- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594067885
作品紹介・あらすじ
尖閣だけではない!習近平は石垣、宮古、そして沖縄本島を取りに来る!沖縄在住の元海上自衛隊士官による衝撃レポート。中国による巧妙な沖縄侵略計画の全貌を暴く。
感想・レビュー・書評
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沖縄が中国になる日、という刺激的なタイトルだったので、手に取ってみました。第1章において、著者の恵氏が、中国が沖縄を占領するシミュレーションをしています。沖縄島にいきなり上陸するのではなく、客船で奄美大島に観光客として乗り込んで、その後に石垣・宮古島に進んで、沖縄を孤立させるというものでした。どの程度現実的なのか分かりませんが、防衛大学や海上自衛隊を経験されている筆者が想定したものなので、興味深く読みました。
その他の章においては、沖縄の歴史等が書かれていますが、私が驚いたのは、沖縄に占める米軍基地の面積割合は、実際には20%程度(但し、米軍専用基地としては75%)ということでした。また、沖縄では海兵隊が少しでも悪いことをすると大いに騒がれますが、良いことをしても報道されない(p164)という事実を知って驚きました。
また、この本の初めに、中国から見た沖縄が示されているのですが、中国にとって沖縄は、太平洋にでるために立ちはだかっている壁のようですね。いつも日本中心の地図を見ているので、理解できませんでしたが、この地図を見て、中国から見た沖縄の地政学的な重要性を少しわかった気がしました。
以下は気になったポイントです。
・民主党政権は、2012.7.1から、中国人観光客に3年以内なら何度でも日本に出入国できる数次ビザを施行した、1回の滞在期間は90日に延長、家族1人が取得すれば、2親等以内の家族も同ビザを取得可能(p48)
・沖縄離島農民には人頭税が課せられ、本当農民の3倍以上の重税、これは明治35(1902)まで続いた(p59)
・現仲井知事、前稲嶺知事は、いずれも清国が成立した時に満州族の支配を忌避してきた、36姓の部族の子孫である(p60)
・薩摩藩は江戸幕府設立当時は財政難であったが、南西諸島方面の黒糖を大阪市場で独占販売し、清国と交易、蝦夷から昆布を調達するなどして大いに儲けた(p65)
・明治政府は、琉球王に旧大名40万石相当の破格の家禄を与えた、士族367人には8万円(現在価値240億円)を与えている(p74)
・明治27年に起きた日清戦争では、清国陸軍:133に対して、日本陸軍36万人、清国海軍8.5万トン(戦艦4隻含む18隻)に対して、5万トン(海防艦12隻しかも戦艦なし)で戦った(p80)
・沖縄の米軍施設は全国の22.6%となる、しかし米軍専用施設となると73.9%(p97)
・沖縄の米軍施設のうち75.8%は海兵隊、その44%は北部訓練場の山岳地帯(p98)
・沖縄の米軍用地は32.5%が民有地、これに払われたのは932億円、経常利益8%の企業が売上4兆円を維持することになる(p100)
・本土の為替レートは360円が設定されたが、沖縄はハイパーインフレを抑えるべく、1ドル=120B円に設定された、昭和33年9月に統一された(p106)
・戦後27年間にわかる米国統治の結果、マラリア等が撲滅されていて、平均寿命は戦前の47歳から87歳と全国最高となっていた(p214)
2013年4月29日作成詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
沖縄の偏狭報道は何とかしたほうがいいと思う。
(本土の安倍政権よる報道規制も同じく何とかしたほうが良いが)
それはともかく、個人的には沖縄の基地集中には問題があるが、沖縄の地理的条件を考えると致し方ないと以前より思っている。
その答えのいつかがこの本に記されていると実感。
2014年の沖縄県知事選で翁長氏が当選したが、安倍政権は翁長知事からのオファーがありながらも対話しようとせず、沖縄への予算を削減するとのこと(2015年1月10日現在)。この安部政権の態度も、沖縄が中国になる日に拍車をかけているのではないか?
なお、第一章後半の中国が占領する仮説は、ここに記さなくても本の構成を考えるともっといい方法があったのでは? -
これが現実なのか?と思うほど、自分では知らないことがたくさん書いてあった。タイミングよく、中国が尖閣諸島を含んだところにぼ防空識別圏を作ったし。
新聞に偏向報道があるのは知ってはいたが、地元紙でここまでやられると、もはや洗脳に近い。
かなり怖いお話ですが、笑ってすめばそれに越したことはないが、知っていたほうがいいとは思います。 -
私には難しい本だったので★3つ。
沖縄がそんなに中国寄りの思想だったなんて知らなかった。
彼らは中国になりたいのかな…?それにしても 中国のしたたかな戦略は本当にすごい。人として怖い。 -
左だ、右だとか、そういうものは個人の持つ主義主張であり、それの善し悪しをどうこういうのはどうかと考える。特に本書は沖縄での教員について取り上げることが多かったが、全ての教員がそうとも言えないのではないか・・・そういう傾向があるにしても。
まぁ、米軍兵士に対する沖縄(本土もそうだが)の報道の偏重は、納得する部分も多かった。
しかし、本書に書かれていることは沖縄に限ったことなのだろうか?日本全国でも、どうように危機管理はできていないのではないか?沖縄を契機として、日本全体の危機管理へ話が展開されていれば、もっとつながりが良かったと思う。 -
沖縄の「本当の」歴史を知りたければ本書を読むことをお勧めしたい。被害者史観に染められた教育によって,ここまで酷いことになるかと,読みながら気分が悪くなった。
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惠隆之介氏は幸福実現党支持者。
https://youtu.be/V_eLWhYzwFk -
沖縄は位置的にも歴史的にも中国寄り。米軍基地反対運動で中国の覇権に利している。
世界に民族紛争が絶えないわけだ。。