夜の経済学

  • 扶桑社
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レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069162

感想・レビュー・書評

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  • ロジスティック回帰分析やフェルミ推定を使って、大真面目に夜の風俗業界を分析しているのが面白い。ファクトデータが「MAN-ZOKU」ネットだというのが笑える・・経済水準で調整してもやっぱり、ススキノと中州は割安。大阪市内もやや割安らしい。。
    ・風俗嬢は三十万人前後、市場規模は3.6兆円。
    ・ロジステッィク回帰分析で分析した結果、大学の偏差値が1上がることに処女である可能性は「4.2%」上昇するが、東大女子はマイナス96%ということで、東大女子はもてまくっている。在学中は最強!でも、卒業すると彼氏をみつけるのが大幅に難しくなる(と思われる。)ので、在学中に東大彼氏と付き合って結婚するのが勝ちパターンということでした。

  • 大変つまらなかった。
    統計によるデータ解析からみた日本の「夜」の経済学。しかしサンプル数が少なすぎるのに無理やりいじりまわして結論までもっていっているところが、なんかなあ、と思って興ざめ。
    中堅大学(偏差値60以上70未満)をMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)と呼ぶなんて、初めて聞いたぞ。

  • 図書館でかりる。
    気鋭のライターがfreakonomicsに影響を受けてあまり手間をかけずにまとめた本だと思い込んでいたが中身は地道に収集したデータと堅実でそれでいて難しくならない分析手法によって社会を面白おかしく見せる本だった。おもしろかった。
    個人的には性風俗産業よりも日本の大学生の実態調査のデータに興味をひかれた。

    また5章ニッポン社会的排除白書は貧困に対する想像力にかけるであるとか、外国人や障害者に対して厳しい日本人の性向をデータで示す。(これについて決して日本人に固有の偏りではないと僕は信じているが)日頃なんとなく考えていたことを専門家に「統計的に有意」といってもらうことのカタルシスみたいなのはある。

    Freakonomics同様に次作に期待したい。統計学でドームランの謎に迫ってほしい。

  • フーゾクやワリキリの実態をフェルミ推計を用いて数値化する好奇心をそそるところからスタートし、貧困や幸福など社会問題にまで踏み込んでいく。データを見ることで逆張りが溢れるメディアに惑わされないなど、読む前の期待がいい意味で裏切られた。

  • 風俗、特に売春の職業に関するデータと観察である。データも推計であるが、何らかの精神的疾患をもっている割合が多いという結果は初耳である。橋本市長の蔑視感も問題にしている。買春者の職業、収入、学歴についても調べていることは新しい。本の後半は別のことである。

  • ○ノンフィクションライター荻上チキ氏と明治大学教授の飯田泰之氏の著作。
    ○フーゾクの経済状況といった、社会の裏側に存在する大きな市場について、そのスケールや活況を、具体的な数値にて表し、分析している。また、そこから見える“真の社会的弱者”について、その実態を明らかにしている。
    ○まず、自分の身近な出来事を、統計学等の知識を用いて、数値化し、合理的に分析していることが大変興味深かった。
    ○また、荻上チキ氏の徹底した取材及び文章構成に、つい引き込まれてしまう。

  • んまあまあ。メンバーで買いだったが、不真面目とされる分野を真面目に分析という組み合わせはわかるし、そこは良いんだけど、まだふざけられただろうというか、固さが残ってたのが残念。

  • 荻上チキ・飯田泰之のコンビが贈る、身近なようでいてよく知らない世界を掘り起こす企画。元が週刊誌のコーナーなのでそこまで深ーく、ゲンミツに、ではないけれど、手法も見えてくる内容も含めて、正直なところ「へぇー」という感じ以上でも以下でもない一冊。いや、面白かったんやで。

  • 経済学者と評論家のコンビが素晴らしい。


    いずれかの一人ではここまて深いデータ収集、仮説・モデル設定、統計学的分析は不可能だっただろう。フェルミ推定(シカゴにはビアノの調律師は何人いるか?)も利用し、日本に風俗店は何店あるか?を算出。その他、首都圏大学生の偏差値別行動分析。生活保護の分析。震災後のデマ。メディアは視聴率を稼ぐために珍しい事例しか取り上げないが、データは現実を明らかにする。

  • 稼働店舗と1店舗あたりの在席女性の数から、日本全国の
    風俗嬢の人数を30万人と推測。

    風俗嬢の平均月収は49万円、首都圏と地方のワリキリの
    平均金額の違いなど、まあ、風俗関連の数字について
    よくぞここまで仮説を立てたと、好きな人には面白い夜の経済学。

    ただ、ただのエロ経済の話ではなく、光ったのが後半部分の
    貧困・生活保護に関わる考察。
    それなりの所得を得ている人たちは、生活保護を受けている
    人たちに対して厳しい評価を下している、これはすなわち
    ”貧困を想像できていない”という指摘。数字が物語っているだけに
    間違いなく事実。
    (別のことでも触れて、著者は”自分にやや厳しく、他人には
    超厳しい”傾向と表現しています)
    そして、この結果が今の日本を覆っている、息苦しさにもなっているの
    ではないでしょうかね。

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著者プロフィール

明治大学准教授

「2019年 『日本史に学ぶマネーの論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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