女体の森

  • 扶桑社
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本棚登録 : 115
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066024

作品紹介・あらすじ

男にとって、本当の美女とは? 魅力を感じるボディとは?
週刊SPA! の人気連載「グラビアン魂」で約7年間にわたり、のべ300人以上のグラビアアイドルについて語り尽くした
みうらじゅん&リリー・フランキー氏。その対談を濃縮した形で収録。時に強烈な下ネタあり、時に男の生き様もあり。
両氏だからこそ言える美女の定義がビッシリ詰まっています。男性だけでなく、女性でも読んで楽しく、またためになる(?)一冊です。

感想・レビュー・書評

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  •  週刊『SPA!』の名物グラビア・ページ「グラビアン魂」の単行本化。
     といっても、グラビアがそのまま載った写真集ではない(「グラビアン魂」をまとめた写真集は別に出ている)。「グラビアン魂」に添えられた著者2人の対談部分を、厳選してまとめたもの。グラビアの写真は、ときどき小さくモノクロで紹介されるのみだ。

     連載開始から7年半、300人以上のグラドルについて、縦横に語り尽くした「知的エロトーク集」である。
     猥談というほどあからさまな話ではなく、もっとフェティッシュで妄想的でサブカル的な“エロ面白い”話が、速射砲のようにくり出される。

     読後に何も残らない、何のためにもならない本だが、それでもすごく面白い。
     ただ、この本を面白いと思えるのはたぶん男だけだろう(いや、中にはグラドル好きな女性もいるのかもしれないが)。
     気の置けない友人同士の酒席でエロ話が始まり、猥談には流れずにある種のエスプリと批評性を保ったまま、話がどんどん展開していく楽しさ――それが味わえる対談集なのだ。

     対談内容を長々と引用して説明するのは、4コマ・マンガの内容を言葉で説明するようなもので、野暮だ。代わりに、対談の途中につけられた小見出しを並べてみる。これだけでも雰囲気が伝わるはず。

    《水着のヒモの上に乗る腰の肉。その新名称について考える
    グラドル写真集を買うときは、必ず裏表紙の写真を見て決めろ
    女のエロを語るとき、「ヘソ」は意外に侮れない!
    グラビアはいま、胸からお尻へと完全移行している
    女に対してブレない男は、人生もブレていないものだ》

     グラドルについて語るという、ただそれだけのことが、この2人にかかると見事な「芸」になる。その至芸を堪能するための一冊。全編2段組で詰め込まれた情報量もすごく、グラドル好きなら一読の価値がある。

  • おっさんがグラビアを広げてダベる。そして表紙を引き裂く!ロックロールエロ対談。

  • エロ話ばかりですぐ読むのを挫折。

  • みうらじゅんの語り本はたくさん出ているのだけれど、彼ほどの話し手でも、聞き手によっては驚くほどつまらなく仕上がることもある。例えば『郷土LOVE』。

    聞き手、もしくは対談相手は、「みうらが妙なことを言うのに付き合う」よりも「どこまでも一緒に乗っかりながら語る」方がはるかに面白くなる。

    その点、みうらじゅんとリリー・フランキーとの組み合わせは強い。本当に強い。猥雑(猥褻と雑学)の案配といい、男の雑談の最高峰である。

    ものごとの見立てや喩え、表現がそもそも面白いので、最早テーマが関係なくなってくる。本書のお題である「グラビア写真を見ながら」すら不要に思えてくる。彼らはきっと何を話しても面白いからだ。そういう意味で本書は、アイドルや写真集に興味がない人でも面白く読めるグラビア評論と言える。

    と言ったら熱いグラビアンの二人に叱られそうだが。

  • みうらじゅん、リリーフランキー良すぎる。
    下手に写真など使わず、二人の対談を再構成することでこの二人のグラビアに対する熱い想いを上手く読ませている。

  • 二人とも言葉のセンスが抜群に素晴らしい
    特にリリー・フランキーは畏怖すら覚える

    下らない話でよくまあこの量しゃべったわ

  • リリー本としては久々にハズレであった。グラビアアイドルに関する爺さんのダラダラ与太話という感じで、好きなに人は好ましいのかもしれないが、そうじゃない人には退屈なだけ…。

  • タイトルにひかれた〈笑

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著者プロフィール

作家・イラストレーター

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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