聖なる森の捜索者 (下) (扶桑社ロマンス)

  • 扶桑社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594064129

感想・レビュー・書評

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  • 無秩序な乱雑さが好きなのに、何故だか彼女と一緒にいると片付ける仕切り板を作り、犬の訓練のために餌を携帯し彼女の思惑の方向になってしまうことに気がつく彼。
    自分も犬同様に、彼女にいいように操られているのではないか?
    と、ちょっぴりいや、かなり動揺するサイモンに笑いつつ、彼女を狙う狂気に狩られた犯人から身を躱す攻防の下巻です。

    犬を楽しむ本だった。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2993.html

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    フィオナとサイモンの関係は緊密さを増し周囲の友人たちもそれを暖かく見守っていた。そんな中、本土で八年前そっくりの連続殺人事件が発生した。それまで封じ込めて来たフィオナの心の傷がうずき始める。事件の酷似性に気付き彼女に取材を求める新聞記者。当時の事件以来の再会となったFBI捜査官。そして未だ収監中である事件の犯人。彼らがフィオナの心を激しく揺さぶり始めた。彼女は現在の暮らしと周囲の友人たち、そしてなによりも自分自身を守るために封印してきた過去に立ち向かう。

    主人公は犬の訓練士。
    古い映画の俳優の名前をるけるいいセンスのフィオナ。
    彼女と木工技師のサイモンのバランスがいい。
    無骨で散らかす男と整理魔の女。
    でも間に犬がいることによってスムーズにいくのよね、いろんなことが。
    刑務所のペリーがもうちょっと不気味でもいいかなぁと思った理、カレンの様子が中途半端だったりするけれどスピンオフはなさそう。
    ただちゃんと読んでいくとFBIのトーニーはどこかにいるかもね。
    出だしで迷子になった男の子とエリンが犬を買うようになるといいなぁ。
    そしてやっぱり、大型犬が欲しいのだと思う読後感でした。

    The Search by Nora Roberts

  • ある島で犬の訓練士として身を立てているフィオナは、かつて犯罪の被害者となった過去があった。その傷をなんとかいやすことができたと思えてきた彼女のもとに、ある知らせが訪れる。最近知り合ったサイモンとは、お互いをタイプじゃないと言い合うが、どこかひかれるのを感じていた。
    すごい!こんな小説あったんだ!これは海外ロマンスの域を超えてるわ。事件が入ったストーリーの海外ロマンスって、真実味がなくてちょっと避けていたのですが、これはすっごい面白かった。ミステリ部分よりは、お互いの「領域」に踏み入るか否かをずーっと探るというよりはこれ?これ?と確認し合うのが、リアリティがあってとても面白かった。人間関係ってそんなもんだよね。
    犬の話としてもとてもよかった。訓練士の仕事としつけが丁寧に描かれていて、それがちゃんとストーリーに生きてくるのが快感。ヒーローのサイモンもむちゃむちゃいい。性格的には最高レベルじゃないかなあ。有言実行で、しかも傲慢・強引ではない。無口で、むしろ憎たらしいことばかり言うけれど、行動はきちんと相手を思い遣っていて、しかもそれがくやしいとか正直に言う。かっこよすぎますよ。読んでよかったー。ロマンス小説読まない方にもおすすめです!

  • シアトル北方のリゾート地・オーカス島。
    その島のはずれの小さな家に愛犬3頭と静かに暮らすフィオナ。
    八年前にある事件に巻き込まれ心に大きな傷を負った彼女は、それまでの生活を捨てて島に移住し、犬の訓練学校を開いて、捜索救助犬のユニットを組織したのだ。
    そんなフィオナの前に、飼い始めたばかりで手に負えない子犬を連れた木工アーティストのサイモンが現れた。
    次第に親密になる2人だが、そんな中、本土で八年前そっくりの連続殺人事件が発生し―
    ロマンティック・サスペンス。

    小さな島での自然に囲まれた生活描写が素敵-
    作中で女3人で出掛ける高級スパリゾートも羨ましい限り。
    友達も継母もできた人だしーというか、作中に嫌な大人がほぼいない犯人と物語のスパイス的人物だけー
    上巻は犬たちが本当にかわいい-特に子犬!
    そして子犬と戯れる人や犬たちが。
    下巻では少し成長したのと事件がクライマックスで、それほどかわいさはなかったけど…家族仲間としての絆が熱かったよ-
    サスペンスは犯人よりトラウマが怖かった…

  • キャビネットをネタになんて、ある意味ロマンチック!

  • 犬の訓練士ヒロイン。木工アーティストヒーロー。連続殺人犯のターゲット唯一の生存者となったヒロインが9年後また事件の渦中へと巻き込まれ 島で出逢ったヒーローとその過酷な運命に向き合っていくのだ。彼女を護ろうとする人々の善意の中であっても 恐怖と向き合うのは自分1人なのだという現実があり 心情描写も細かい。
    彼らの訓練士としてのエネルギーや職業意識やら専門的な要素までも詳しく書かれているので ロマサス以外の要素でも興味深く読めた。ヒーローの無骨さ無秩序さが いい感じに整理魔ヒロインを刺激しているように見えて 実はヒロインがヒーローを飼いならしているようなカップル。

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著者プロフィール

Nora Roberts
ノーラ・ロバーツ
1981年『アデリアはいま』(サンリオ文庫)でデビューするやいなや、一躍ベストセラー作家に。86年にアメリカ・ロマンス作家協会初の名誉殿堂入り。2007年には〈タイム誌が選ぶアーティスト&エンターテイナー100人〉の第7位に選ばれている。ロバーツ名義のほか、J.D.ロブ名義では〈イブ&ローク〉シリーズを発表。これまで刊行したタイトルは200点に達し、全世界で累計4億部を超える売上を記録。「ロマンスの女王」として今も世界中のファンを魅了している。

「2023年 『カクテルグラスに愛を添えて (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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