コンプライアンスが日本を潰す (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066161

感想・レビュー・書評

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  • 日本国憲法と称する条文を筆頭に、
    法により日本が破壊されているという面白い視点。

    2000年以上護り続けてきた、精神や習慣が法により侵されてゆく。

  • コンプライアンス問題ではなく、新自由主義への反対意見本。

  • 港Lib

  • コンプライアンス=法令遵守と解釈し、法令に則って仕事をしてるつもり。しかし筆者の言う新自由主義に屈服することを指すなら違ってくる。言葉遊び的な部分もあるが、言わんとすることは解る。ただ法令がある以上、法治国家なもんだから難しい。

  • 時折、過激な論調も見られるが、筆者の主張、論理展開は極めてロジカルである。
    法令順守、またその背後にある新自由主義、グローバリズムの理屈は、国を開いて、日本という国を犠牲にしてまで、進めるべきものなのだろうか?
    グローバリズムに関して考える際には同時に国家のあり方、そして自分のアイデンティティを再考すべきなのだろうと思う。
    服従をして思考停止するのではなく、まずはきちんと考えることが重要なのだと思う。

  • コンプライアンスというと、何かのルールのことかとタイトルでは思ったが、中身は全然違った。

  • アメリカのGHQ により導入された日本国憲法。
    新自由主義の唱える自由競争は果たして全てに置いて正しく機能するのか?
    独占禁止法の是非を問う。
    日本的なビジネス上におけり慣習が法律やコンプライアンスに服従することで失われてきている。
    こと状態に警笛を鳴らす、
    コンプライアンスは誰かの決めた法律なりルールに服従することを意味します。そして恐ろしいのが、時間が経てばそれは習慣化し部下にも同じことを強要します。
    もはや、昔自分が疑問に感じていたこと等忘れ去ってしまうのです。
    知的な奴隷だと感じました。
    高度なもの処理を行い、深く考えることをしなくなっていきました。(考え出すと納得出来ないことが沢山あるから)

  • 【今日の一冊】332.107||F57

    過剰な法令遵守やコンプライアンスによる弊害を紹介。
    談合の合法的復活を提唱。

    http://www.auelib.aichi-edu.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00596023&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • [紹介文から]本書は、過剰な市場原理主義に基づく法令改編と、コンプライアンスを強いる風潮が日本の経済・産業を脆弱化させていることを描写。競争法と産業法の間の適正なバランスを回復することが、日本経済の立て直しに不可欠であることを法社会学の見地から論じる。

  • TPP反対、新自由主義反対、という意味で立場は近いが論証が乱暴。
    国や国民を人格化すべきではない。
    強くならなあかん、死ぬで、みたいなところは確かにそうなんだけど、
    だからこそ、コンプライアンスに精神をのっとられる、
    みたいな態度の問題としてではなく、個別の問題についての論証、問題提起をしてほしい。
    国益や市民としての生活の権利を主体的に守らなくてはならない、
    ということは至極まっとう。
    改めて言うことか、とも思う。

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著者プロフィール

京都大学大学院工学研究科教授、1968年生。

京都大学卒業後、スウェーデンイエテボリ大学心理学科客員研究員、東京工業大学教授等を経て現職。

2012年から2018年まで安倍内閣・内閣官房参与としてアベノミクス、国土強靱化等の政策アドヴァイスを担当。

2018年より保守思想誌・『表現者クライテリオン』編集長。


「2024年 『「西部邁」を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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