日本の歴史 本当は何がすごいのか

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066512

感想・レビュー・書評

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  • 日本人の魂の記憶をインストール。

    日本人が日本を知る必要性。
    勿論、魂は色んな人種で在ってきた。その上で、
    何故いま、日本に産み落とされたのか。
    何故いま、魂は日本人を選んだのか。
    ルーツを知り理解し腑に落とすことで、
    今に感謝し未来を納得して歩む手助けになる。

    WAKYO仲間がシェアしていた本。
    誰と繋がるか。大事。

    日本人に生まれてよかった。
    本当にそうおもう。

    ルーツ、大事。

  • 学校で使われる日本史の教科書と合わせて読ませると、自分の頭で考える日本史学習ができるかもしれない。同じfactをみても、それをどう解釈するかでこうも違う歴史観が展開されるのだ…というコトを再認識する一冊。
    無批判に他人の書いたもの、言ったコトを受け入れる危うさに気づかせてくれる一冊とも言える。

  • この本、面白かった
    西洋文化の専門家による日本の歴史。
    その方が客観性ありそうやな、と思って。
    中には芸術の情報も入ってきたり、学校で習う内容とは違うこと多くて、興味深い!

  • 日本の歴史について綴ったもの。

    美術が専門だけあって、美術と支倉常長については勉強になった。

  • 連続性と一貫性。それが日本人の精神性、文化、歴史を読み解く上でのキーワードである。同じ土地に同じ精神的支柱(天皇)を二千年近くも戴いてきた。三島由紀夫も言う「天皇=文化」であると。
    しかもその天皇も絶対的な存在では無く、自然から生まれた神々の子孫だという。更にその神々も、アマテラスやスサノオなど、ひどく人間的で愛すべき存在である。キリスト教の絶対神とは全く異なる性質である。
    仏教もまたキリスト教とは異質なものである。キリスト教では、人間は絶対に神にはなれない。しかし仏教では、悟りを開けば、仏という至高の存在となり得るのである。神道もまた同じ、人は死ねば神となる。
    本来異なる宗教を大きな混乱無く日本に取り込んだ聖徳太子の思想は素晴らしい。ただ当時、それを可能とする思想基盤が民衆含め既に存在したが故であることは、想像に難くない。
    江戸時代、ある宣教師が農民から質問された「善の象徴であるデウスはなぜ悪を造ったのか」と。宣教師は答えられなかったと言う。
    日本にはキリスト教始め、一神教は殆んど普及しなかった。日本人には到底受け入れられない考えであったからに他ならない。だから必要なクリスマスだけ、取り入れたのである。したたかなり、日本人。

  • 神話・縄文時代から現代までを14章で概観。お金でも権力でもない、人間のあり方、文化の歴史として。

    改めて、西洋至上のマインドコントロール下にあったことがわかる。

  • 戦後の教育を受けたからか、国粋主義的な言説を胡散臭く思うイデオロギーが染み付いてる感覚がある。でも自分たちの立脚点を見つめるのはだいじ。日本人の感性や価値観に従うとそうはならないだろうなと感じていた、習ってきた歴史の違和感を説明してくれてる感じはする。でも言葉が貧弱というか、もう少し何かが必要な感覚。うーん。美術はよくわからんからか

  • 日本の文化本当は何がすごいのか

  • チームラボ代表の猪子寿之さんに影響を受け再び日本史をさらっとおさらいしつつ日本の歴史が
    現在の日本にどのように優位に働いているかを知りたかったため手にとりました。

    日本の歴史から生まれる文化の連続性(美術や文学作品、文化など)に関連して歴史を紐解きながら
    その政治や経済が文化にもたらした影響から系統的に全体の歴史をまとめている。

    たとえば江戸時代に和紙の大量生産が可能になり、社会が平和で豊かだったために文化や学問が大衆に広まり
    発達した点などを時代の流れとともにわかりやすい言葉づかいで述べている。

    一貫して筆者が日本が神道と仏教という、宗教に育まれた文化の連続性がどれほど
    豊かな歴史を作りあげてきたことを言及し、日本人であることを誇りに思えたのが個人的に読んだ感想である。


    戦後の日本の歴史教育がどのような歴史観を作り上げてきたかも筆者なりに論じ、
    そのような教育が与えてきた西洋史上主義にも一石を投じていることに非常に共感を覚えた。


    次は戦後史について読んでみよう。

  • 戦後の日本史授業の内容を頭から疑わない人には目からウロコが落ちるか全否定してしまう戦前ならある程度は常識(作者の美術者としての主観が入るし、戦前でも西洋バンザイな風潮もあるので全部ではない)だった歴史の入門編、なので比較的サクサク読めます

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著者プロフィール

昭和17(1942)年東京生まれ。東京大学文学部仏文科、美術史学科卒。ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。東北大学名誉教授。フランス、イタリア美術史研究の第一人者として活躍する一方、日本美術の世界的価値に着目し、精力的な研究を展開している。また日本独自の文化・歴史の重要性を提唱し、日本国史学会の代表を務める

「2024年 『日本国史学第20号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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