平山夢明の全身複雑骨折

著者 :
  • 扶桑社
3.50
  • (3)
  • (9)
  • (10)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 92
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069124

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大袈裟で随筆って言ってた、コラムとかエッセイっていうファンタシー超短編を読んでこんなに感激したのは初めて
    リリー・フランキーのコラムでは大爆笑を続けたけれども感激はなかった
    それこそ、ボブ・グリーン、開高健、椎名誠、椎名桜子とか某だとか読んでも感動するけど「お金払わなくてすみません」って思ったことがない
    怪奇と変異と異常のハーモニーで無駄にページを繰っちゃう出来。その出来に感激
    図書館本で楽しんでほんと申し訳ない

  •  約5年にわたって『SPA!』に連載されたコラム「どうかと思うが、面白い」「どうかと思うが、ゾゾ怖い」(途中からタイトルが変わった)の単行本化第2弾。
     第1弾『どうかと思うが、面白い』がバツグンに面白かったので、今回は予約して購入。

     平山が実際に出会った「キテレツさん」たちのことを、誇張もくわえて紹介していく、ドス黒く歪んだ笑いのコラム集。

     類を見ないぶっ飛んだ言語感覚は相変わらず素晴らしく、何気ないワンフレーズが笑いを誘う。

     ただ、調子の出ない回も多くて、第1弾と比べるとクオリティは一段落ちる。
     さすがにネタ切れしてきたのか、あるいは本業の小説のほうが忙しくなりすぎてコラムに力が入らなくなったのか……。すでに連載が終了し、この本で打ち止めになったのも納得。

     平山夢明の「狂気の笑い」を未体験の向きには、本書ではなく『どうかと思うが、面白い』のほうをオススメしたい。

  • 面白いものもあったし そうでなかったのもありました。

  • 前作は下ネタ全開で余り好きくなかったが、こちらは面白かった。
    ちょっと薄まってるのかな?
    ただ一気には読めん。こっちの頭がおかしくなりそうぢゃ。

  • 独特の文体や文章表現が非常に好きな作家です。万人にはおすすめしません。

  • 映画ダイナーから原作を読み作者さんを知りたく拝読しました。かなりぶっ飛んだ人々が出て来て駄目なのに笑ってしまいます。ダイナーに出てくる菊千代のモデル(?)のブルドッグも出て来て笑いました。意外と世界は自分を基準にすると生きるのが辛くなる事も教えてくれる本です。気持ちが楽になります。

  • 面白かった。ツボにハマると、腹が捩れる!

  • ホラー作家である著者の雑誌に連載されたエッセイをまとめた本。表紙および文中イラストは清野とおる。
    よくもまあ、こんな奇妙な&下らん話ばかり(褒め言葉である)集められるもんだと感心。飲み会のネタ話のようなもののオンパレード。まだ連載は続いているのかしら。

  • コラムも面白かったがラストの平成金玉爆弾に全てもってかれました

  • 相変わらず笑えますし、よくこれだけのことを思いつくなあと感心します。しかし、前作(連載の前半部分でしょうか)に比べると、下劣さにおいて少しおとなしくなっているように思えるのが残念です。この人の持ち味は、下劣でいて、ちっとも下品と感じないところ。最近読んだ飴村行のエッセイに通ずるものを感じます。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平山夢明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×