夜の経済学

  • 扶桑社
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本棚登録 : 421
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069162

感想・レビュー・書評

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  • <blockquote><b>荻上</b 2ちゃんでも生活保護受給者をパッシングは目立つから、下が下を叩くんだな、っていうイメージが合ったんだけど、もう少しシンプルで【貧困を想像できない人がより厳しい」ってことなんだよね。
    <b>飯田</b> だんだん、ジヌンが厳しいとは思っていない。「アタリマエ」だと本当に思っている、その「アタリマエ」観というのは、イデオロギーとはまた別なのかもね。一部のタカ派な人が大きく攻撃しているのが目立つけれど、実はそれは例外で、貧困文化からと多い人はむしろ声を出さずに静かにかららの首を締めていくという状況なんだ、

    <b>荻上</b>そういう人は自分が厳しいとは思っていない。「アタリマエ」だと本当に思っている。その「アタリマエ」観というのは、イデオロギーとはまた別物なのかもね。(P260)</blockquote>

  • 経済学の飯田先生と社会学の荻上チキさんの著書。
    ヤバい経済学インスパイア本だけど、SPAでの連載が元となっている点でやや下世話な話題。
    なかなか世の中に公的な調査データのない分野にちょっとした切り口を入れた点は興味深い。
    分析自体は基本的に回帰分析のみだが、係数の解説などは冗長な気がして、分析結果の魅せ方が難しいという点で参考になった。
    ちょっとした暇つぶしネタかなぁという以上の感想はなかったが、まあまあ面白い。

  • 著者の言うとおり、とりあえずいろんな事実を知るってことは大切だと思う。
    断片的なデータから推論を重ねて結論を導き出す過程は、読んでいて勉強になった。
    これ、続編はあるのだろうか。あったらぜひ購入したいな。

  • ロジスティック回帰分析やフェルミ推定を使って、大真面目に夜の風俗業界を分析しているのが面白い。ファクトデータが「MAN-ZOKU」ネットだというのが笑える・・経済水準で調整してもやっぱり、ススキノと中州は割安。大阪市内もやや割安らしい。。
    ・風俗嬢は三十万人前後、市場規模は3.6兆円。
    ・ロジステッィク回帰分析で分析した結果、大学の偏差値が1上がることに処女である可能性は「4.2%」上昇するが、東大女子はマイナス96%ということで、東大女子はもてまくっている。在学中は最強!でも、卒業すると彼氏をみつけるのが大幅に難しくなる(と思われる。)ので、在学中に東大彼氏と付き合って結婚するのが勝ちパターンということでした。

  • 図書館でかりる。
    気鋭のライターがfreakonomicsに影響を受けてあまり手間をかけずにまとめた本だと思い込んでいたが中身は地道に収集したデータと堅実でそれでいて難しくならない分析手法によって社会を面白おかしく見せる本だった。おもしろかった。
    個人的には性風俗産業よりも日本の大学生の実態調査のデータに興味をひかれた。

    また5章ニッポン社会的排除白書は貧困に対する想像力にかけるであるとか、外国人や障害者に対して厳しい日本人の性向をデータで示す。(これについて決して日本人に固有の偏りではないと僕は信じているが)日頃なんとなく考えていたことを専門家に「統計的に有意」といってもらうことのカタルシスみたいなのはある。

    Freakonomics同様に次作に期待したい。統計学でドームランの謎に迫ってほしい。

  • 風俗、特に売春の職業に関するデータと観察である。データも推計であるが、何らかの精神的疾患をもっている割合が多いという結果は初耳である。橋本市長の蔑視感も問題にしている。買春者の職業、収入、学歴についても調べていることは新しい。本の後半は別のことである。

  • 荻上チキ・飯田泰之のコンビが贈る、身近なようでいてよく知らない世界を掘り起こす企画。元が週刊誌のコーナーなのでそこまで深ーく、ゲンミツに、ではないけれど、手法も見えてくる内容も含めて、正直なところ「へぇー」という感じ以上でも以下でもない一冊。いや、面白かったんやで。

  • いわばヤバい経済学の日本版。統計的手法を駆使して社会現象をあぶり出していく。
    タイトルが「夜の経済学」と言うだけあって、下半身よりの話題から分析が始まる。例えば、風俗嬢の割合を可能な限りの情報を駆使しながら執拗に推定していく(20人に一人が風俗嬢の経験を持つという結論は、肌感覚的には少し控えめにも思えるが)。そのほか大学偏差値別の童貞/処女率とか、まあ下世話な話に事欠かない。
    ただ、これはあくまで導入。話題が地域別の風俗価格の分析に入ったあたりから、性風俗産業というのが様々な格差を如実に表すものであることが明らかになる。そこからさらに、生活保護や流言飛語といった社会問題にまで踏み込んでいく。下世話な話はここに至るための誘導であり、本来的な目的は、データから冷静な分析・議論をしていこうという真っ当なもの。そうして集められたデータからは、例えば高所得者ほど生活保護に対する寛容度が低い、多くの日本人が外国人の犯罪率を実際より平均的に20倍も過大に評価しているなど、考えさせられる実態が炙り出される。もちろんアカデミックな分析ではないものの、こうした形で巷間印象だけで語られがちな現象に光を当てることは意義のあることだと思う。
    まあ、最後の最後で、アダルトメディアの分析をして、ふたたび下世話な下半身に戻って話をしめていて、このあたりはやはりSPA!の企画なんだな、という妙な納得感がある。

  • 本自体が夜(フーゾク)の、というか貧困についてって気がする。フーゾク系だけじょなくて大学生の偏差値ごとの幸福度やら体育会系の部活の関係とか面白かった。教育って本当に大切なんだと思った。

著者プロフィール

明治大学准教授

「2019年 『日本史に学ぶマネーの論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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