- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594068998
感想・レビュー・書評
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昨今の通勤電車でみる風景や、独特の「殺伐とした」空気がどのようにして生まれているのか、心理学の視点から解説した本です。
なぜ、多くの人が電車内でスマホや読書、音楽などに没頭するのかと言えば、周辺の他者を「没個性化」するため。それは、本来であれば他人には侵入してほしくない「パーソナルスペース」を侵害されなければならない満員の通勤電車というストレスフルな環境に適応するため、自身の縄張りに入ってきた「他人」を「もの」と考えることでストレスを軽減しようとする試みであるそうです。
本書の前半部分は、心理学の知見を実際の電車の風景にあてはめた内容であったので面白く読むことができましたが、後半に進むにつれ、「○○な人は××な性格(あるいはその傾向が強い)」という、いわゆる「血液型診断」の様相となり、些か興ざめしてしまいました。
たしかに、満員電車でストレスを感じさせる「音漏れ」や「足を広げての着座」「荷物の持ち方」…などの”問題行動”をとる人の性格を創造しながら「マン・ウォッチング」することは。感じるストレスを少なくする手段の一つであろうとは思いますが、もう少し理論的・学術的な記述が欲しかった、と思います。
「靴もきれい(きちんとしている)な人は、仕事ができる」と言われても、なんだかなあ、という感じです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
電車の中の人間観察のガイドブックをめざしている感じがしました。
合っていない部分もありますが、パーソナルスペースの話や、女性同士が仲良くなりやすい理由とかが書かれていて、人の行動が理解できることができました。 -
特に書いてあることが目からウロコ!というわけではないんだけど、車内あるあるで面白い。
化粧する人、車内の通話などなど、嫌だと当然に思っていたことも、心理的な作用がはたらいているんだなーと思う。
(…立ち読みで)さらっと読めました。 -
電車に乗ると、いろんな人がいると感じることがあります。
時にはスペースを必要以上に広くとる人、イヤホンから音漏れしている人、化粧をする人迷惑だなと感じる行為もあると思います。
この本は電車に乗っている人を心理学を使って読み解いているので、通勤時間を快適に過ごすヒントが見つかります。
心理学用語も出てきますが、簡単に説明されているのでさらっと読めます。
印象に残ったのはシートの端に座ってしまう心理の項目です。
人は他人と距離が近すぎるとすごく不快に感じると書いていたので、満員電車は思っている以上にストレスが溜まるんだろうなと思いました。
普段電車でスマホを操作している人も、時には人間観察するのも面白いかもしれません。
図書館スタッフ(学園前):うに
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帝塚山大学図書館OPAC
http://lib.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2110027368 -
軽い読みもの。
浅い内容。 -
「小物ほど偉そうに座る」
まさにその通り。
混雑する電車で足を投げ出している輩を見かけると、故意に蹴るか踏みつけているのは私です。
そんな自分も器が小さいという罠・・・。 -
大嫌いな電車通学を10倍楽しみたくて読みましたが内容は平凡でした…。人間観察するよりも、ひたすら心を無にする方が私には合ってるかもしれない。
前に海外旅行をしたとき、現地ガイドの人がうちの国では電車の中で電話をしたって誰も気にしませんと言っていて、国民性とか文化の違いはけっこう大きいのだと思います。てきとう。 -
さらっと読める本だった。著者の本と出会って20年になるがわかりやすい。
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電車通勤なので、「10倍楽しめるなら」と思って手にとったけど普通だった(笑)
狭い車内で浅く腰掛け足投げ出しちゃってる人とかでかい荷物のくせに入口に置いちゃって降りる人とかいても無視して頑張っちゃってる学生とか、そんな人の心理ってどうなっちゃってるの??って思ってたけどそんな人たちの心理にもほんのり触れています
お盆休みでつかの間の空いた電車を満喫出来たがまた夏休み終わったらいつもの満員電車に戻るんだ(´;ω;`)
いつも空いてたら嬉しいけどこれじゃ採算取れなくてまた値上げだよね(笑)
車内で10倍楽しむ前にもっと車内マナーが向上するような本出して欲しいわ(社内で傍若無人な人はそんな本読むわけないが)