コマ大数学科 特別集中講座 (扶桑社新書)

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594068806

感想・レビュー・書評

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  • フジで7年半続いた深夜テレビ番組「たけしのコマ大数学科」に出演していた、ビートたけしとサイエンスライター竹内薫の対談集。番組でとりあげていた高校数学以上のその問題とその解説の紹介ではなく、あくまで出演者2人の数学にまつわる対談であり、深夜とはいえかなり数学マニア向けに作られたバラエティ「コマ大」の本当の面白さはDVDでしか味わえないようだ。ただしこれを読むとたけしがかなりガチな数学好きで数学的知識があることがわかる。映画の全体構成を考えるうえで似たような場面の省略の仕方に因数分解を使って考えるという話をしていたが、実際に式をたてて云々ということをしたのではなく、自然に考え方が数学的になるということだと思う。こういう話を聞くと数学はひとつの言語なのだな、という気がする。対談の中でも、面積を持たない「点」とか「線」という概念がある数学はフィクションで、そこに現実に長さや質量がともなう物理はノンフィクションだ、という話が出てきて、文系の自分には理数系とひとくくりで考えがちなこの2つの差の話などは面白かった。エピソードで一番笑ったのは、隣のやつのチン●はどうして大きく見えるのか、というのをたけしが三角関数で証明するくだり。自分のチン●は真上から見下ろすので、15度下を向いているとして実寸の26%に見えるというもの。だから相手のが4倍までは大丈夫という笑。さすが。

  • 竹内薫・科学ブックガイドから。とりあえず、たけしすげー。同じく映画監督もやっている大物芸人というと、松本人志が浮かぶけど、その作品の品質差とか、時事ネタにおける発言の深さの差とか、如実に表れてしまっている気がした。数学的素養、地頭って、やっぱり大事なんだね。

  • 同名のTV番組に出てたビートたけしと物理学者の竹内薫による対談集。

    間に数学の問題もあるが、それよりもたけしの数学感がとても面白かった。

  • そんな美しい公式は、いい絵みたいに人を感動させるんだな。

  • 番組で出た問題集かと思えば対談。深く突っ込まないなで合いの対談だし、途中で出る問題が番組と関係ないありふれたパズルというのも力が抜ける。
    ファンのお布施狙いか、番組の骨太さと比べてレベルが低い、意図のわからない本。

  • p54
    だらだら長くてもしかたないから短くしなきゃならない。そういうときどうするかっていうと、シーンの因数分解ってやりかたでとるんです。
    a,b,c,d,を殺すシーンは式にするとax+bx+cx+dxになるんだけど、これを因数分解してね。
    竹内:(a+b+c+d)xになる。
    たけし:または、ax+(b+c+d)xとかね。このかっこの中は、拳銃を持って歩いているだけのシーンでいい。
    p79
    12345679と電卓に打ち込んでみる。そこに一桁の好きな数字を掛けて、出てきた数字に9を掛けるj。そうすると、さっき打ち込んだ好きな数字が並ぶんです。
    3003003に好きな数字1桁を掛けて、37を掛けても同じになる。
    p97
    数学とか物理学をずっとやっていくと、どんどん数字が出てこなくなる。数字から離れて抽象的な世界にはいってしまうんですね。そうなると数式の展開でも具体的な数字は出てこなくなって抽象的な記号ばかりです。

  • フジテレビ系深夜枠で放送されている「たけしのコマ大数学科」の復読本で、ビートたけし氏×竹内薫氏の対談と、コマ大数学科における問題が掲載されています。問題を考える時間を省けばすぐに読み切れます。対談内容は数学や番組内容を焦点にし、二人がそれぞれ幼少期の思い出から映画制作に至るまで数学的な視点で語り合っています。問題のレベルは難しいものもあるのですが、全体的に読みやすい内容になっています。

  • やっぱ、ビートたけしは凄い。コマ大は広島では放送ないんだよなぁ。。

  • たけしと竹内薫の対談と有名なパズルがいくつか。

    ファインマンのパズルとか面白いですね。
    それを真剣に考え込んでしまうのはやはり数学好きだからなんだろうか。

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著者プロフィール

1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

「2022年 『浅草キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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