勝手に口述しています。
    P214
    メールなどではたくさんの絵文字が使われていますし、それは日常的に当たり前になってきました。~元々、漢字はある状態を絵にしたところから始まったと言われています。~原点回帰のように絵文字がたくさん出てきたのは実に面白い現象です。絵文字は書くのが大変だから現在のような規則的な文字になったのではないでしょうか。現在のように画面に向かって変換をして簡単に書く(打つ)ことができれば、むしろこのほう(メールなどで絵文字を使うこと)がシンプルで自然なような気もします。
    「“制約”があるから素晴らしい知恵が生まれる」
    P215「何が自由で、何が不自由か」
    社会の中で暮らしているとさまざまな制約があります。~安部公房の「砂の女」という作品があります。~作者が、ほんとうはどのような意図で書いたかはもちろん解りませんが、読んだときに自分なりに解釈をすると、いつでも脱出できる状態こそが自由であって、脱出をしてしまった瞬間からは自由ではなくなるのではないかと思いました。~制約がまったくないと、とても退屈な世界になってしまうとも感じています。~千利休がわずか四畳半という小さな空間に茶の湯を完成させたのは、制約の極致を究めたのではないでしょうか。

  • 大事なことは尊敬できる人から聞こう、という本。書籍としては典型的なインタビューの書き起こし型エッセイといった感じです。羽生先生ファンなら★4、普通の人には★3の内容。

  • たまに読み返したい一冊。

  • 真新しいことや、奇をてらったことはひとつも書いてありません。偉大な人になればなるほど、いよいよ当たり前のことを言っている。

    同じことをそこらの親父が言ってもアレで、羽生さんが言うから説得力があるのでしょうね。

    前著『大局観』と同様に、タイトルと内容の関連性は低く、つれづれなる断片を集めて編んだ感じで、過去の本に書いてあることの繰り返しのような感じも受けます。
    やはり羽生さんの本なら、まずは『決断力』をおすすめします。

  • これまでの経験を生かすこと。同時に新しいものについていくために、過去のものを捨てていくこと。

  • 羽生さんの著作をこの頃立て続けに読んでるが、ほぼ同じ内容wまあ、それだけブレないということだが。という訳で、どれか一冊読めば十分かと

  • 泥試合は、得るものがないというところに共感しました。忙しさや緊急時に、その場をやり過ごすことは、一見修羅場をくぐったという経験かというとそうでもないというのは、自分の実感でもそうだった。

  • 羽生さんの随筆集。サラリーマンにも通じるお話しが多いのは、トッププロだからだろうか。

  • さて、この本を読んだ感想だが、読み終えてのわたしの第一声は、

    「・・・・うーん・・・・」という唸りだ。

    これまでに色々な本を読み、思いつくままを感想文として書いてきたが、今回ほど自分が感じたことを、表現しづらい本も珍しい。

    もう少し積極的に表現してみるなら「羽生善治名人の頭の中を、素直にそのまま文章という形に書き下ろすと、こんな本になるんだろうなぁ・・・」といったところだろうか。

    とにかく読んでいる話題があっちこっちに飛ぶ印象だ。そう、あたかもマルチタスクで物事を考えている人の頭の中を覗いているかのような感覚だ。タイトルと中身が微妙に一致しておらず、結局、(章、節、段落で)何が言いたいのかわからない、こともしばしばあった。

    (続きは、こちら↓)
    http://ryosuke-katsumata.blogspot.com/2011/06/40.html

  • 大きな衝撃を受ける一節があった。

    「(相手に)長考された時は(中略)苦心の末に選択をしたことになります。
    ここで重要なのは一手を選んだ理由ではなく、他の有力な候補手を選ばなかった理由です。(中略)」
    「長考が続いているときは、お互いに選ばなかった選択について考えているので、たくさんの共通認識を作っているわけです」

    ふつうは、何か指されたら、その一手に対する対応を考える。それが普通だ。
    しかし、長考の上指された場合は、なぜ相手はそれ以外の手を選ばなかったのか、ということを考えるというのだ!

    私は将棋を指していた時、相手の手の選択によって、相手が局面をどのように認識しているかを知ろうとしていた。それは「共通認識」を作る、などというものではなく、相手の思考の癖や形勢判断を知り、勝つための環境作りをするためのものだった。

    根本的に思考が行く方向が違う。本当に同じゲームをしていたのだろうか・・・。久しぶりに感動した。

  • 羽生さんが40台になったので書いた本。

    40台になると、体力、集中力、瞬発力が落ちる中で
    今までとはどのように自分を変えて、戦っていくかを
    考えさせられる。

  • 最初はすこし退屈。
    後半でリズムがわかってきたが、やはり物足りない。
    将棋のエピソードをもっと入れればいいのに…。

  • じわじわ効く小ネタ。

  • 天才棋士であり続けている羽生さんが、40歳の今どう感じて、どう生きているのか知りたくて読んだ。
    体験したことの検証、時間の使い方、ものの考え方、やるべきこととやらざることの区別など、論理だけでなく「野生の勘」を研ぎすますことが大切という。3月11日以降、今までの生活とすっかり変化してしまった、否が応でも自分の考え方や周囲の考え方と向き合わざるを得ない状況の中、なにが本当に大切なのか、自分の心に聞いてみたい。

  • 「無理にプラス思考を続けていくのは明らかにマイナス思考です。」 羽生善治にさう云はれると救はれるなあ。

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著者プロフィール

1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。1982年、関東奨励会に6級で入会。1985年12月、プロ四段に。1989年、19歳で竜王獲得。これが初タイトルとなる。以降、数々のタイトルを獲得。1996年には、当時の七大タイトル(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)全冠独占の快挙を成し遂げる。2017年に、八大タイトル戦のうち永世称号の制度を設けている7タイトル戦すべてで資格を得る、史上初の「永世七冠」を達成した。タイトル獲得は通算99期、棋戦優勝45 回(ともに2022 年6月時点)。主な表彰として、2007 年特別将棋栄誉賞(通算1000 勝達成)、2018 年国民栄誉賞、同年紫綬褒章。さらに2022年、史上初の通算1500勝を達成し、特別将棋栄誉敢闘賞を受賞。将棋大賞は最優秀棋士賞など多数受賞。

「2022年 『改訂版 羽生善治のこども将棋入門 中盤の戦い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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