生涯現役の知的生活術

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 51
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594066888

作品紹介・あらすじ

老年夫婦の和やかな関係の秘訣、頭脳を活性化し続ける暗記のすすめ、真向法、断食、気功、自然食、人の話の聞き方、豊かな発想法…戦前、戦後、そして平成の時代を生き抜き、「一身にして三生」ともいえる貴重な人生経験を有する13人の著者による、1053歳分のとっておきの知恵が満載。

感想・レビュー・書評

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  • 千玄室で検索していて本書にヒットした。
    でもそこでは筆頭の執筆者は小野田寛郎だった。
    題名からいけば渡部昇一かな。

    千玄室は本書では89歳と書かれている。
    しかし本年、2023年センテナリアンになられた。

    裏千家茶道資料館で展示会があった。
    NHKの昼のニュースで知り出かけた。

    ポジティブ思考の方々の話を読むのは面白い。

    村上和雄さんに興味を持った。
    著書を読んでみたい。

    この出版社を知らなかった。扶桑社と同じ住所だった。
    検索をかけると某新聞社の有料記事にヒットした。
    本書の評価と感想には関係ないかな。

  •  「生涯現役の知的生活術」、2012.10発行。13人の方々の生活術が紹介されています。私が特に注目したのは、小野田寛郎、三浦朱門、渡部昇一、曽野綾子の4人の方です。不撓不屈の小野田さん、深い敬意を表しています。帰国後の人生がまたすごいです。子供の教育への熱い思いがしびれます。三浦朱門さん、長生きして妻の愚痴を聞いて、妻を看取りたい。曽野がいなくなったら、ピチピチした女生と再婚をwと。31歳で書斎・書庫(図書館)を備えた渡部昇一さん、すごい。健康保険料を使わないことにささやかな矜持を持つ曽野綾子さん!。

  • 13人の著者による、自身の知的生活について書かれた本。上は90歳、下は72歳と、著者はみな高齢である。
    人生の先輩として、健康でボケずに長生きするための参考になるページもあるが、ただの健康長寿本ではない。
    自身の人生を振り返っての記述を多く割いている著者もおり、また人生哲学のようなものを書いている著者もいる。幽霊についての記述(幽霊が現れたらなんと言うべきかについて)や、昨今の老人についての手厳しい指摘なども、高齢になった人ならではの視点で面白い。
    長寿から元気で長生きできる術を教えてもらおうという、健康読本を期待して読むと期待が外れるが、13人の著者の人となりを知りたいと思って読むのであればよいのではないだろうか。
    13人の著者のうちの一人である渡部昇一氏の項目であるが、彼の他の著書とほとんど同じ内容なので、彼の項目だけを読みたいのであれば、わざわざ読む必要はない。

  • 渡辺利夫氏の章がいい。

  • 渡部昇一さんの仕事にかける思い、渡辺利夫さんの生きる意味への考え、小野田寛郎さんの戦闘での生き抜き方と育てる思い。

  • 最高齢90歳の小野田寛郎氏から最年少72歳の江口克彦氏までの13人が語る生涯現役の知的生活術。

    楽しく読めました。

    旦那である三浦朱門さんに始まり、奥様であられる曽野綾子さんがラストの編集の仕方も面白かったです。

    それと、やはり90歳、80歳代後半のかたの語りが人生の枯れ方が熟成していてすんなり納得。

    しかしながら、70歳代前半から中盤の方々は、まだ枯れ方が足りないように感じました(笑)。

    共鳴したのは、小野田さんの「原始力」と社会の重要性、村上和雄さんの「何歳からでも遺伝子のスイッチはオンできるでした。

    それと、すべての人に言えることは、前向き、クヨクヨしない、自分で納得している健康法の継続的実践でした。

    死を客観視する人生観も共通でした。

    まだまだひよっこの63歳、今後の生きかたで参考になる情報が満載でした(笑)。

  • 13人の人生経験、老年夫婦の和やかな関係の秘訣、頭脳を活性化し続ける暗記、真向法・断食・気功・自然食、人の話の効き方・発想法、など。

    カバー裏に、ヨーダの9世紀を超える1053歳分の知恵と書かれています。最初は、無意味な比較と思ってたんですが、読み進めると、なるほどの表現と思えてきました。

  • 昭和初期に生まれ、激動の戦前、戦中、戦後を生きられた方の価値観や今の青年への熱いメッセージを感じた。日本という国を想う気持ちが伝わってきた。一生学ぶことの大事さも感じた。

  • 人生の総仕上げの時をどう充実させるかの極意《赤松正雄の読書録ブログ》

     三浦朱門、曽野綾子を始め13人の人生の達人の知恵をいただこうというのが『生涯現役の知的生活術』。これから高齢者へと向かう人々にとって実に役立つ内容が満載されている。以下、私が感激した順に5人の言葉を拾い出し、コメントを加えて見た。

     三浦朱門「老年になってくると、ナマの感情をぶつけることが許されるのは、やはり配偶者だけなのです。いちばん近い他人だからこその悪態。愛情の裏返しであるなら、腹も立ちません。私が要求に応えてくれると信じているからこそ、妻も無茶なことを要求してくるのだと思えば、どんなに罵られようと、全部アイラブユーに聞こえてきます」―いつも口喧嘩ばかりしてきた我が妻とのことを振り返って、思うこと多い言葉だ。

     曽野綾子「アフリカの日の出前から午前七時、八時までの時間は、この世のどこにもない天国のひとときなのです。私はあの清澄と燃え上がるような生命のきざしを見せるアフリカの払暁を見られただけでも、生きてきてよかったと思えます」―以前に読んだ中村安希の『インパラの朝』を思い起こす。如何ほどに過酷な昼や夜であっても、この朝があればこそ。アフリカへの思い募る。

     渡部昇一「仕事もやりながら、プラスアルファで、その仕事を離れた後も続けていけるような勉強や趣味を持つことが、壮の時の学びです。そうすると、『老いて衰へズ』となるのです。」―「老イテ学べバ、則チ死シテ朽チズ」などいくら言われてもね。死んで花見が咲くものか。とにかく壮が一番重要だと。もはや遅いものは、どうすればいいかを説いてくれる。

     小野田寛郎「死んだ人間には人生の可能性は全く無くなってしまい、生き残ったものにはまだ可能性が残されているということだけです。生きていることを奇跡だと思わなければならないと思います」―ルパング島にいた30年、神頼みをしたことがなく、すべては自分の力しかないと思った人が、人間は一人では生きられないと言い、国家の重要性を説く。

     岡崎久彦「毎年百人以上の死と付き合っていられる帯津良一先生は、これから死ぬ人には激励も善意も空しい、死について普段からよく考えている人がそばにいることが良いと、言っておられる。これは経験から来た深い意味のある言葉だと思う。それなら本人が普段から死についてよく考えていれば、死ぬ時に他人の援けも要らないと思う」―非凡極まりない外交の権威が、死について一見平凡な言葉を絞り出している。「気功」を通じて到達した人生の極意を余すところなく披瀝してくれていて興味深い。

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著者プロフィール

小野田自然塾理事長、元陸軍少尉

「2013年 『生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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