走る哲学 (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066444

作品紹介・あらすじ

約10万人がフォローする為末大さんのツイッターを書籍化!

感想・レビュー・書評

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  • 為末大。400mハードル・銅メダリスト。

    私も陸上競技の大会で400m走のレースに出ていたものだから、
    私が中学・高校生のとき、特に為末選手はあこがれの選手でした。



    人からどのように見られているのか、
    人からの評価を気にしすぎて、

    動きがあまりに固くなってしまって、
    いつも無難で、優等生的な選択ばかりをしてしまう。


    たとえ人から嫌われたって別に構うものか。殻を破ることの大切さ。


    そういう悩みって、
    私たち一般の人だけでなく、
    アスリートや、プロと呼ばれる人にとっても、
    心の奥底にあり続けていることを知り、共感を覚えるところがあります。

  • 淡々と人生観を語るスプリンター為末大。
    為末氏が放つ独特の考え方は、容易に自分の世界に投影させることができ、自分の競技人生、いや人生そのものをも考えさせられた。



    「競技人生の前半は足し算。必要な練習を足していってそれで強くなる。
    でもある年齢から回復が追いつかなくなって練習を削らないといけなくなる。
    選手のセンスが出るのはどちらかというと引き算から。」

    わがままを言わせて貰うと、上記の様な、歳になるにつれてどんな考えを為末氏はしていたのかをもっと知りたかった。

  • 「努力は夢中には勝てない」なるほどなと思った。一流のアスリートは言葉を持つって本当だなとこの本よ読んで思った。

  • 為末さんのTwitterを取り集めた一冊。1センテンスが短いが、中身が非常に詰まっている。「こういう考え方もあるんだ」よりも、自分が思っているモヤモヤな気分を言葉で代弁しているかのように、すっきりした。自分が思っていることはこういう言葉になるのだと。つまり、新しい発見よりも、自分の腹に落ちる部分が多かった。もしかしたら、考え方が多少似ているのかもしれない。

  • 侍ハードラー為末大のtwitterつぶやき書籍
    様々な題材に対して 自身の経験をぶつけることで、繋がり・共通点・違いを独特の言い回しで表現

    何でもかんでも似ているところを探そうとする私のような人間には、ものすごく響く

    どこがどう響いたのか書ききれないくらい、様々な響きがあった

    ただし、内省する気質を持っていない人には何のこっちゃ意味がわからないかもしれない

  • 筆者のことを兼ねてから注目していた。それは自分自身で考えている人と認識していたから。彼が何を考えているのか知りたかったのもあるし、自分自身がどうなりたいのか考えるうえで何かヒントになるのではと思い手に取った。

    書いてあったのは自分自身の考えとほぼイコール。ヒントになったとは言えないが、「今後自分はどうなりたいのか?」という明確な答えがない問いに対峙している自分の姿勢は、これから成長するためには必要不可欠だという思いを強くできた。

    他人と自分は違う。自分を職場、会社、日本、世界、社会といったあらゆるフィールドから見つめて現状把握し自己を知覚することが、まず必要だろう。

  • 基本的にはツイートをまとめ、編集した本。
    この後に著された著作で深耕される問題意識が、幾つかの章に整理され掲載されている。

  • 第1章 自分を軸に
    揺らぎ
    見ること
    ゾーン
    自己観察
    スランプへの対処
    選択と集中
    対談 ルールに適応する事

    第2章 社会を軸に
    なぜ敵が必要なのか
    孤独産業
    自己犠牲
    ムラ社会
    正義の強要
    心のぽっかりを埋める
    対談 ツイッターと日本文化
    第3章 コミュニケーション
    心変わりと説得力
    問いを抱える人
    偏見は加速する
    議論と対立
    対談 スポーツが社会にできる事
    第4章 スポーツ
    燃え尽き症候群
    厳戒の概念
    いい人でいる事
    夢中の集積
    対談 撤退の戦略、滅びの美学
    第5章 ふたたび、自分を軸に
    モチベーション
    深く入り込む
    自分にで会う
    ターニングポイント

  •  イチローに通じるものを感じる、現代のアスリート。
     走ることや競技自体が目的ではなく、それらを通して自己を内省している印象。
     自覚的な事と、客観的な視点が組み合わさった語録。

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著者プロフィール

1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2021年12月現在)。現在は執筆活動、会社経営を行なう。Deportare Partners代表。新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長。YouTube為末大学(Tamesue Academy)を運営。国連ユニタール親善大使。主な著作に『Winning Alone』(プレジデント社)、『走る哲学』(扶桑社新書)、『諦める力』(プレジデント社、小学館文庫プレジデントセレクト)など。

「2022年 『Unlearn(アンラーン) 人生100年時代の新しい「学び」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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